ブランコV打で4安打の大当たり、シーソーゲームを制して優勝戦線に生き残り! | 己の信念を貫く競馬予想

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中日 001 001 201 5

広島 200 011 000 4


(中) 山井、三瀬、H平井、小林正、H鈴木、○浅尾、岩瀬-谷繁

(広) ジオ、今村、H青木、H豊田、●サファテ-石原、倉


本塁打

(広) 栗原16号ソロ(山井)




今季最後のマツダスタジアムでの3連戦の初戦は、ドラゴンズが白熱のシーソーゲームを制して最多タイの貯金10!

両軍合わせて合計41人の用兵を送り込んだ総力戦、そして3時間49分に及んだ熱戦はドラゴンズに軍配が上がりました。


今までマツダスタジアムでは、このような競った展開になると必ずと言っていいほどサヨナラ負けを喫していたんですが、僅差の試合をモノにすることができたのは大きいですね。



4-4の同点で迎えた9回表、マウンド上にはセ・リーグ最多の35セーブを誇る難攻不落のクローザー・サファテが君臨。

この回、もし無得点なら試合時間を考えても引き分けという中でドラゴンズは、1番の荒木から始まる好打順。


その先頭の荒木が追い込まれながらもセンター前ヒットで出塁して、無死からのチャンスメイク。

続く井端は初球で送りバントを決めて、アライバでおぜん立ては整って1死二塁でクリーンナップ。


一打出れば勝ち越しというチャンスで森野は外角のスライダーを引っ張ると、ライトの前で弾んでワンバウンド。

さすがにスタートが遅れた荒木は三塁でストップして、1死一、三塁という願ってもない場面で4番のブランコがバッターボックスへ向かいました。


初球が低めに外れて1ボールとなってからの2球目、外角のストレートにバットをへし折られながらも、気迫でセンターへ運んだ打球は執念で赤松の前へ。

三塁ランナーの荒木が両手をポンと叩きながら楽々とホームインして、ドラゴンズがこの試合で初めてリードを奪い勝ち越しに成功。


荒木が決勝のホームを踏むという光景は今週だけも3度目ですが、それだけ塁に出れているんでしょうね。


流した涙一粒一粒が一生の宝物


決勝打を放ったブランコは、第2打席の三振以外は全てシングルヒットという4安打の大当たり。

ヒーローインタビューでは日本に来て初めての4安打と2度も話していましたが、実際は去年8月31日の広島戦(ナゴヤドーム)、9月11日の横浜戦(ナゴヤドーム)以来、来日3度目となる4安打でした。


打った本人ですら喜びのあまり過去の出来事を忘れてしまうぐらい、アドレナリンの分泌されるようなシチュエーションでしたね。

今季3度目の猛打賞で4番としては初の4安打でしたが、最後は大事な場面で集中力を高めることができました。


10打席連続ノーヒットでバッティングの状態も下降していた中で、打率も一気に.228まで上昇。

来日してからの3年間では広島戦が最も打っているというデータもあるので、あまり苦手意識はないんでしょうね。


ブランコにとっては契約が今季で切れるから必死の思いで毎日プレーしているんですが、4番としての仕事を果たして優勝に貢献してもらいたいです。



それから、ブランコに加えて森野と谷繁もタイムリーで競演してクリーンナップ打点そろい踏み。

2点を追う6回表には、無死一、三塁というチャンスで谷繁がジオから1点差に追い上げる貴重なタイムリー。


これで、谷繁は9試合連続ヒットで出場した8試合連続で打点を挙げるという自身の記録を更新しました。

11日までは打点が一つもなかったのが中旬以降に量産して、いつの間にか月間14打点はリーグ4位タイ。


1割台前半だった得点圏打率も.214まで上がって、今はチャンスで谷繁に回れば絶対に返してくれるという安心感があります。



再び2点差へと突き放された7回表には、2死二、三塁から森野が今村の初球を叩いて、左中間へ2点タイムリー。

二塁を狙って森野がタッチアウトになっていなければ、次のブランコのヒットで勝ち越していた可能性はありますが、それでもビハインドをはねのけてよく追いつきましたね。


最終回の勝ち越し劇も演出して3打数2安打2打点2四球で4打席に出塁して、味方の得点に絡みました。

明日からは和田も合流するみたいですが、BMWが暴れまくる姿を何とか今季中にもう一度だけ見てみたいものです。



7回の先頭打者としてセンター前ヒットで反撃の口火を切った松井雅も、勝利の立役者の一人ですね。

今季、代打では2打席とも成功してバッティングの良さが光っていますが、ファームの優勝に貢献したというだけあって活きのあるプレーが目立ちます。


現状、控えのキャッチャーとしてよりは左の代打や代走要因としてのベンチ入りという重点を置いていると思うので、若々しい動きで食らいついてもらいたいですね。



序盤から広島先発のジオを攻めきることができずに、無死一、三塁というチャンスを立て続けに潰して負けていれば11残塁という拙攻がクローズアップされるところでしたが、ブランコのバットがそれを帳消しにしてくれました。



今日はブルペンも総動員で魂の7人継投で勝利をつかみ取りましたが、勝ち投手になったのはまたしても浅尾。

8回から6番手として登板して、1番の東出からという打順も構わず連続三振を奪って簡単に2死。


代打の松本にはセンター前ヒットを許して、けん制悪送球で二塁へ進まれてランナーを得点圏に背負って栗原を迎えましたが、ファーストへのファーストフライに退けました。

フィールディングの優れた浅尾にとって失策は今季初、過去にさかのぼっても去年6月26日の広島戦(ナゴヤドーム)以来という珍しいケース。


ただ、それでも崩れることなく踏みとどまれるのは、相当な精神力が浅尾を支えているからなんですよね。

これで今季69試合目の登板で2年連続の70試合に王手をかけましたが、チームは残り21試合も残しているから、消化試合でも無い限り80試合は軽く超えるでしょう。


自身3連勝の6勝目と勝ち運が急に巡ってきたのは、先週の試合で同点までは許しても勝ち越し点は与えなかったから。

今季47ホールドポイント(HP)として、2位の榎田に18もの差を付けてタイトル確定はもう間近ですね。



最終回は岩瀬が難なく3者凡退で締めくくって、今季32セーブを挙げて通算では308セーブ目。

通算49試合目の登板となって、前人未到のルーキーから13年連続50試合登板というプロ野球記録更新にもあと1と迫りました。


先発の山井は、立ち上がりから制御不能に陥ってコントロールを乱すなど初回から2点を先行されるという苦しいピッチングで5回3失点。

それでも試合をぶち壊さなかったのは不幸中の幸いですが、5回に栗原に浴びたソロがもったいなかったですね。




首位のヤクルトも勝って2.5ゲーム差のまま変わりませんが、引き分けのまま終わるのと逆転勝ちでは大違いでした。

9月の成績は14勝5敗2分けで9もの貯金を作って、広島戦の成績も8勝9敗1分けとして明日の試合で星を五分に戻したいところですね。


明日の先発ピッチャーはドラゴンズは吉見で決まりとして、広島は順番通りに前田健なのか中4日でバリントンなのか。

マエケンとのエース対決が見てみたいような気もしますが、今季の広島戦4戦4勝のコイキラーなら誰が相手でも同じです。


来月半ばに控えたヤクルトとの決戦の日までは一つも落とすことができないので、これからは目の前の試合に全力を注いで全勝するぐらいの気持ちで向かっていきましょう!