広島の新外国人投手・バリントンの前に、わずか2安打完封負け | 己の信念を貫く競馬予想

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広島 000 004 030 7

中日 000 000 000 0


(広) ○バリントン-石原

(中) ●中田賢、平井、鈴木-谷繁


本塁打

(広) 丸3号3ラン(中田賢)




ドラゴンズが、広島先発の新外国人投手・バリントンに来日初完投初完封を許して、今季3度目の零敗。

勝率5割復帰を逃して借金は2となり、巨人と同じく今月の月間負け越しが決まってしまいました。


昨シーズンは12勝6敗とダブルスコアで勝ち越して、本拠地のナゴヤドームではたったの2回しか負けなかった相手の広島との初顔合わせで、見ての通りの完敗。

ドラゴンズは、これで一夜でAクラスの座を明け渡して阪神と入れ替わる形で4位に転落してしまいました。

勝った広島はヤクルトと並んで同率首位に浮上しましたが、これが今のチームの勢いの差なのかと言わざるを得ません。



公式戦では初対戦となったバリントン相手に、7回まで攻略することができずに、あわやノーヒットノーランかという空気まで漂っていました。

8回裏に先頭の和田が、ようやく三遊間を破るチーム初ヒットをレフト前へ放って意地を見せましたが、記録した安打は9回の谷繁のレフト前ヒットと合わせて2本のみ。


最終回まで、見せ場という見せ場を作れないまま110球でバリントンに投げきられてしまいました。

序盤から、テンポのいいピッチングでスイスイと投げていてキャッチャーからボールを受け取ったら、すぐに投球動作に入るというタイプのピッチャーで、ちぎっては投げという感じでしたね。

こういうピッチャーの時は、バッターが構え遅れないようにしないといけないのに、それが全くできていませんでした。

ベテランの谷繁なんかはやっていましたが、タイムを取ったりして相手のリズムで投げさせないことが重要なんです。


バリントンとは3月17日にナゴヤドームで行われたオープン戦の時にも対戦しているので、厳密には今回が初めてのピッチャーではありません。

しかも、スタメンがブランコとグスマンの打順が逆だった以外は全く同じメンバーだったから、どんなピッチャーかというのは分かっていたはずです。

それにも関わらず、前回と何も変わらないまま打ちあぐねていたのには情けない思いでしたね。

前回の対戦の時は、谷繁がソロホームランを放って1点を奪って6回で2安打という内容でしたが、今回はそれをも下回るような惨憺たるものです。


この時から既に、2002年に全米ドラフトで1巡目指名を受けたという異色の経歴を持つ助っ人には、警戒心を強めていました。

それでも打てないということは今後、各自で何か対策を立てておかない限り、同じような目に遭うということは目に見えていますからね。




そのバリントンと投げ合った中田賢は、5回までは毎回のようにランナーを背負うピッチングながら要所を締めて無失点。

ところが6回、先頭の東出のショートへの平凡なライナーを荒木がまさかのエラー。

軽率なミスで出塁させてしまうと、続く廣瀬はヒットエンドランを仕掛けてセカンドゴロの間に一塁ランナーが進塁。

1死二塁というピンチを招くと、トレーシーにはライト前へ運ばれて一、三塁へピンチは拡大。

この場面で、5番の栗原をバッターボックスに迎えてカウント2ボール1ストライクから6球連続ファールで粘られて、ついに10球目。

根負けしてしまったのか、キャッチャーの谷繁が構えたミットとは逆の外角に入ってしまい、反対方向へはじき返した栗原の打球は右中間を真っ二つ。

これが栗原の先制タイムリー二塁打となって、試合の均衡が破れるとなおも1死二、三塁で岩本は3球三振。

2死までこぎつけて、打席には偵察メンバーの篠田に代わって7番センターで出場している実質スタメンの丸。

カウント1ボール1ストライクからの3球目、134㌔のど真ん中に入った力のないストレートを丸は思い切りよく振り抜きました。


低い弾道を描いた鋭いライナー性の当たりは、一瞬のうちにライトスタンドに突き刺さる3ランホームラン。

この一発でバリントンには十分すぎるほどの援護点となってしまい、勝敗は決してしまいました。


中田はこの回を投げ終えたところでマウンドを降りて、8回には3番手の鈴木がブランコのエラーとバリントンの2点タイムリーで3点を失って、合計7失点。

ただ、一つだけ付け加えておかなければならないのは、両方ともエラー絡みの失点だったので、両投手の自責点はゼロだったということですね。

いかにバックが足を引っ張ったか、特に6回の荒木のエラーは敗戦に直結するようなエラーだったという表現をしても過言ではないから、猛省してもらわないと困ります。


中田のストレートは。試合序盤からかなり走っていて初回にはMAX148㌔も計測していたんですが、丸に3ランを浴びたボールは同じ球種とは思えないほど力がありませんでしたね。



打線は2安打しか放っていないので、良いところなど一つもありませんでしたが、8回の打席の時に大島に代打が送られたのが気になります。

最近6試合で18打数1安打と低迷しているから、そろそろスタメンから外れるかもしれません。

ファームでは平田や野本も結果を残し始めているし、このような状態が続くと下との入れ替えも考えないといけませんね。


チーム打率が再び2割を切って.198となってしまい、オリックスを下回って12球団ワーストとなってしまいました。

4月も13試合を消化して、未だに2ケタ得点の試合がないどころか2ケタ安打の試合も開幕2戦目のみという寂しい状態なので、そろそろ打線の爆発が見たいですね。




今日の試合で3ランを放った丸は、個人的に高校野球で活躍していた頃から知っている選手で、千葉経大付属高校時代はバッティングのいい投手だったんです。

それが、プロ入りして野手に転向してここまでの才能を発揮するとは正直、思っていませんでしたね。

ウエスタンリーグの試合なんかでは、広島と対戦する時によく見かけていましたが、今日は完全にやられてしまいました。



明日の先発はドラゴンズが川井で、カープが2年目の今村でしょうけど、今日と同じでドラゴンズの苦手としている初物ピッチャーが続くから注意したいですね。

4月の負け越しは決まってしまいましたが、スロースターターの選手が多いチームだというのは最初から分かっていたことなので、想定の範囲内です。

キッチリ今月最後の試合は勝って締めくくって、5月以降の巻き返しに期待しましょう!