まず始めに、
本作の感想は、何を書いても多少のネタバレ
になる可能性があるのでご容赦下さい。
タイトルを“数年に一度の傑作”とせず、
傑作の“予感”としたのには大きな理由がある。
映画は三つの章に分かれていて、
それぞれ時代が異なるのだけれど、
それぞれにドラマがあり、見せ場があり、
琴線に触れる言葉たちがある。
ところが、冒頭から観客の誰もが抱く疑問
への答えがなかなか見つからない。
様々な伏線と思しき素材を見逃さないよう
注力し、それらを頭の中で繋げてみたり、
重ねてみたり、いろいろやったけれど、
なかなか正解に辿り着けない。
ただ、本作が“死”をテーマに、“生きる”事の
素晴らしさを、とても深く優しい眼差しで描
いている事を感じ、そこに魂が揺さぶられる。
【以下ネタバレ!】
敢えて3章から始まり、最後の1章の終わりに
謎解きが用意されていることを期待したが、
それは無かった。
そして鑑賞後、ネットで“ネタバレ”の考察を
読んでスッと理解した。
そうか!“観る視点”だったのだ!
そう言えばヒントは沢山あった。
どうして気付けなかったんだろう...。
早速原作を買いました。
そして、近いうちにもう一度観たいと思います。
本作は数年に一本の傑作だと思うから。
85点


