フィリピンからスイスへ ⑤封鎖 | Nairobi Today

Nairobi Today

ナイロビ → 横浜 → バーゼル → 東京 → 軽井沢 → マニラ → バーゼル → カイロ

フィリピンを離れるにあたって

娘10歳と仲良くしてくれたお友達に

プレゼントを贈りたいと思いました。

 

とはいえロックダウンで

子どもはお店には入れないので

私が品物をいくつか見繕って

娘に写真を見せ、娘が選んだものを

ふたたび買いに行くというスタイル。

 

日本人同士は、おうちまで会いに

行ったり、会いに来てくれたりで

子ども同士も直接会って

ご挨拶することができたのですが

チャイナタウン近くに住んでいる

香港人のお友達ふたりには

会うことが難しかったので

品物だけお届けすることにしました。

 

GrabやLala moveといった

デリバリーサービスもあるのですが

なるべく確実に渡したかったこともあり

我が家のドライバーに持って行って

もらうことにしました。

 

まずは、娘がまだ英語が

ぜんぜん話せなかったころから

なぜか娘を気に入ってずーっと

話しかけてくれ一緒に遊んでくれ

授業で困ったことがあれば助けて

くれた、大恩人の男の子の家から。

 

そのお宅は旦那さんが慎重派なようで

一時期感染状況が落ち着いて

政府の規制がゆるくなった時期も

子どもたちには一切外出を許さず

外部との接触をなるべく避けていたので

 

我が家のドライバーと会うのもきっと

避けたほうがいいんだろうな、と思い

先方のコンドのセキュリティに

プレゼントを預けるようにと

ドライバーにお願いし、ママ友にも

その旨伝えていたのですが、

ママ友がロビーに降りてきて直接

プレゼントを受け取ってくれたそうです。

 

ドライバーが次に向かったのが

娘のBFF(Best Friend Forever)の

ひとりのお家。この女の子も娘のことが

大好きでいつも一緒にいてくれ、

娘の一番の英語の先生といえるほど

お世話になった子です。

 

こちらのママからは、事前に

「私たちのゾーンはロックダウン中で

ロビーに降りていくことができないから

申し訳ないけどセキュリティに預けて」

と連絡をもらっていたので

そのつもりでいたのですが

ドライバーから衝撃の連絡が入りました。

 

「マム、道路が封鎖されていて、

建物に近づくこともできません」

 

 

えええっ!

マニラの中でも地域によって

一段と激しいロックダウンが

行われていると聞いてはいたものの

建物にも近づけないとは!?

 

「Grabとかのデリバリーサービス

なら入れるのか聞いてみて」と

ドライバーに頼んで続報を待っていたら

 

「マム、話の分かるポリスがいたので

ちょっとチップを渡して

コンドのセキュリティに荷物を渡して

もらうよう頼みました」

 

グッジョブ! 警官相手ということで

コンプライアンス的にはアレだけど、

荷物を渡しに行ってもらう手間賃&

自分のものにしないでちゃんと

渡してね、の気持ちを込めて

ここでチップは必要不可欠。

 

数十分後にはママ友から

「受け取りました、ありがとう!」

の連絡が来ました。よかったー。