ダメだ!中身が全然入ってこない!! 宇佐見りん『推し、燃ゆ』 | GESHICOMのブログ

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3ヶ月ほど前に読んで、記憶を辿りながら感想を

書こうと思ったら、吃驚するほど内容を覚えて

いないことに気付いた。

仕方が無いのでもう一度読み直したら、

文章は平易なのだが全く内容が入ってこない。

文字面を何度も目がなぞるだけで、

頁が全然進まない!2度目なのに...。

 

もちろん、推しの意味はわかります。

そのくらいのアンテナは張ってます。

でも、恋愛感情とは全く異なる、

推しと同化したいという思春期の少女の

切実な想いは、私の理解を完全に超えている。

 

作家の類い希な文才は随所に感じます。

生きづらさを表現した幾つかの文章には、

大いに共鳴させられたし、

文庫本の帯に書かれた

“TikTok世代のキャッチャー・イン・ザ・ライ“

という表現も、

まぁそうかもと思わせられもした。

 

がしかし、

散々推し無しでは生きていけないと言っておき

ながら、いざ、本当にその状況に陥ったら、

まずは部屋の掃除から始めよう!

という感覚はもう、全然無理。

おじさん、理解することを諦めました。

 

70点