任務を守れない奴はクズだ。

しかし、仲間を守れない奴はそれ以上にクズだ。

















七夕の日に縁起の良い五色の話をしました。

赤、青、黄、白、黒の五色です。



これは中国由来の陰陽五行の考えに則しています。

陰陽五行とは、森羅万象は木、火、土、金、水の五つから成るという考え方。

因みに、これで「もっかどごんすい」と読みます。



これら五行には方角があり、木は東、火は南、土は中央、金は西、水は北となり、それを応用した呪術がいわゆる風水です。


「西に白い物を置くと金運アップ!」みたいな感じ。



さらに、中央を中心として、東南西北それぞれを一年の季節になぞらえています。
東の春に始まり、北の冬で終わるといった感じ。



そして、いよいよ色の話。
木を青、火を赤、土を黄、金を白、水を黒。

まとめると…
木、東、春、青。
火、南、夏、赤。
土、中央、一年、黄。
金、西、秋、白。
水、北、冬、黒。

となります。




これは、意外と知られていない知識ですが、割と身近なところで使われています。


例えば、人の一生を五行で考える。

春から冬への一年を、生まれてから死ぬまでの一生と考える考え方です。

これに色を会わせると、青春、朱夏、白秋、玄冬となります(朱は赤、玄は黒の意)。

若き日の思い出を青春というのはこれが由来です。



あとは、ゲームなどでお馴染みの四神。
東門の青龍、南門の朱雀、西門の白虎、北門の玄武もこの考え方から来ています。

あまり有名ではありませんが、中央である宮中を護るのは「黄龍」です。






といった具合に赤、青、黄、白、黒の五色は森羅万象を表す色として縁起が良いのです。
五色の糸も、五色の短冊も、五色といえばこの五色と思ってまず間違いありません。





私にとって縁起の良い色は紫、白、蒼、黒、翠の五色ですがね…


good night and have a nice dream!
全ては静かな夜を取り戻すため。
















今日は七夕です。

七夕の由来については去年の七夕の時に語りました。


今日は七夕飾りの話。

七夕飾りといえば願い事を書いた短冊です。

私も書きました。
願い事は「綺麗な天の川が見れますように」。


しかし実は七夕飾りというのは他にもあります。

竹の節句とも言われる七夕の日に竹を祭り、七つの飾りで彩るのが本来の七夕祭りです。

今日は忘れられがちな七つの七夕飾りのお話。



一つ目「短冊」。
未だに語り継がれているのはこれくらいです。

もともとは歌や書の上達を願って飾りました。

今では家内安全、健康祈願、商売繁盛とオールマイティーに願われています。

それはそれで彩りがあってまたよいのですが。



二つ目「吹き流し」。
こいのぼりのてっぺんに付いてるひらひらです。

機織りや技芸の上達を願いました。
これは七夕の前身ともいえる「乞巧奠」にも繋がります。

今では色とりどりですが、もともとは縁起の良い五色(赤、青、黄、黒、白)の糸を使って作りました。



三つ目「折り鶴」。
言わずと知れた折り紙の代表作。

長寿を願いました。

ただし、願うのは家庭の最高齢者の長寿です。

「おじいちゃん、おばあちゃん、いつまでも元気でね」と言うわけです。

家庭の高齢者の数だけ飾ります。




四つ目「投網」。

切り込みを入れた紙を引き伸ばした飾りです。


豊漁と食糧に困らないよう願いました。

因みに投網とは、漁に使う網です。

漁師は知っていたかな?




五つ目「屑籠」。

紙で作った網の中に紙の切れ端を入れたもの。

今ではあまり見かけなくなった飾りです。


清潔を願いました。

作ってみるとわかりますが、なかなかバランスの難しい飾りです。




六つ目「巾着」。

口を縛れる袋です。

豊貴と節約する心を養うことを願いました。

金運ではなく、貯蓄する心を養うというやや謙虚で奥ゆかしい願いが込められています。




七つ目「紙衣」。
紙で作った衣です。

子どもの健康を願いました。


これは笹飾りのてっぺんに付けます。
いわば、クリスマスツリーのお星様的なカリスマです。

子どもはいつでも、家族の宝だと、そういうことです。




地方によって違いはありますが、これらを飾るのが七夕のお飾りなのです。

などという話は、今の人はほとんど知りません。

七夕という文化のみが辛うじて伝わっています。


民族研究をしていた私としては、こういう文化が廃れてしまうのは、些か悲しいです。


私のささやかなお願いを聞いて頂けるのなら、これを読んだ方に、ご自分のお子さんやお孫さんにこれらの風習を語り伝えて頂きたいと思います。



因みに今日は快晴とはいきませんが天の川が見れました。

そのおかげか、短冊に書けなかった私のお願いも叶いましたよ。


good night and have a nice dream!
大事な何かを護る為
大事な誰かを護る為

ただひたすらに力を求め
ただひたすらに強さを求め


誰より強くなった時
そこに力を振るい護るものは何一つとして遺されていなかった


そんな想いをするのはもう御免だ




















今日は妖怪奇談。
「樹木子」です。


読んで字の如く、木の怪です。

因みに読みは「じゅぼっこ」。



この国には昔から妖しい木がたくさん居ます。

考えてみれば、道具にも霊力が宿るのですから、木が化けるというのも当たり前といえば当たり前の話です。



よく聞く話が「木霊」です。

地方によっては山彦の事を「こだま」と呼びますが、これは「霊力を持った木である木霊が、人の真似をしている」という話に由来します。


他にも、古い椿は人を喰うとか、桜は人を喰って咲くとか、木の怪の話はたくさんあるのです。




樹木子もそんな化け木の一種。
何らかの原因で人の血を大量に吸った木が、血の味を覚えて、生き物を狩るという話。


キャッチーなネーミングの割には結構ホラーです。



生命の象徴たる血を吸うので樹木子はいつまでも若々しいとも言われます。

戦跡に若木が生えていたら多分それがそうなのでしょう。

そうでなくとも、かなり不気味な景色には変わりありませんが…





少し話がそれますが、私は登山が好きです。
かなり昔、それこそ子どもの頃から好きでした。


登山といってもロッククライミングの様なやつではなく、どちらかといえば山歩きに近いです。


そんな私が小学生の頃、山道をやや外れ、森で迷ったことがあります。

大して深い森でもないので、大事には至りませんでしたが、人の手が入っていない森の異様さに少しばかり恐怖を抱きました。

絡んでくる蔦は意志を持っているかの様に見え、木の幹は人の顔の様に見えてくる。

結構必死で脱出しました。


何にせよ、そんな森には物理的な危険もたくさんあります。

そんな危険から後世の人々を守るための教訓として、樹木子の話は生まれたのかもしれません。





今では人の手が入っていない森というのは少なくなってしまいました。

文化の発展ともとれますが、怪談話を生んでまで人と自然の共存を試みた、先人達の想いに浸るというのも大切かもしれません。





ところで、我が家の近所には大層立派な桜があります。

今年も狂った様に咲き乱れました。





この桜が生えている場所は墓所です。


good night and have a nice dream!