『本屋でiPad』 | GEORGE TIMES

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30代から40代の中小企業経営者のナビゲーター

街の本屋がどんどん減っている。

その最大の理由は、もちろん本が売れないから。

しかし、街の本屋にとっての致命傷は売れる本を
仕入れることができないこと。

都市部や駅前の大型書店では、ベストセラーが
平積みになってうず高く並んでいるのに、商店街の
中の本屋さんには、数冊ある程度という光景を
見たことはないですか。

仕入れたいのに、仕入れられないという業界特有の
仕入れ事情があるんです。

出版社は、売れる本はたくさん売れるところで、
大量に売ってしまいたいと考えています。

そのほうが流通コストがかからないから。

全国に2万店以上あった書店はこの10年で5000店舗
以上減少しました。

inetという中小の本屋さんが仕入れの共同購入を
するために設立した組織があります。

単体では、仕入れられない本も、組織化することで
大手と同等に勝負することができるようになりました。

今や仕入額で100億円。

もともとが街の本屋の店主が集まっているので
本が大好き。だからうんちくを言うのも大好き。

そんな本屋の店主がなんとiPadを使って、
読んでほしい本、お勧めの本をプロモーションする
という逆の発想でビジネスを展開。

動画やPOPをiPadで流す。

来店したお客さんは、その場でiPadに触れながら、
だんだん目の前の本に興味を引かれていくという演出。

考えたなぁ。


NO.474

ジョージ