理論物理学者であり、合気の武術家であり、
その他いろいろな顔をもつ保江邦夫氏の本から
とても興味深い「業捨」という施術について。
『中央に置かれた細い施術台の上に
仰向けに寝かされた僕の胸の辺りに
老人の指がシャツの上から触れた瞬間、
これまで経験したことのない極度の激しい痛みで
頭の中が真っ白に歪んでしまう。
「痛いーー、うわー、痛い、止めてください、うー、痛い」
思わず先客同様に叫び声を上げていたのだが、
それでも老人は容赦しない。
そう、見れば確かに軽く指で擦っているだけなのだが、
この僕自身は深々と差し込んだ五寸釘を
そのまま無理矢理左右に動かされている
のかと思えたくらいの激痛に見舞われ続けた。』
シャツの上から軽くこすっているだけなのに
五寸釘でかき回されたような激痛が走って、
思わず叫び声を上げてしまう。
控室で待っているとき、自分の前の先客も
同じように大声を上げていた。
フルコンタクト空手の実戦で鍛えているので
どんな痛みも精神力でコントロールできると
自信満々の猛者でも悲鳴を上げるそうです。
その痛みが起こる実態を次のように
解説しています。
『弘法大師のお力に助けられて
業捨ができるようになったこの老人の指先が
業捨を受ける人の体表を軽く擦るならば、
その付近の骨の奥深い内部に巣くっている
どす黒い業が骨から離されて
皮膚組織のところに赤黒く広がっていき、
その後三日ほどで皮膚の毛細血管に取り込まれ
腎臓経由で尿の中に入って
体外に放出されるというのだ。
そして老人の指先で業が
骨の奥から離されようとするとき、
離されたくない業が
何とか業捨の行を中止させようとして、
何と、行を受けている人間の左脳に働きかけて
耐え難い激痛を捏造させるという。』
(~保江邦夫著 海鳴社刊 『合気の道』 より~)
弘法大師のお力?
骨の奥深い内部に巣くっているどす黒い業?
業が人間の左脳に働きかけて
耐え難い激痛を捏造させる?
何のことやら訳がわかりませんね。
つづきはまた次回に。