今日は、秋の最強マイラー決定戦「第38回・マイルチャンピオンシップ」が去年に続いて阪神競馬場で開催されます。
今年の安田記念の勝ち馬ダノンキングリーや前哨戦のスワンSと富士Sの勝ち馬は出走しませんが、GⅠ馬6頭という好メンバーが揃いました。
◎ ⑫ グランアレグリア
○ ③ シュネルマイスター
▲ ⑦ インディチャンプ
△ ④ サリオス
△ ⑨ グレナディアガーズ
△ ⑪ カテドラル
GⅠ5勝と実績断然のグランアレグリアが現役最後のレースもキッチリと勝って、華々しい競走生活にピリオドを打つと見ます。
安田記念では直線で進路が狭くなる致命的な不利を受けながらも勝ち馬とはアタマ差の2着、そして前走の天皇賞・秋では課題の2000メートルもこなして3着。
その前走に関しては距離が長かったというよりも勝ったエフフォーリアと2着のコントレイルが強すぎたというだけの話だし、この馬もしっかり先行して最後まで踏ん張っていたので、自分の力を出し切ることができました。
今回はそれから中2週という間隔の詰まったローテーションが問題点となりますが、阪神のマイルは桜花賞、去年のマイルCSと強い勝ち方をしているこの馬にとってベストの舞台だし、負けられない条件。
ルメールがシュネルマイスターではなくこの馬を選択したことからもラストランへの本気度合いが伝わってくるし、圧倒的なスピードを見せつけてダイワメジャー以来14年ぶりとなる連覇を飾り有終の美へ。
ハイレベルな3歳世代でNHKマイルCをハナ差で競り勝ったシュネルマイスターの能力も非凡だし、前走の毎日王冠では後方待機から直線でメンバー最速の33秒0という末脚で差し切りました。
キャリア6戦して一度も複勝圏内を外していない抜群の安定感と、今年既にGⅠを3勝している横山武史が騎乗するのは魅力的。
ただ安田記念ではグランアレグリアが56㌔、シュネルマイスターが54㌔だったのに対して今回はグランアレグリアが55㌔、シュネルマイスターが56㌔と負担重量が1㌔重くなります。
もちろんシュネルマイスターにとっては充実著しい3歳馬ということで成長力も見込めるし、安田記念でつけられらたグランアレグリアとの半馬身差をどこまで詰められるか見ものです。
おととしの覇者で去年の2着馬インディチャンプは6歳の秋を迎えましたが、調教の動きを見る限り年齢による衰えは全く感じさせません。
去年のこのレースでも直線で一旦は先頭に立つ強い競馬をしていたし、安田記念からの直行ローテーションも全く同じで今年も好勝負は可能でしょう。
安田記念が案外の内容だったサリオスは休養してリフレッシュした効果に期待が持てそうだし、予定していたアメリカ遠征を取りやめたグレナディアガーズは2戦2勝と得意にしている阪神コースが好走を後押し。
晩成型のハーツクライ産駒らしく5歳になって本格化を迎えたカテドラルは重賞初制覇を飾った勢いで上位食い込みをもくろみます。