クイズ大会「天5」の感想(その5.2.準決勝(玉Qとの大激戦))
OBA-Q「天5」作戦記録
5.準決勝
(3)玉Qとの大激戦
立ち上がり、大村さん、春日くん、あすかさんが順調に点を伸ばしていく。特に大村さんの調子がとてもよさそうで頼もしい。
もともと確実に正解できそうだった人が、縦に正解を重ねていくのはあまりいい展開ではないが、ぜいたくは言えない。
ほぼ互角、誤答も少ないクリーンな展開で進み、記録を見ると、15問目終了時、玉Qが1回目のタイムアウト。当然、市川くんを入れてくる。
OBA-Q 45(大村5、春日3、あすか3)、残機8個
玉Q 36(3、3、2、2)、残機7個
45点ということは、ダンナと上野が1問ずつ正解すれば180点。「相手リーチの前に144点」という勝負に最低限必要な基準は、もうクリアできるだろう。
これで、最終盤の勝負に持ち込めることは確定した。
そろそろ他の人にも取ってほしい。
左側の席に西村くん、荻島くん、三小田が、右側の席にダンナ、上野がいたので、問題の合間に出向いて「そろそろ勝負」と声をかける。
ここでダンナが「前田遼一」「スマイルジャパン」とスポーツで正解を連発。
私の得意のスポーツだけに、俺ならもっと早かったぜなどと偉そうなことを思うけど、実際に押すのがいかに難しいことか。
その頃までに上野も1問正解し、記録を見ると22問終了時点で360点に到達。玉Qは144点。
OBA-Q 360(大村5、ダンナ4、春日3、あすか3、上野2)、残機8個
玉Q 144(3、3、2、2、2、2)、残機7個
正解が5人では勝てないことはわかっている。西村くん、荻島くん、三小田の席に出向いて、「そろそろ勝負してくれ」と強い口調で言う。
三小田から「言われなくてもわかってる。いい問題が来ないだけだ」という反応。ごめんごめん。でも、今日は心を鬼にしてるので何度でも言うよ~。
本当はここでタイムアウトを取り、全員にペースアップを指示するべきだったと思う。
リードして順調だったので、そのまま何もせず安全に勝てればいいと考え、思わず待ってしまう。
リーチ直前でペースアップしてほしいのにタイムアウトをかけず待ってしまうというのは、よく考えると天2のMino-Ten戦の失敗とまったく同じ。
あのときは、432点で塩漬けのまま、相手に10連答を食らいました。
あのときと同じように、玉Qに3連投を食らい、あっというまにリーチ。
OBA-Q 360(大村5、ダンナ4、春日3、あすか3、上野2)、残機7個
玉Q 648(3、3、3、3、2、2、2)、残機7個
ここでタイムアウトをかけるか悩むが、あと1問、どちらかに正解が出るまで待つことを決断。
648点ということは、1ポイントの人が正解しないと1000点には届かない。玉Qは7人正解している。8人目の正解が一発で出る可能性は低い。
ここで正解したのは残念ながら玉Q。972点になり、誰が取っても1000点を超える。しかも早押し機は7つも残っており、完全に追い詰められた。
OBA-Q 360(大村5、ダンナ4、春日3、あすか3、上野2)、残機7個
玉Q 972(3、3、3、3、3、2、2)、残機7個
ここで玉Qが2回目のタイムアウト。当然だ。突っ込んだ押しの苦手な人を外して、ベストの7人に組み替えるのだろう。
こちらも1回目のタイムアウト。1ポイントの人の正解がどうしても必要なので、誤答で外れていた荻島くんと私を入れ、大村さんとあすかさんを外す。
あすかさんに「最後決めてもらわなきゃいけない。気持ちを切らさないで」と伝える。
相手は誰が取っても勝ちなので、こちらの指示も明確。
「絶対に解答権を取らせるな。全員飛んでもいい。答がわかろうがわかるまいが、全員が全部の問題でポイントの一歩手前で押してくれ。得意なジャンルは絶対に責任を持って解答権を取ってくれ」
これでも、止められるかどうかはわからない。
エアポケットのような瞬間もあるし、数文字で答をひねり出せる特殊問題に遭遇するかもしれない。
他のみんなには正解してもらわなきゃいけない。私は、エアポケットや特殊問題をつぶす汚れ役だ。この一瞬だけは、作戦参謀は忘れてプレイヤーに徹しろ。
エアポケットの候補は苦手ジャンル。このメンバーだと科学と芸能。特殊問題の候補は「本名」で始まる問題。「ほんみょ/う」で押してやる。
←「本名」のイメージ画像
自分が正解を狙っていいのは、スポーツと政治・行政系の問題だけ。後は押して誤答することを考えろ。
ただし、日本史は上野と西村くんに、世界史はダンナと三小田に、文学は上野とダンナに、食べ物はダンナに、洋画は三小田に任せて、バカ押しはするな。
さあ、頼むからスポーツが来てくれ、科学と芸能は来てくれるな。
そして最初の問題は「71分の193」で始まった。うわっ。反射的に押す。ランプがついた。
スポーツが来てほしいという願いが強すぎたのか、反射的に思いついたのは、分数が関わるほぼ唯一のスポーツ問題、相撲の巴戦の勝つ確率。
そんなアホな。巴戦を打ち消して、何か科学の近似値だろうと思い、分数を計算して小数にしようと思ったときには、既に分数の数字を忘れていた。ブー。
(ちなみに、答は「ネイピア数」。自然対数の底、eのこと。「71分の193」はその近似値。仮に割り算できていたら、自然対数、eまでは導けたかもしれないが、それを「ネイピア数」と呼ぶことを知らなかったので、正解の可能性はなかった)
その瞬間、プレイヤーの頭から作戦参謀の頭に切り換える。
360点ということは、1000点に到達するためのルートは3つ。
1つ目は、1点(三小田、西村くん、荻島くん)が正解して720点になる場合。
その場合、7人目の正解を欲張らず、あえて1点の人を外して大村さんとあすかさんを投入し、2問正解で1000点を超えることを狙う。2点の上野なら1発で1000点に届くので、相手から見て脅威なのは変わらない。
2つ目は、ダンナか春日くんが正解する場合。これは500点に届かない。
その場合、1点の人を外して大村さんとあすかさんを投入。そこで誰かが正解すれば500点を超えるので、1点の4人にそっくり入れ替えて勝負。
3つ目は、2点の上野が正解する場合。540点でリーチ。
その場合、1点の4人を入れて勝負。2つ目に比べて、正解が1つ少なく済み、タイムアウトも1回節約できるけど、こんな都合のいいことは起こるまい。
そして何問か進み、こういう状態になった。
OBA-Q 360(大村5、ダンナ4、春日3、あすか3、上野2)、残機4個
玉Q 972(3、3、3、3、3、2、2)、残機6個
そこで出た問題は、「日本に現在残るナンバーバンクがある都市/で」。
やばい、「都市」まで聞こえた。遅い!と思って机の上を見ると、ついたのは上野!
「高松市!」
何それ何それ。正解なの?誤答なの?と思っていると、正解のチャイムが鳴った。
やった! 上野、ありがとう! 当たり前だからほめないけど!
で、えーっと、上野が取るとどうなるんだったっけ? 興奮しすぎてわからない。スクリーンを見ると、540という数字が見えた。リーチなのか?
リーチだ。じゃあタイムアウトだ。この間、たぶん数秒。
応援席からはとても長い時間に見え、すーさんが「なんでタイムアウトをかけない!」と絶叫していたらしい。
で、えーっと、どう変えればいいんだっけ? 2点の人がいるなら、その人が2点取って勝つ選択肢も考えないと……。
2点、いない。何で? さっきいたじゃん。そうか、上野が取って3点にしたからだ。じゃあ、1点の人を並べるしかないじゃないか。
で、えーっと、いま早押し機何個あるの? 余ってるなら誰を入れよう、足りないなら誰を外そう。
残りの早押し機は4個、1点の人もぴったり4人。おお、そのまま入れればいいだけじゃん。
偶然だけど、早押し機=1点の人数というのは、ベストの形だ。
1個余っていれば、春日くんを入れることになる。そうなれば、どこか春日くんに頼ろうという気持ちが起きたはずだ。でももう、三小田、西村くん、荻島くん、私という頼りない4人組で戦うしかない。全員、自分が押さなきゃ負けると心に決めたはずだ。
ひたすら絶叫する。
「絶対に解答権を取らせるな。絶対に、絶対にだ。全員飛んでもいい、じゃない、むしろ全員飛ぶんだ。正解か誤答かはどうでもいい。とにかく解答権を取るんだ」
たぶん、私以外の8人のチームメイトは冷静だったと思います。カリギュラ効果……なんて心の中で突っ込んでたりして。
私1人、目を三角にしてめちゃくちゃなことを絶叫していた。
そういえば、タイムアウトが1回余っている。ということは、あと2回誤答した後で、ベストな2人に入れ替えないといけない。
ベストな2人って誰だ? 荻島くんを外すことは決めている。西村くん&三小田、西村くん&私、三小田&私の3択。どれだ?
そうか、今日の朝、誓ったんだ。自分のクイズプレイヤーとしての実力を客観的に見ないといけない。自分は残すべきなのか? そうではないのか?
わからない。そうだ、ジャンルだ。スポーツはいつ出た? 思い出せない。そもそも、直前の問題のジャンルは何だった?
確か、上野が答えたはずだ。上野に聞く。「さっき、何を答えたんだっけ」
上野「ナンバーバンクがある都市で、高松市」
そうだった。スポーツではない。でもわからない。答が出ない。
時間が迫る。まあいい、あと2問先の話だ。とりあえずあと2問、プレイヤーとしての仕事に集中しよう。
何をしたらいいんだっけ? そう、スポーツを取るんだ。科学と芸能をつぶすんだ。「ほんみょ/う」で押して「フランシスコ」って言うんだ。
さあ来い!
まったく意味のわからないカタカナが何文字か聞こえてきた。???と思っていると、ボタンを押す音がした。
しまった、数文字でわかる特殊問題か、やられた!
横を見ると、ついているのは三小田!
三小田が、私にはまったく意味のわからないカタカナの文字列を発声する。
何それ何それ。一瞬の間があって、そして、正解のチャイムが鳴った。
(ちなみに、「マイレフト/フット、ゼア・ウィル・ビー・ブラッド、リンカーンと3回のアカデミー主演男優賞を」→「ダニエル・デイ・ルイス」だそうです)
OBA-Q 1080(大村5、ダンナ4、春日3、あすか3、上野3、三小田2)、残4
玉Q 972(3、3、3、3、3、2、2)、残6
やった~、勝った~!
何だか疲れたよ。上野、三小田、ありがとう。
そういえば、天2のMino-Ten戦で、同じような432点塩漬け状態から「ベネズエラ」を正解して540点リーチに届かせたのも上野だったね。
私の采配がだいぶミスってた感じもするけど、勝ったからもう反省するのめんどくさいよ。もちろん、他のメンバーもありがとう。勝ったのは全員の力です。
市川くんがマイクを持って「これまでで最高の天by天by天にしたかった。最高の試合ができたと思っている」と話している。
確かにいい試合だった。本当に手強かった。勝敗は運でしかないよね。というより、上野と三小田の超絶ファインプレーがなければ普通に負けていた。
準決勝のキャプテンの印であるウインドブレーカーを脱いでスタッフに渡して、私の仕事は終わった。
(※)参考として、大佐に作っていただいた得点経過表を添付しておきます。
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次回「6.決勝」に続きます。
クイズ大会「天5」の感想(その5.1.準決勝(試合開始直前まで))
OBA-Q「天5」作戦記録
5.準決勝
(1)試合前の準備
準決勝まであと2時間。空港の端から端まで、熊のようにうろうろと1時間ぐらい歩き回りながら、改めて考えをまとめる。
ステージに上がったら、ゆっくり考えている余裕はない。状況に応じて自然に反応するようになるまで、頭に作戦を染み込ませる必要がある。
リードされたらどうするか。リードしたらどうするか。
早めに誤答が出たらどうするか。それが春日くんだったら、あすかさんだったら、荻島くんだったら。
試合前にどういう声かけをするか。全員に対して、個々人に対して。
声かけは組み合わせ抽選の前にやる。抽選の結果によって方針を変えることが必要にならないか。
リーチは、500点で1点、667点で2点、750点で3点、800点で4点。
最終盤、相手のリーチをどう防御するか。どうすればエアポケットを防げるか。
6人の正解はどうしても必要だ。でも、7人ほしいとよくばるな。6人取ったら、後はその6人で戦え。
(6人で1000点の代表例は5×4×3×3×3×2=1080で14問。7人は4×3×3×3×3×2×2=1296で13問。1問しか違わない)
6年前の天2、同じ「天by天by天」ルールでの2回戦、Mino-Ten戦の反省点は何だったか。
あのときは、序盤で大量リードを奪いながら、中盤で緩んで追いつかれた。リードしたらさらに攻撃的に攻めて行く方が、勝つ確率は高くなる。
こちらがリーチになったとき、相手が突っ込んで押してきて誤答を続けると、有利になったと感じがちだが、まったくそんなことはない。
相手の誤答待ちでゆっくりやれば勝てるのでは、という錯覚が生じているだけ。少しでも待つようなことがあれば、必ずや正解を連発されるだろう。
←「誤答待ち」のイメージ画像
ひととおり考えがまとまったので、後はプレイヤーとしてかっこよくウイニングアンサーを取るイメージトレーニング。
「いでみ/つ」→「海賊とよばれた男!」(←酷い)
「アカ/」→「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年!」(←酷すぎる)
「ほんみょ/う」→「フランシスコ!」(←もはやクイズじゃない)
空港内を歩き尽くしたので控え室に戻り、敗者復活戦をぼーっと観戦。
準決勝の組み合わせ抽選の20分ぐらい前に全員を集め、最終確認。
「どこが相手になっても、リードされる展開になるだろう。でも、点数はいっさい気にしないでほしい。先にリーチをかけられても、その時点で144点あれば逆転できるから。大事なのは早押し機の数。序盤に誤答をするのは避けてほしい」
「上野、春日くん、ダンナ、大村さんは、できるだけたくさん積んでください。
あすかさん、三小田、西村くん、荻島くんは、たくさんは積めないだろう。でも、必ず1問は、ボタンについている16人の中で自分がいちばん得意な問題が来る。そのチャンスを絶対に逃すな。点数はいっさい気にせず、自分が勝負できる1問が来たら勝負してほしい」
「最後、相手にリーチがかかったら、絶対に解答権を渡すな。全員飛んでもいいから、徹底的に突っ込んでほしい」
天2のMino-Ten戦でウイニングアンサー「跳馬」を取ったのはあすかさん。
今日のあすかさんは絶好調。「今日も、最後はあすかさんに決めてもらうしかないかもしれない」とぼそっと伝えておく。
そして、運命の抽選を控え室で見る。最初に上野が第1試合を引いた。
次に引くのは玉Qの加奈子さん。引いてほしいな~と思いながら見ていると、第1試合を引いた!
さあ、相手は玉Q、市川くんだ。
(2)玉Q戦直前の風景
玉Qとの戦い方をシミュレーションしていく。
誤答を減らすことはお互い徹底されている。力はこのルールなら互角。地道に同じようなペースで点数を積み重ねていくことになるだろう。
その展開なら、先にタイムアウトをかけるのは確実に玉Q。15問前後の早いタイミングで、1~2問取った人を外し、市川くん自身を入れてくるだろう。
こちらは、私は1ポイントのまま最終盤にだけ参加する前提なので、どちらかがリーチをかけるまでタイムアウトは取らない。
こちらは上位4人は信頼でき、加えてあすかさんは絶好調だ。
残る三小田、西村くん、荻島くんの誰か1人だけ正解すれば、それで6人。それ以上の正解者を狙う必要はない。やはりこの3人が鍵を握る。
相手の個々人のことはまったく考えない。
得意ジャンルなど詳しいことは知らないので考えようもないし、極端に強い人や極端に弱い人もいないので、変わった事態は起こらないはずだ。
選手が招集され、舞台裏に入ると、玉Qのメンバーが見える。加奈子さんがいない。外してきたか。普通にあり得る判断だけど、ちょっとほっとする。
終盤の重要な局面で、ファッション問題とか岐阜問題(加奈子さんは岐阜出身)とか、そういう防ぎようのない問題をツモられる可能性を考える必要はなくなった。相手が弱くなったわけではないが、不確定要素が減ったと感じる。
市川くんがスタッフにルールを確認している。舞台裏のスタッフでは確定できず、ステージ上で出題関係のスタッフに再確認するようだ。
どうやら、両方が3回目のタイムアウトを使ったとき、相手のタイムアウト権はその瞬間に追加されるのか、1問後に追加されるのかという話らしい。
そうそう、確かにそれは練習試合で出たケース。こちらが先に3回のタイムアウトを使い切り、玉Qが後から3回目を使った。
その瞬間、こちらはリーチ状態で早押し機2つ。持っているのは荻島くんと私。上野に入れ替えてもリーチという状態だった。
こういう状態でタイムアウト権を与えたのは、明らかに市川くんのミス。まあ、練習試合なのでミスしてもいいんだけど。
そして、その瞬間に上野を入れられるのか、1問後でないと入れられないのかが議論になり、その場は1問後ということで解決した。
(その後、私は「わかりません」で1問潰して、上野を入れる気満々だったが、「ペンは剣よりも/強し」→「リシュリュー」とやられて負けた)
ステージ上で確認し、やはり1問後ということで確定する。
タイムアウトを玉Qが先に先に取っていくのは確実なので、どちらかと言えば、これはOBA-Q側に有利に働くルールだろうね。
そしていよいよ、準決勝の幕が開く。
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次回「5.2.玉Qとの大激戦」に続きます。
クイズ大会「天5」の感想(その4.2回戦)
OBA-Q「天5」作戦記録
4.2回戦
(1)試合前の準備
上野とダンナに「相手決めた?」と聞く。第1試合2位通過の「ハットちゃん愛好会」にするとのこと。
私はわからないので、「じゃあそれで」ということに。
そんなこんなで、2回戦は「OBA-Q 対 ハットちゃん愛好会」「玉Q 対 シンサクール蒲田」「越谷クイズ愛好会 対 クイズ倶楽部」の対戦になった。
全部、1回戦の同じ組の1位・2位同士の対戦です。
2回戦は改めて伝えたいことはなかったので、直前確認はあっさり。
何度も確認してあった2回戦の作戦、同じことを繰り返す。
・対戦で不利になっても無理押ししない。誤答せず負けることもチームへの貢献
・自分の対戦が2-2の場合は勝負押し。他の人が2-2の場合は誤答を避ける
・相手誤答の場合はボタンから離れ、わかったらボタンにつく動作を徹底
・優先順位は2-2、2-1が優先、2-0、0-2は劣後。後は適当に
・終盤は、5人目が勝つために誰が取るのが有利か、よく確認
明らかに実力上位のチームに当たったとき用のスペシャル作戦も用意してあったんだけど、互角に戦えそうな相手なので捨てる。
大した作戦じゃありません。強い方4人は2-2で相手が誤答したときも取らず、実力で3問取って勝ってこいというだけの特攻作戦です。
後は「ハットちゃん愛好会」の実力上位者を探す。どうやら多ヶ谷さんという人がかなり強いらしい。
荻島くん、かおりさん、すーさんの3人には、対戦相手が多ヶ谷さんになったら、無理に勝とうとせず、誤答をしないように戦ってほしいと伝える。
しばらく時間があいたのでロビーをうろうろしていると、市川くんのいない玉Qチームを発見。
加奈子さんと、2回戦、相手はどこにした? シンサクールです、みたいな会話をしていったん離れるが、思い直してわざわざもう一度近づき、「市川くんに準決勝で対戦したいと伝えてほしい」と伝言する。
現時点では、対戦の確率は1/12。両方が2回戦を勝ち、さらに、準決勝の抽選で1/3の確率を当てる必要がある。
しかしそれでも、何となく当たりそうな予感があった。
市川くんは、4年前、天3でOBA-Qチームのメンバーとして一緒に戦っている。
私は、天3では「天2で燃え尽きたから」を理由に、作戦参謀役を市川くんに譲ったように記憶している。
「天2で燃え尽きた」は1つの理由ではあったけど、もう1つの理由は、いつか敵として市川くんと「天by天by天」ルールで戦う日が来るのではないか、と思ったから。
いつか来るかもしれないその日のために、市川くんが団体戦の作戦をどういう発想で考えるのか、よく観察しておきたかった。
これ、4年前に確か上野にだけは話した。そのときに感じた印象も、ここには書かないが上野には話したかもしれない。
上野は「そこまで考えるのかよ」と笑っていたけど、ほら見ろ、俺の言うとおりになったじゃないか。4年の時を経て、ついにその日が来た。
プレイヤーとしての格は、市川くんと私ではまったく比較にならない。
でもね。OBA-Qというチームの作戦参謀としてなら、私も戦える。そのことは、たぶん市川くんもよく知っているだろう。
(2)「ハットちゃん愛好会」戦
ステージ上で、2回戦の個人の対戦相手が発表される。焦点の多ヶ谷さんは、すーさんとの対戦になった。
すーさんも勝てる力はあると思うけど(現に先に1問取ってプレッシャーをかけた)、劣勢になっても焦って誤答をすることはないので、安心して見ていられる。
2回戦は、三小田のずるいぐらいの問題の引きで開幕。
出身地の九州問題(福江)、1980年代スポーツ問題(蒲池猛夫)、洋画問題(答は忘れた)が序盤にいっぺんにやってきてくれました。運がよすぎる。
↑
「序盤にいっぺんにやってきてくれました」のイメージ画像
その後、春日くんは楽に勝ったものの、雲行きがあやしくなる。
すーさんの敗戦(※)は予定どおりだが、大村さんが2-2からの勝負に敗れる。さらに、上野とあすかさんが先に1-2のリーチをかけられ、両方負ければ4敗。
(※)私の記憶違いがあり、すーさんの対戦は1-2のまま決着していなかったとのこと。すいません。正確な記録を知ったから記憶の方を上書きして修正するのも何なので、この文章は私の不正確な記憶をもとに書いているということにして、この注釈を入れるだけで修正しないことにします。
重ね重ね、すーさんにはすいませんでした。
そうなると、ダンナと荻島くんはリードしているが、かおりさんの対戦が0-0のままなので、その対戦の一騎打ちで勝負が決まりそうだ。
しかし、かおりさんのランプがまったくつかない。明らかに問題が向いていない。
上野、厳しいぞ。全体の状況、かおりさんの状態に気づいているか?
もちろん、上野が気づいていないわけもなく、気迫の押しで追っかけリーチ、そして勝ち抜け!
これでかなり楽になった。状況を整理すると、
・3勝(三小田、春日くん、上野)
・2敗(大村さん、すーさん)
・リード2試合(ダンナ2-0、荻島くん1-0)
・被リード1試合(あすかさん1-2)
・同点1試合(かおりさん0-0)
ダンナは勝てそうだ。そうなると、最優先は荻島くん。問題の合間に「荻島くん、最優先」と声をかける。届いたかどうかはわからないが。
ダンナが勝ち、荻島くんがリーチ、あすかさんも「横浜駅西口/の」→「伊東豊雄!」という直前自作問題をツモり追っかけリーチ。
そして、荻島くんがいかにも得意そうな「ナボナ」を取って勝利!
見た目、5対2の楽勝に見えるけど、実際は非常に厳しかった。上野が負けていたら、たぶん負けていたと思う。
ここぞという場面での上野は、本当に頼りになる。
これぐらいはやって当たり前なので、別にほめはしないけどね。
(3)準決勝に向けて
準決勝に向けて、やらなければいけないことが1つできた。
問題が合わず2回戦で1度も解答権を取れなかった、かおりさんを準決勝のメンバーから外さないといけない。今日は非情に徹すると決めたんだ。
不幸中の幸いというか、かおりさんは比較的外しやすい。代わりに入れるのが夫の西村くんになるので。
まずは西村くんを探し、問題傾向がかおりさんに合っていないのではないかと聞くと、同意の答が返ってくる。
ということで、西村くんに準決勝のメンバーからかおりさんを外すと告げ、本人へのフォローを頼む。次に上野にも説明して了解を得ておく。
その後、かおりさん本人を探して説明しようとするが、どうやら既に西村くんが伝えておいてくれたらしい。ありがとう。
一仕事終えて、第2試合の「玉Q 対 シンサクール蒲田」を観戦。玉Qがある程度の余裕を残して勝利する。
これで対戦確率が1/3になったか~と思いながら、準決勝に向けてインタビューを受けるステージ上の市川くんをぼんやりと見ていると、市川くんが私のいるOBA-Qの応援席の方を見ているような気がした。
本当に見ていたのか、気のせいかはわからないが、見ていた場合に備え、私は目線を切り、思わせぶりにニヤリと笑って、踵を返して会場の外に出た。
まあ、気にしすぎだ。今から敗者復活戦なので、準決勝まで2時間以上ある。対戦相手は関係なく、準決勝の作戦をもう一度頭に染み込ませておこう。
その後、第3試合「越谷クイズ愛好会 対 クイズ倶楽部」を見る。こ、これは……。クイズ倶楽部のあまりの強さに圧倒される。
田中健一さん(大学のクイズ研究会の1つ先輩)以外は誰も知らないので、戦い方の糸口も見えない。これはちょっと困ったぞ……。
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次回「5.1.準決勝(試合開始直前まで)」に続きます。
クイズ大会「天5」の感想(その3.大会前日~1回戦)
OBA-Q「天5」作戦記録
3.大会前日~1回戦
(1)大会前日
大会前日は昼頃に名古屋入りし、きしめんを食べ、熱田神宮で必勝祈願をし、ひつまぶしを食べて、大会会場となる中部国際空港(セントレア)入り。
私は三重県出身なので、名古屋はアウェイというよりホームな感じ。
夜、ホテルで1時間半ほど直前調整の早押しクイズをする。最初に私から、この直前調整でやりたいこと2つを説明する。
1つは、遠方にお住まいのため対策会に参加できなかった、大村さんと由美さんの調子の確認。
もう1つは、1回戦対策。練習試合の結果を踏まえれば、誤答やむなしの勝負をしなければ勝てない。今日はそういう押しを試したい旨を提案する。
何となく皆そういう思いがあったためかすんなり通り、3〇3×という誤答に甘いルールで1時間半、クイズを続ける。
当然ながら誤答が多めとなったが、1回戦の誤答ペナルティが軽いと見ている私としては、1回戦でやってほしい押しのイメージとぴったり重なった。
特に、普段なら手堅く確定ポイントを待って押す上野とダンナが、未確定で早めの勝負をする姿が印象に残った(本人の真意はわからないが…)。
さらに、久しぶりの参加のためやや心配していた大村さんが、とんでもなく絶好調であることもわかった。
これならいける!という手応えを感じて、その日は眠りについた。
(2)1回戦
当日の朝、私は2つの誓いをしました。
1つは、OBA-Qの勝利のために、作戦参謀として非情に徹すること。
勝利のために必要とあれば、誰に対してもどんなことでも言う。何かあっても、会長の上野か、年長者の緒方さんか、常識人の川上に収めていただける。
もう1つは、自分のクイズプレイヤーとしての実力を客観的に見ること。
私は準決勝だけは、1人のプレイヤーにもなる。そこで、自分の実力を過大・過小評価せず、他人のように客観視して、自分に対しても非情に采配を振るう必要がある。正直、あまりその自信はなかった。
そして会場に赴き、まず1回戦の抽選。第1試合を引いたらしい。
精神的には避けたかった第1試合だが、仮に1位通過できれば、2回戦の対戦相手を5チームから好きなように選べるので、客観的にはおいしい。
第1試合なので、対戦相手が発表されてから作戦を確認する時間はない。
対戦相手がわからない状態で、1回戦の作戦の最終確認をする。細かくは忘れたが、次のような説明をしたように思う。
「実力どおりでは1回戦を抜けられない。ある程度の誤答を覚悟して勝負しなければ、勝機はない。しかし、特別なことをする必要はありません。昨日の3〇3×と同じようにやればいいだけです」
本当に昨日と同じだけ誤答が出たら困るわけであるが、大丈夫。
本当にそういう押しがステージ上でできる人なんていやしない。嫌でも慎重になる。過剰な慎重さのストッパーさえ外せれば、後は各人がうまく調節するだろう。
次に、個人別の伝達事項。
「緒方さんと荻島くん。昨日は誤答が多かったけど、心配することはありません。昨日と同じように押せば、きっと正解が先に来ます。たとえ誤答でもペナルティは軽いです」
「三小田。昨日は問題の変な振りに捕まった誤答が多いように見えた。今日はその心配はない。Mino-Tenは、誤答を誘導する変な振りはチェックして完全につぶす、それができる緻密で能力が高い人たちです。完全に信用して構いません。私はMino-Tenに3回参加しただけだけど、そういう本質はつかんだつもりです」
「上野、春日くん、ダンナ、大村さん。1回戦のキーは緒方さんや荻島くんではない。皆さん4人なんです。この4人がいかに早く抜けるか、それで勝負が決まる。強豪クイズプレイヤーとしてきれいに正解しようと思わず、チームの駒に徹して泥臭く誤答を恐れず勝負してほしい」
本当に言いたかったのは、強い方の4人へのメッセージ。プライドを捨てて駒に徹して勝負してくれと、失礼ながらどうしても言いたかった。
ちなみに、あすかさんと西村くんの分も用意してたんだけど、テンパってて完全に飛ばしました。すいません。
そしていよいよ、対戦相手の発表。上野やダンナや春日くんの評価によれば、OBA-Qの実力は21チーム中6~8番手とのこと。
自分たちより実力上位で対戦を避けたいのは、「クイズ倶楽部」「短文クイズサークルA(あ)」「QUAPS」「玉Q」「シンサクール蒲田」あたりとのこと。
幸いなことに、この5チームとも対戦相手に入っていなかった。
他のチームが弱いというわけでは全然ないが、ラッキーな組み合わせなのは間違いない。
そして、試合が始まる。並び順は、ダンナ、西村くん、春日くん、あすかさん、上野、荻島くん、大村さん、三小田、緒方さん。
実力者4人を奇数番手に並べたジグザグ打線。アンカーの緒方さんには「もう全員ボタンに1回ついてますから、1巡目から誤答覚悟で勝負して構いません」と伝えてあった。
1巡目の9問で2人正解してほしいと思っていたところ、いきなりダンナ、春日くん、上野と1巡目で3人も正解する。
2巡目で大村さん、3巡目であすかさんと、怖いくらい想定どおりに実力上位者から抜けていき、残りは西村くん、荻島くん、三小田、緒方さんの4人。
ここから他チームにかなり追い上げられるが、誤答は西村くんの1回のみ(しかも、軍人将棋の動けない駒の2択を外した惜しい誤答)という幸運にも恵まれ、緒方さんが残る形でリーチ。
これも怖いくらい想定どおり。そして、緒方さんに精神面での不安はまったくない。早々に押すだろう。
何問目かに、「〇〇鳩」となる言葉を並べて「ハト」と答えさせる渋い問題で正解! 応援席は大はしゃぎ。
↑
「〇〇鳩」のイメージ画像×3
確か他チームはまだリーチがかかっていなかったはずで、比較的余裕のある勝ち抜けとなった。
さて、私は、終わった瞬間に次のことを考えるのが役目。第1試合の1位通過ということで、2回戦の対戦相手を自由に選べる。
私はクイズ界に疎く、どこの誰が強いのかまったく知らないので、上野とダンナに「2人で2回戦の相手決めといてね」と任せる。
第2試合は、「短文クイズサークルA(あ)」「玉Q」「シンサクール蒲田」と並び、他にも強豪チームが入る死の組。
大激戦の末、玉Qが1位通過、シンサクール蒲田が2位通過。練習試合でコテンパンだったのは、強い相手だったからなのね、とちょっと安心する。
さあ、最大の難関、1回戦は突破した。これで、後はどうなってもおいしいお酒が飲める。わーい。
しかし、恐ろしいことにも気づく。2回戦で負けても勝っても、プレイヤーとしての私に出番が回ってきてしまう!(勝てば準決勝、負ければ敗復2)
ど、ど、ど、どうしよう。あんまり勉強してないんだけど……。
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連休の間はしばらく休載し、次回「4.2回戦」は 5/7(火) にアップします。
クイズ大会「天5」の感想(その2.各ラウンドの作戦を考える)
OBA-Q「天5」作戦記録
2.各ラウンドの作戦を考える
(1)1回戦
次の2点については、簡単に合意が得られました。
・問題の巡合せで誰が残ってもおかしくない。自分が残ることへの心の準備を
・劣勢からの逆転は難しい。早めにリードを奪う必要がある
議論になったのは、5問休みという誤答ペナルティの重さについて。私は5問休みは軽いという意見、ダンナは重いという意見。
どういう議論が行われたのか、SNS上のやりとりを転記します(一部省略)。
<私>
【何を数値化するか】
・誤答で失った正解の期待値と、相手に与えた期待値を上回る得点の合計
・つまり「自チームに比べて、相手チームが何問分ゴールに近づいたか」
【天3、天4、天5の1回戦の誤答ペナルティの数値化】
1.天3の1回戦
両チームの残り人数が同じ場合の「1.0」問分を基準に、相手チームより相対的に人数が多ければ重く、少なければ軽い。
2.天4の1回戦
3チーム(自チーム+相手2チーム)とも5人以上残っている場合の「1.3388」問分を基準に、基本的には自チームの人数が減るほど軽くなっていく。
[全チームが5人以上残っている場合]
(誤答した問題)全チーム全く進まない
(1問目)自チーム正解期待値:0 他チーム平均正解期待値:5/10
(2問目)自チーム正解期待値:1/11 他チーム平均正解期待値:5/11
(3問目)自チーム正解期待値:2/12 他チーム平均正解期待値:5/12
(4問目)自チーム正解期待値:3/13 他チーム平均正解期待値:5/13
(5問目)自チーム正解期待値:4/14 他チーム平均正解期待値:5/14
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(合計)自チーム正解期待値:0.7741 他チーム平均正解期待値:2.1129
2.1129-0.7741 = 1.3388
3.天5の1回戦
休んでる5問を6チームで取り合うので、「5/6=0.8333」問分、先行される。
序盤、中盤、終盤のどこでも、基本的にこのペナルティの重さは変わらない。
4.まとめ
1回戦の誤答の重さは「天4(1.3388から単調減少)>天3(1.0を中心に相対的に変化)>天5(0.8333で不変)」。
したがって、今回は、天3、天4よりも誤答ペナルティは軽いと見て、積極的に押していくべき。
例えば、完全2択問題は正解のメリットが+1.0、誤答のデメリットが-0.8333で両者確率1/2なのであるから、実力下位の人は基本的に押すべき。
ただ、天4は2チーム、天5は6チームの相手がいる。
全チームが同じペースで得点を重ねるわけではないため、その揺らぎの分だけ実際にはこの数字より重くなることには、注意が必要。
<ダンナ>
「全チームが同じペースで得点を重ねるわけではないため、その揺らぎの分だけ実際にはこの数字より重くなる」という点は、かなり重要ではないかと思います。
つまり、上位2位に入らなければ意味がない上に、実際には各チームの実力にはけっこう差があり、ほとんどランプの点かないチームもあると思います。
よって、「5問休んでいる間に、他の6チームが0.83問正解する」というよりは、「他の強豪2チームが2問、その他1チームが1問正解する」ぐらいの想定をしておいた方がいいように思います。
<私>
「他の強豪2チームが2問、その他1チームが1問正解する」は、さすがに過大ではないでしょうか。
例えば、自分以外の6チームが、2チーム勝ち抜け時点での正解数が、9・9・6・5・4・3、誤答・スルー率が10%であったとします。
そうすると、休みの5問の間の正解数は、1.125、1.125、0.75、0.625、0.5、0.375、誤答・スルー0.5 です。
保守的に見積もっても、だいたいこのあたりだと思います。
<ダンナ>
確かにそうですが、敢えて極端なことを言ったのには理由があって、それは「誤答覚悟で勝負すべき」という文脈になるのはまずいのではないか、という思いがあるためです。
数値化できない話で恐縮ですが、次のようなことは実際に起こり得ると思います。
・次のメンバーが「次は自分の番だ」と思っているリズムに影響を及ぼす
・5問後にボタンについた次のメンバーが「続けて誤答はできない」という思いから慎重になりすぎてしまう
・誤答したそのメンバーが再びボタンについたとき、慎重になりすぎてしまう
・他のチームに「これなら勝てる」という印象を与えてしまう
こういう、まさに典型的な書斎派と現場派の議論があった末、当面は、対策会でいろいろ試してみるしかない、という結論になりました。
(2)2回戦
2回戦の基本的な作戦として私が強調したのは、次の2点。
・対戦で不利になっても無理押ししない。誤答せず負けることもチームへの貢献
・自分の対戦が2-2の場合は勝負押し。他の人が2-2の場合は誤答を避ける
そして最大のポイントとなる、相手の誤答時に誰が押すかについては、こういうルールを決めました。
<大原則>
・押すか押さないかは、誰かが指示するのではなく自分で判断する
・押すか押さないか迷ったら「押す」
<優先順位>
・2-2が最優先、2-1が次に優先。2-0、0-2は原則として押さない
・残り5種類の差はあまり深く考えず、押したい人が押す
<具体的な動き方>
・全員が一度ボタンから完全に離れ、答がわかる場合に改めてボタンにつく
・答がわかっても、状況的に押すべきでないと考える人はボタンにつかない
・ボタンについた状況を見渡し、自分の優先順位が高いと思ったら押す
・ぜひ押したいと手を上げたり、譲る動作をするなど、ジェスチャーは推奨
・ボタンについてなくても突然押すのは可。ついているのに押さないのは厳禁
<最終盤での対応>
・相手チームが4勝したら、最も不利な人が最優先
・自分チームが4勝したら、最も有利な人が最優先
・両チームとも3勝になったら、2番目に有利な人が最優先
・それ以外でも5人勝つために自分が押すのがベストと思ったら、自由に押す
自分で判断するのと、特定の人が押せと指示するのと、どちらがいいのか、なかなか難しいですね。
OBA-Qチームは、特定の判断権者は置かず、わかる・わからないをジェスチャーで示した上で、後は優先順位に沿って自己判断するシステムにしました。
どんなに優秀な人でも、全メンバーの心の底までは推し量れませんから、押すか押さないかは各人が判断する方が精神面からもいいと考えて、そうしています。
ステージ上でそういう自律的な判断ができるメンバーがそろっていることが、OBA-Qの強みの1つだと思います。
(3)準決勝
準決勝のルールは、何度も試したことがあるのでよくわかっている。
劣勢からの逆転も可能で、逆転のために重要なのは、誤答をせず早押し機の数を多く残すこと。
相手が667点以上(667÷2×3>1000なので、2Pの人が正解しても勝ち)になったら、相手に常識的なスピードでの解答権は絶対に取らせてはいけない。
極端に早いスピードで押す勝負が8回誤答するまでできる。それで出せる正解はおそらく3問が限界なので、事前に288点(4×4×3×3×2)はほしい。
相手667点以上のリーチに対して288点以上、相手500~666点のリーチに対して144点以上、早押し機は7個以上、このあたりが逆転の限界だなと考えておく。
(4)決勝
決勝は作戦も何もないルールなので、事前には何も考えませんでした。
(5)練習試合での気付き
「シンサクール蒲田」「玉Q」と、各1回ずつ練習試合を行い、そこで多くの気付きを得ました。
ルールの特性については、
・1回戦は、やはり劣勢からの逆転は難しいこと
・2回戦は、見た目の勝敗数より5人目が勝利に近いことが重要であること
・準決勝は、理論上は逆転は可能だが、その実践は予想以上に難しいこと
OBA-Qチームの戦いぶりについては、
・得意な順に、準決勝>2回戦>1回戦であること
・1回戦ルールは、全く勝てないこと。強いはずの人も全然抜けていかない
・2回戦ルールは、4人先に勝った後、残り全敗という負け方が頻出したこと
・準決勝での逆転に必要な「極端に早いポイントでの押し」が苦手であること
OBA-Qはいつも15人前後の多人数で早押しをするので、めったに解答権が取れず、得意ジャンルだけ取っていればいい順位になる。
2回戦は18人、準決勝は16人と似ているので、おそらく得意。2回戦の「1勝足りない」問題も、大村さんが加われば解決できる。
しかし、1回戦ルールは7人。得意でないジャンルも取れないと勝負にならない、明らかに苦手なルール。そこをどう克服するかが、大きな課題となった。
「1回戦がすべてだ」。誰もがそういう思いを強く持った練習試合でした。
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次回「3.大会前日~1回戦」に続きます。

