フィリピンからスイスへ ⑥引越前 | Nairobi Today

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もう少しだけマニラでのお話を。


引越業者は夫の会社が指定した
AGSというフランス系の会社でした。

下見に来たのはフィンランドの方で、

「マニラはあったかくていいよね」

なんて世間話をしつつ

各部屋の荷物を確認した後に

「引越作業にかかるのは3~4日。

一応4日みておいて、もし3日で

終わればみんなハッピー」と

かなりざっくりした見積もりを

提示されました。

 

引越の段取りについて質問すると

「僕は下見だけの担当だから

会社宛のメールで聞いてください」と

去っていったわりに、名刺を見ると

「Country Manager」と立派な肩書で

お住まいは近くの高級コンドらしく

思わず夫とふたりで

「世の中には気楽そうで

収入のいい仕事もあるんだね」と

うらやんでしまいました。

 

後日その引越業者からメールで

・作業員は何人まで入れるか
・作業員のPCR検査は必要か
・防護服を着る必要はあるか

をコンドの管理事務所に

確認するようにと依頼がありました。

 

Covid対策で外部からの出入りを
厳しく制限しているコンドもあるので

引越業者にそのような条件を

つけるところもあるのでしょう。

うちのコンドは作業員は最大4人、

PCRと防護服は不要とわかり、

その旨を引越業者に伝えました。

 

引越当日の朝に現れたのは

リーダー含め全員がフィリピン人の

チームで、人数はなぜか

コンドの人数規制を超える5人。

 

事前に作業許可書を管理事務所に

提出させられたり、当日も入館許可書

にサインさせられたり、いろんな
ペーパーワークがあったわりには、

あっさり規制を無視して、さらに

それを誰も気にしてないところが
とってもフィリピンでした。

肝心の梱包・搬出作業ですが
日系は仕事が丁寧で、海外は雑

というイメージがあったので、
初日は夫と共に警戒度マックスで
食器とか壊されるんじゃないか
雑に梱包されるんじゃないか
何か盗まれるんじゃないかと
がっつり見張っていたのですが

彼らはとても丁寧な仕事ぶりで
フィリピン人っぽく軽口をたたいたり
歌を歌ったりはたまにするものの、
その間も手を止めることなく
どんどん梱包を進めていきました。

 

引越作業は土曜日に始まり、
日曜の休みを挟んで、水曜日の
午前中で終わりました。

結局かかったのは3日半。

かなりテキトーと思っていた

下見担当の人の読みは

意外にも正しかったです。


引越休みの日曜午後には
手荷物をまとめて近所のホテルの

レジデンスに移動しました。
出発まで5日間の仮暮らしです。
月曜からは夫がリモートワーク、
娘がオンライン授業のため
私ひとりでホテルからコンドに通い、
引越の監督をしました。

滞在したホテルはAscott BGC。
ハイストリートが見下ろせる場所で
見晴らしも良く、開放感があって

良かったです。

 

2ベッドルームタイプ


朝食はビュッフェではなく、
隔離ホテルのようにボックスで
各部屋前の台に配布されました。
ルームサービスや外部からの
デリバリーは普通に頼むことが
できます。

 

キッチンも充実


部屋の清掃は5日に1度で
私たちの滞在期間中は一度もなく、
タオルやアメニティが欲しい時は
電話で頼むと持ってきてくれました。

 

極力スタッフとゲストの接触を

減らそうとしているようで、

ピンポーンとチャイムがなって

ドアを開けると部屋の前の台に

頼んだ品が載っていて、

持ってきてくれたスタッフが

遠くから手を振っているという

スタイル。チップをあげようにも

あげられないので気楽なような

ちょっと申し訳ないような感じでした。

 

お風呂も広くて快適


滞在中にCovidの規制が厳しくなり

ジムは閉鎖したけどプールはまだ

予約制で使えますよという案内が

来たので、早速木曜日に予約して

授業の合間に娘と泳ぎに行きました。

 

といってもプールサイドバーは

営業してないし、わりと殺風景で

ほんとにただただ泳ぐだけでしたが、

最後にちょっとだけ南国気分を

味わうことができて、マニラの

いい想い出になりました。

 

ビルの谷間のプール