2002.01.12 アボリジニから受け継ぐ最先端の楽器~ディジュリドゥ 上野哲路(1)![]()
インタビュー1)ディジュリドゥって何?![]()
梅木:今回は、ディジュリドゥという舌を噛みそうな楽器の紹介をします。テツジェーという名でディジュリドゥ奏者として活動されてらっしゃる上野哲路さんです!宜しく御願いします。
上野;宜しく御願いします。
梅木:ディジリドゥーでよろしかったですかね?
上野:正確には『ディジュリドゥ』と発音します。
梅木:なかなか発音しづらいですね。そもそも『ディジュリドゥ』とは何なんですか?
上野:そうですね。まず、ディジュリドゥという楽器の名前ですけど、これはオーストラリアの先住民であるアボリジニが千年以上前から使っていたと言われている世界で最も古い管楽器なんですね!ユーカリの木を白アリが中の柔らかい部分だけ食べてしまって、それを切って使っているんです。だいたい長さが1.2mから1.5mくらいの木の筒なんです。それに唇を振動させて吹くことによって音を作るんですよ。そのディジュリドゥという名前自体は一見アボリジニの言葉のように聞こえるんですけども、実際にはアボリジニの言葉ではなくて、白人の人がこのディジュリドゥの音色を聞いた時に、『ディジュリドゥ~♪ディジュリドゥ~♪』って聞こえたことからこの名前がついたんですよ!
梅木:へぇ~そうなんですか!てっきり昔からの楽器の名前かと思ってましたよ!
上野:よくそういう風に言われるんですけどね。アボリジニの人達の中では、もちろん部族によって言語が違うので色んな呼び方があるんですが、伝統的に使っているアーネムランドなんかですと『イダキ』という名前です。他にも『イギイギ』とか『バンブー』とか色々な呼び方があるんですよ。
梅木:へぇ~。部族によって変わるんですね?
上野:はい。
梅木:そもそも上野さんはどうしてディジュリドゥと出会ったんですか?
上野:実は7年くらい前に、オーストラリアのメルボルンというところに4年半ほど住んでいたんです。その帰国する2年程前ですが、あと2年後に帰るということが決まっていて、その2年の間に何かオーストラリアらしいものをひとつくらい身につけたいな、覚えたいなという思いがあったんです。ディジュリドゥっていうのは実際には見たこともなく、ただテレビのコマーシャルの音楽とかでちょっと聞いたことはあって、なんか面白そうな楽器があるなって感じだったんですね。どっかで誰か教えてくれる人はいないかなぁ~とメルボルンで探していたら、たまたまそういうのを教えてくれる教室があったんですよ。全5回の実習だったんですけど、すぐにそこで申し込んで習ったのが最初で、それからハマってしまったんです。
梅木:そうだったんですか~(笑)。その一番最初の先生っていうのはアボリジニの先生ですか?
上野:いえ、白人の方でした。今から考えるとそんなにうまい人ではなかったんですが(笑)
梅木:そうですか~(笑)
上野:まぁ~きっかけとしてはよかったかなと。その5回のレッスンで音の出し方と呼吸法なんかを身につけられたのでこれはおもしろいな~ということで続けていたんです。でもまさか自分が日本で活動するとは思っていなくて、ほんの趣味でやっていたんですけど、日本に帰ってきたら演奏している人があまりいなくて、せっかくだから人に教えられたらいいなと思って教室を開いたのがきっかけでそれから色々な活動するようになったんですね!
梅木:じゃあ~日本ではディジュリドゥの先駆者ですね!?
上野:まぁ~その前にやってらした方も何人かいらっしゃったんですけど、どちらかというと個々に活動されていたので、僕の場合はネットワークを作り始めたという意味では先駆者と言ってもいいかもしれないですけども。
梅木:実際にディジュリドゥの演奏は難しいんですか!?
上野:う~ん。他の楽器をやったことがないのでどのくらいの難しさか良く解らないんですが、、、、。逆に楽器をやっている方っていうのは例えば楽譜をよんで、何か課題曲があってそれをやるっていうのが普通の楽器の練習方法ですよね!でもディジュリドゥの場合っていうのは課題曲もないし譜面にドレミファソラシドもないし、その中でも自由に吹ける半面、どうやったら音をもっと変えていったりできるのかっていうのを試行錯誤してずっとやってきたんですね。だからそういうのを自然に、自分の体の中にあるリズムっていうものを表現できればすごくおもしろい楽器なんですけども、逆に言えばちゃんとしたきちんとしたものがないわけですから、なんか到達点みたいなものが分かりにくい部分があるんですね。そういう部分では難しいと思います。
梅木:なるほど~。ピアノだったらこの曲が弾けたらすごいとか!
上野:そうそうそう!
梅木:でもディジュリドゥにはそういうのがないということですね?
上野:そうですね!まぁ厳密に言えばネイティブの人がやっている伝統的な奏法っていうのがあって、最近は流行っているんですけども、やっぱりその中には色んな深い意味があるのであくまで音真似しかできないんですね。ネイティブと全く同じ心と深い意味を理解してっていうのはまだできないのでそういう部分に難しいところはあります。
感想)1
梅木:実はですね、なんと収録スタジオに私が購入したディジュリドゥを一本持ってきてしまいました。
澤田:おぉ~ありますね~!ただの棒ですね~(笑)
梅木:棒でしょ~(笑)これがユーカリの木なんですよ!
澤田:ユーカリっていうとオーストラリアではコアラがユーカリの葉を食べますよね!あの木ですね!
梅木:そうです!色がクリームっぽいでしょ。高価になるとペイントされてるんですよ!自分の守護霊になる動物のペイントがされていたりするんですって!
澤田:なんかシャーマンが作る楽器みたいですね!
梅木:これには模様はないんです。
澤田:長さはどのくらいですか?
梅木:長さはですね1.3mくらいですね!重さが3㌔くらいです!ちょっと重いんですけども。
澤田:うわ~結構重いな~。直径が大体10cmもないですね!吹くところはコーティングされてるんですね!
梅木:そうなんですよ。これは蜜蝋(みつろう)ですって!
澤田:へぇ~そんなものが塗ってあるんですか!?
梅木:ちょっと私鳴らしていいですか?
澤田:えぇ是非、お願いします!
梅木:素人の音なので聞くに堪えないんですが!(笑)
澤田:重々承知しております(笑)
梅木:(笑)じゃあちょっと恥ずかしながら。ブーブーブー♪
澤田:ハハハッ~~なんかバホバホって感じでしたけど(笑)
梅木:でもねプロの方が吹く音ってこんなものじゃないんですよ!
澤田:そうでしょうね!是非、聞きたいですね!
次回に続く!



