あるテレビで、こんなシーンがありました。
時はバブル。
超高層ビルの一室で、高級スーツを着た50代とおぼしき二人が
眼下に新宿副都心を見ながらタバコを吸っている。
「実にいい眺めですな。」
「そうですね。あれらはすべて我が行(こう)の資産ですからね。」
「ふふふ・・・」
バブルがはじけて、痛い思いをしただけではすまない企業が多いなか、
ビッグバンクは、公的資金を注入されてメガバンクとなり、
今も名前を変えたりして、したたかに生きている。
僕は就職する際に、
父親から銀行員と公務員にはなってはダメだと固く注意を受けた。
そんなこととは関係ないが、
事業はすべて自己資金でまかなうのがモットーという人物がいる。
それは、谷 まさる 氏。
誰?
名古屋モード学園の園長です。
知ってましたか?
名古屋のスパイラルタワーや東京のコクーンタワーは
すべて自己資金で建てたって。(つまり無借金ということです。)
とてつもない資金力を持っている企業、いや学校です。
1966年4月に名古屋のビルの一室で創業。
その後時代の流れを読みながら、
ファッション、コンピュータ、医療へと着実に事業を拡大。
余談ですが、コンピューター学園HALの意味は
当時のIBMより一歩先を行くと言うところから、
I、B、Mの一字前の文字をくっつけた名前なんですって。(へぇー)
銀行からお金を借りると、それは銀行に管理されることを意味します。
もちろん会社が成長する中で、
融資を受けて一歩も二歩も前進することを否定はしません。
ただ、晴れたときには傘を貸し、雨が降ったら傘をとり上げるのが
銀行なのです。
僕の父もそんな経験をした一人なので、銀行ダイッキライ病です。
でも、逆に一切借金なんかしなくても、モード学園のように儲かれば、
自社ビルを建てることができる。
しかも、あのビルには他社がどこも間借りしていない。
つまり家賃収入なんかあてにしない。
ほんとにびっくりしました。
ジョージ
No.597