「傷だらけの悲しい記憶が描かれる物語……。」
作品名: 心の傷
曲名: 天狗の手帖 ~ Mysterious Note
公開日: 2025年5月3日 (土) 〜 2025年5月9日 (金)
メイリン「この作品は『傷だらけの悲しい記憶と癒えない心の傷』を描いた歌詞なの。」
「2018年4月24日に書かれた歌詞で、如月祐介が作詞を始めてから約5〜6ヶ月後に書かれた作品よ。」
「この頃には東方文花帖は全6曲のうち5曲に歌詞を付けていて、残りはタイトル画面に使用されている曲のみだったから作詞履歴を振り返っていたの。」
「そして自分が書いた歌詞を読んでみると、当時の心理状態を反映しているように、若かった頃のつらい記憶が多く描かれていることに気づいたのよ。」
「この歌詞を付けた曲はこちら……。」
原作: 東方文花帖 ~ Shoot the Ballet
作曲 & 編曲: ZUN
曲名: 天狗の手帖 ~ Mysterious Note
「ただ彼はいつも作曲の意図を調べないで作詞に取り組んでいたから、このときも雨の音だと思い込んで自分が書いた作詞履歴を振り返っていたのよ。」
「そしたら雨が降ったり止んだりする音が過去に囚われて作詞している自分の姿と重なって、若かった頃のつらい記憶が助長されてしまったの。」
「そこで彼は深い孤独の中で作詞している自分の姿を歌詞に書き始め、雨が降ったり止んだりするタイミングで気持ちが切り替わるように描いたわけ。」
「つまり雨が降っているときは若かった頃のつらい記憶に囚われ、雨が止んだときは楽しかった記憶を思い出しているという感じにリンクさせたのよ。」
「それでも職場で通用したのは女性に人気だったのが理由で、彼が発案した企画を取り上げてくれたこともあってアンチが暗躍できなかったのよ。」
「例えば当時はプリキュアという少女漫画が人気だったから、少女に好きなキャラクターのコスプレをさせて写真を撮影するという企画が実現したの。」
「この企画は立地条件で不利だった彼の職場に大勢の少女を動員することに成功し、他社との差別化を明確にする最初の一歩になったのよ。」
「ところが例の女性が彼に口説かれたと勘違いした事件でアンチが暗躍し、公然と誹謗中傷してくるようになって人間関係が悪化してしまったの。」
「そこには若かった頃のつらい記憶ばかりを書き続ける如月祐介の姿が描かれていて、その孤独と苦悩が雨の音とリンクして表現されているわよ。」
「よく実力者ほど叩かれることを『出る杭は打たれる』と言うけど、彼はその典型で上司に悪評を利用されて辞めさせられることが多かったの。」
「だから彼は二度と職場に所属して能力を提供しないと決めていて、それが社会的な孤立を招いて知られざる作詞家のような存在になったのよ。」