「旦那が文句をいうの、
       料理の味がおかしいって」

ふだんめったに肩の凝らない

Yさんが

今日は珍しく首や肩の痛みを訴えながら

そう言う


味覚というのは

嗅覚と同じく

ときに、からだの変化を

知らせてくれたりする
(たとえば妊娠がそうだったりする)

「ちょっと脈みますねー」と私

切診といって

Yさんの手の脈をみる
(血圧を測るのとはちょっと違うんだな〜)

すると浮いてはやい





「寒気などないですかー?」


葛根湯の証というのがある

いわゆる感冒の初期症状で

頭痛や肩背部の痛みなどが特徴だ

もちろん発熱とからみながら

味覚や臭覚だって変化する

いつも美味しいはずのものが

そうでなかったり

いつもより喉がかわいたり・・・


Yさんの背中のツボに

熱いお灸をしながら

なるべく気持ちよく

発汗するようにもってゆく

しばらくすると

もくもく湯気のような

ものがでてきて

ジワーっと背中から汗がでてきた

「あー気持ちいいわー」

あとはしっかりと水分をとってもらって

経過をみてゆく

もちろん鼻や喉のほうの症状へ

移行したりもするもするからだ

「料理の味がおかしいのも
         肩の痛みも
  風邪っぽい症状のせいかも
          しれないですよ」

といいながら

「今日なんか生姜をつかった料理とか
    旦那さんに作ってもらったら
       いいんじゃないかなー?」

というと

Yさんは笑った