ブログの再開 | 地質・地理と文化 ージオサイト巡りの旅-

地質・地理と文化 ージオサイト巡りの旅-

おもに近畿・中国・四国地方を中心に
地質・地形と文化の関係、訪れたジオサイトなどを紹介します
思い出しながら書いているので、記事の日付が前後することがあります

皆様お久しぶりです。なんと前回の記事から何も書かずに1年以上たち、その間に定年退職してしまいました。

これを機に心を入れ替えて、もう少し頻繁にブログを上げようと思っていますので、よろしくお願いします。

 

今回はとりあえず現状の報告です。

今年の3月まで勤めていたのは兵庫県立大学大学院地域資源マネジメント研究科で、研究や院生の教育に携わると同時に山陰海岸ジオパークの運営にも携わってきました。そして現在は岡山市にあるNPO法人地球年代学ネットワークが赤磐市に設置した地球史研究所というところに所属しています。きっかけは昨年の暮れごろに地球史研究所の象徴である乙藤洋一郎さんからのメールで「給料はないけれど本や石を置くところはある」「その周辺地域をジオパークにしようとする動き(吉井川ジオ構想)があり手伝ってほしい」ということばにつられて承諾してしまいました。

 

乙藤洋一郎さんは神戸大学理学部におられて元兵庫県立大学理学部の松田高明さんとともに日本海の拡大と日本列島の回転を提唱した人であり、そのことは山陰海岸での地質的な講義の中でもたびたび出てくるのでOtofuji and Matsuda (1983)と書かれた図や字面はご覧になった方が多いのではないかと思います(図)。 私はこのお二人と一緒にロシア(沿海州)を調査したことがありますが、その後日本海の拡大をテーマとする山陰海岸ジオパークでしごとをし、今回その乙藤さんが所長をされている地球史研究所に勤めるのは少なからぬ縁を感じます。

日本列島を回転前の位置に戻すと、1500万年前より古い時代の岩石に残された磁極の方向が北を向く

 

地球史研究所があるのは廃校となった高等学校(備作高校)の中なので、十分な空間はありますが、まだ整備されていないので使えるところは限られています。