明日は、東京競馬場で今年最初のJRA・GⅠ「第38回・フェブラリーステークス」が開催されます。
去年のチャンピオンズカップを勝ったチュウワウィザードはサウジカップへ遠征、去年の覇者モズアスコットやGⅠ5勝のゴールドドリームは引退、そしてクリソベリルも手術を受けて不在と少し寂しい顔ぶれとなりましたが、新たな砂の王者誕生を期待したいところです。
◎ ③ カフェファラオ
○ ⑨ サンライズノヴァ
▲ ⑯ レッドルゼル
△ ⑦ ワンダーリーデル
△ ⑥ アルクトス
△ ⑩ エアスピネル
△ ⑭ オーヴェルニュ
絶対的な主役不在で、実績のある高齢馬よりも若くてフレッシュな馬の方が有利と見てメンバー唯一の4歳馬カフェファラオに本命の印を打ちました。
新馬戦で後に兵庫CSを勝つバーナードループに10馬身差で楽勝すると、続く1年前のヒヤシンスSではスタートで出遅れながらも直線だけの競馬で現オープンのタガノビューティーに1と1/4馬身差をつけて快勝。
そして、圧巻だったのは何と言っても6月のユニコーンSだったし、大外枠から発馬を決めて好位から馬なりの競馬で5馬身差をつけての圧勝劇を演じました。
走破時計のやや重で1分34秒9というタイムはこの時期の3歳馬がとても出せるような数字ではないし、この時点で例年のフェブラリーSの勝ち時計を上回っていたのだから衝撃的な勝ちっぷりでした。
単勝1.1倍という圧倒的な支持を受けたジャパンダートダービーでは初めての地方競馬場、ナイター競馬、最初のコーナーで躓くアクシデントや雨で泥まみれになってしまった馬場など複数の敗因があってまさかの初黒星。
それでも初めての古馬相手となったシリウスSでは3/4馬身差という着差以上に強い内容で勝利を飾ったし、強敵相手だったチャンピオンズCでも外々を回ってチュウワウィザードから0秒9差の6着なら悪くない内容でしょう。
チャンピオンズCで11着に敗れたクリンチャーが佐賀記念をレコードで圧勝、13着に敗れたアナザートゥルースが東海Sで2着に入っていることからもレースレベルは相当高かったし、この時から2ヵ月が経ってカフェファラオはさらに成長しているのが見込めます。
東京マイルでは2戦2勝とまだ全く底を見せておらずワンターンのコース形態や乾いた馬場も合っていて距離も間違いなくベストと好走の条件が揃っているし、ここでGⅠ初制覇を決めて一気にダート界の世代交代へ。
対抗も同じチャンピオンズC組で、中京コースは合わないのか12着に敗れてしまったサンライズノヴァが大得意の府中で巻き返しを図るか。
去年のフェブラリーSでは後方からメンバー最速の上がりを使って3着に食い込んでいるし、武蔵野Sでは58㌔を背負いながら強烈な末脚を繰り出して2年ぶりにこのレースを制覇。
1週前の追い切りではダンビュライトに後れを取ったものの、最終追い切りでは栗東坂路で4ハロン51秒8と軽快に動けているし、7歳になっても微塵も衰えを感じさせません。
ちょうど1年前は準オープンの身だったレッドルゼルもこの1年でメキメキと力をつけてきた存在だし、前走の根岸Sでは接戦を制して重賞初制覇を飾り、勝負根性を発揮。
今回は初めてのマイル戦、初めてのGⅠ、大外枠と乗り越えなければならない課題がたくさんありますが、今の勢いと充実ぶりならいきなり通用してもおかしくありません。
根岸Sで10番人気という低評価ながら2着と好走した8歳馬ワンダーリーデルは去年のフェブラリーSでサンライズノヴァと差のない4着と健闘しているし、息の長い末脚が武器なだけに広い東京コースなら凡走は考えにくいでしょう。
同じく前走の根岸Sでは59㌔という酷量を背負いながらも勝ち馬から0秒2差と中身のある競馬をしたアルクトスも侮れないし、去年のように先行争いが激化しなければ出番がありそう。
チャンピオンズCでカフェファラオと同タイムの7着だったエアスピネルは年齢と鞍上で人気が落ちるようなら馬券的な妙味がありそうだし、3連勝で重賞初制覇を飾ったオーヴェルニュの勢いも軽視は禁物でしょう。
馬券の方は3倍つくならカフェファラオの単勝で十分ですが、3連単は③の1着固定で⑥⑦⑨⑩⑭⑯→⑥⑦⑨⑩⑭⑯の30点で勝負したいと思います!