マニラでピアノの調律 | Nairobi Today

Nairobi Today

ナイロビ → 横浜 → バーゼル → 東京 → 軽井沢 → マニラ → バーゼル → カイロ

いま我が家にあるピアノは

軽井沢の家から持ってきました。

 

もともと私が子どもの時に

両親が買ってくれたものなので

もう40年以上前のもの。

 

長い間、誰にも弾かれず

実家に置きっぱなしだったので

7年前、軽井沢に運んだあとに

ほとんどダメ元の気持ちで

調律をお願いしたのですが

 

調律をしてくださった方が

「大丈夫、まだ何十年と

使えますよ」と言って下さり

無事娘の練習用になりました。

 

そしてマニラへの引越。

輸送のリスクはもちろん

暑くて湿度の高い環境は

ピアノに良くないらしいのですが

またダメ元で運んできました。

 

調律を頼むあてもなかったので

そのまま弾き続けて一年が過ぎ

さすがに私の鈍い耳で聞いても

ちょっと音が~となってきたので

 

ネットでなんとなく感じの良かった

Pianos PHに問い合わせしたところ

Bosendorferの資格を持った

調律師にお願いすることができ、

代金は5,000ペソとのこと。

 

フィリピンで5,000ペソは高価だけど

しっかりした人に頼みたいし

日本の相場と比べるとお安いので

その方にお願いすることにしました。

 

当日現れた調律師は

ちょっと遅刻はしてきたものの

どことなく品のある、

落ち着いた穏やかな物腰の方。

丁寧に2時間くらいかけて

調律してくれたあとは、驚くほど

クリアな音色になりました。

 

なんでも、お父様の代から
家業がピアノの製造と修理で
子どものころからピアノに囲まれて
育ったそうで、ウィーンで
Bosendrferの資格を取った時も
研修費用はいらないから
しっかりと技術を学んで
フィリピンに帰りなさいと
いわれたのだとか。
 
調律後のまるでピアノが生き返った
かのような音色と、そんな話を聞くと
また近いうちに調律お願いしたいなと
思ってしまうのでした。
 
とはいえまあ、一年後かな。