大事な何かを護る為
大事な誰かを護る為

ただひたすらに力を求め
ただひたすらに強さを求め


誰より強くなった時
そこに力を振るい護るものは何一つとして遺されていなかった


そんな想いをするのはもう御免だ




















今日は妖怪奇談。
「樹木子」です。


読んで字の如く、木の怪です。

因みに読みは「じゅぼっこ」。



この国には昔から妖しい木がたくさん居ます。

考えてみれば、道具にも霊力が宿るのですから、木が化けるというのも当たり前といえば当たり前の話です。



よく聞く話が「木霊」です。

地方によっては山彦の事を「こだま」と呼びますが、これは「霊力を持った木である木霊が、人の真似をしている」という話に由来します。


他にも、古い椿は人を喰うとか、桜は人を喰って咲くとか、木の怪の話はたくさんあるのです。




樹木子もそんな化け木の一種。
何らかの原因で人の血を大量に吸った木が、血の味を覚えて、生き物を狩るという話。


キャッチーなネーミングの割には結構ホラーです。



生命の象徴たる血を吸うので樹木子はいつまでも若々しいとも言われます。

戦跡に若木が生えていたら多分それがそうなのでしょう。

そうでなくとも、かなり不気味な景色には変わりありませんが…





少し話がそれますが、私は登山が好きです。
かなり昔、それこそ子どもの頃から好きでした。


登山といってもロッククライミングの様なやつではなく、どちらかといえば山歩きに近いです。


そんな私が小学生の頃、山道をやや外れ、森で迷ったことがあります。

大して深い森でもないので、大事には至りませんでしたが、人の手が入っていない森の異様さに少しばかり恐怖を抱きました。

絡んでくる蔦は意志を持っているかの様に見え、木の幹は人の顔の様に見えてくる。

結構必死で脱出しました。


何にせよ、そんな森には物理的な危険もたくさんあります。

そんな危険から後世の人々を守るための教訓として、樹木子の話は生まれたのかもしれません。





今では人の手が入っていない森というのは少なくなってしまいました。

文化の発展ともとれますが、怪談話を生んでまで人と自然の共存を試みた、先人達の想いに浸るというのも大切かもしれません。





ところで、我が家の近所には大層立派な桜があります。

今年も狂った様に咲き乱れました。





この桜が生えている場所は墓所です。


good night and have a nice dream!