「今日こそは、何か案内があるかも……」


「そろそろ、出してもらえるかもしれない」

​そんな期待を抱いてお店へ向かい、
帰り道には重い肩を落として、小さくため息をつく。

前回の記事でも書いたように、
初期頃の私は、そんな「消耗する日々」の中にいる時期がありました。


でも、ある時ふと、
景色がガラリと変わった瞬間があったんです。


それは、買い物の金額を増やしたからでも、
必死に実績を積んだからでもありません。

もっとシンプルで、温かくて、
どこか懐かしいようなこと。


それは、「情」です。


最後はやっぱり「人対人」の信頼関係だったんです。

「お客様」である前に、一人の人間として。


担当さんとの距離を縮めるために、
特別なテクニックが必要だと思われがちですが、実は、もっと手前にあることが大切だと感じています。

たとえば、予約の時間をきちんと守ること。
約束したことは必ず守ること。

​(実は私、毎回必ず予約時間の5分から10分前にはお店に到着するようにしていました。)


この「当たり前」の積み重ねこそが、
担当さんとの間に確かな信頼をつくっていきます。

「この方は信頼できる」
そう思っていただけて初めて、その先の関係が始まるのだと、今は強く感じています。


こうやって、信頼関係ができてくると、
自然と会話の内容も変わっていきました。



​自分の欲しいものを一方的に伝えるのではなく、
担当さんが提案してくださる「おすすめ」を、一緒に楽しむ。

毎回でなくても、
提案に耳を傾け、気に入ったらその気持ちに応える。

そして、自分の日常も、少しずつお伝えしてみる。


そんなふうに、こちらから一歩歩み寄ることを意識したとき、
そこには、
ただの「店員と客」という関係を超えた、
あたたかい関係が生まれました。

してもらうだけじゃなく、こちらからも。


担当さんも、一人の人間です。


そこにあるのは、理屈ではなく、
やっぱり「情」なのだと思います。


数字や実績だけを追いかけるのではなく
、一人の人間として向き合うようになったとき。
私のエルメスライフには、
これまで見たことのない景色が広がり始めました。


その、胸のつかえが取れたような
「変わった景色」の正体については、
少し長くなるので、
次の記事でゆっくりお話しさせてください。



(つづく)





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