中国で1個2000円(148元)もする
青森産のリンゴが飛ぶように売れている。
長引く不況の中、国内では薄利多売でどんどん
製造業が疲弊している。
製造業ばかりでなく、サービス業でもその流れは
止まらない。
ネット時代では、どこよりも安い店が簡単に検索されてしまうので、
値段重視でモノやサービスを買いたい人には良いが、
売る側としては、たまったものではない。
そんななかで、敢えてその逆張りでビジネスを
行っている会社も実は多い。
国際的に有名なのは、自転車部品のシマノ。
シマノの部品が使われた自転車は高いという認識を
誰もが普通に持っている。
いいものは高くて当たりまえという経営者の気持ちと
戦略が見事に当たった。
薄利多売では、買う側にとっては確かにいいものが
安く買えるメリットはある。
しかし、買う側も実はべつの分野では売る側なのである。
自分たちが一所懸命作った商品が、安い値段でしか売れない
のであれば、結局自分たちの給料に跳ね返ってくるので、
いつまでたっても給料が上がらないどころか
ボーナスは出ません!という事態になってしまう。
もちろん、ネットショップであっても、アマゾンや
ZOZOTOWNのように成功している小売店もある。
しかし、そこに行きつくまでのプラットフォームづくりや
ビジネスモデルの素晴らしさの勝利と言える。
普通の中小企業がそこまでできるのかといえば、
難しいが、できないことはない。
自分達は、顧客にどんな付加価値を提供していくことができるのか、
あるいは顧客が本当に喜んでくれる解決策を売っていくには
何が必要なのかを、いつも考えて実践し、また変えていく。
永遠にこの作業の繰り返し。
ジョージ
No.533