ないないづくしのほうが強い? | GEORGE TIMES

GEORGE TIMES

30代から40代の中小企業経営者のナビゲーター

同じセミナーを受けて、親しくなった経営者仲間の中に
中卒が2人いる。

彼らはいつも中卒だけど、社長やっています。
って笑っている。

会社もそこそこうまくいっているみたい。

僕ら、何にもないんです。

学歴も、人脈も、カネも、コネも。

でもないないだらけのほうがかえって楽ですよ
って言い切る。

その中卒の社長が開催するセミナーがある。

そのセミナーは、いわゆる自己啓発セミナー。

そこには、おもしろいことに、
学歴も、人脈もカネも、コネもある人たちが
たくさん集まるという。

先日も浅草で、その勉強仲間が集まったときのこと。

以前に一度会ったことがあると言われたが、
僕のほうはまるで記憶がない。

申し訳ないと思いながら、名刺交換した。

そんな彼は今、53歳で大手ゼネコンに勤務している。

アメリカのパデュー大学大学院(昨年ノーベル化学賞を受賞した
根岸教授の大学)を卒業して、海外経験も豊富。
国際空港の滑走路や海外の高速道路など
普通の人が聞けば「すごーい」というプロジェクトばかり。

彼は、いまの仕事に飽きたので、
これからは自分が生き生きとできる仕事がしたいと言っていた。

それはどんなこと?って聞いても要領を得ない。

得意の占いを使ってちょっと分析をしたら、
なんと僕と同じ星。

「○○さん、今年は運気が最高だから、
今までの努力の成果の集大成、そして
冷静にこれからの自分を見まわすことができる年ですよ」
って言ったら、そこから急に饒舌になって、
どんどん元気がよくなって、最後は自分で
「そーなんだ、俺はそういうことを感じてたんだ」
って納得してました。

奥さんの協力や、子供がまだ小さいということで
なかなか次の一歩が踏み出せない環境はあるものの、
やっぱりやらないで後悔はしたくない。

そんな思いって誰にでもあるもの。

失敗したら、またやり直せばいい。

あるあるの人は、失敗した経験が少ないので、
失敗が怖い、恥ずかしい。

でもないないの人は、できなくて当たり前。
できたらラッキーみたいな感覚。

世の中不思議だ。


ジョージ

No.532