先週の土曜日はアクロス福岡でドラディションの試合でした!
アントニオ猪木さんが亡くられてから初めてのドラディションの大会。藤波辰爾さんも藤原喜明さんもやはりいつもと雰囲気が違う試合前の様子…やっぱり猪木さんは偉大だったと、こういう空気からも感じ取ることが出来ます。
感情に浸る暇もなく、私は試合前に選手に治療やテーピングをして、レフェリーでは全試合を裁きました。忙しかった分、私も猪木さんのことを考えることもなく、自分の仕事に集中できたのかもしれませんね。
メインイベントは藤波辰爾&AKIRA&金本浩二vs藤原喜明&高岩竜一&吉江豊という、新日本プロレス出身の方々の、猪木さんの遺伝子が残る選手たちの戦い。先発で藤波さんと藤原さんが出てきて、超満員札止めにして声をあげての歓声禁止ですが、お客さんのボルテージが上がるのがよくわかりました!
新日本プロレスの原形のようなグランドレスリングにチョップ、張り手と、猪木さんが見ていたらどんなふうに感じるのかな?そんな思いにさせる展開でした。6選手が全員得意技を繰り出し、持ち味を発揮。最後は藤波さんがドラゴンスリーパーで高岩さんからギブアップ勝ち!
試合後に前田日明さんが登場して、追悼の10カウントゴングが鳴り、そして、猪木さんの生の声で誘導する形で「123ダー!」を選手、お客さんでした後に炎のファイターが流れる館内に、私は涙が出そうになりました。藤波さんも少し潤んでいたかな?藤原さんは照れ屋だから、すぐに控室に戻っていきましたが、それも藤原さんらしかったですね。
試合後に記者会見で猪木さんへの思いをお話しする藤波さん…
猪木さんが亡くなられてから何度も何度も様々な場所で猪木さんについて聞かれたでしょうが、それでも語りつくせない思いはあるのでしょうね。私辺りが軽々しく言うべきではないのでしょうが、猪木さんはみんなの中に、心の中に生き続け、リングの上で行われる試合では厳しい視線で、でも「元気ですかー!」「元気があれば何でもできる」「道はどんなに険しくとも笑って歩いていこうぜ!」とばかりにやさしく微笑む猪木さんが…ずっとずっと生き続けるのだと、私はこの日の試合後に再確認しました。
@gentle_1047