先の町田市議会で、玉川学園正門前の小田急線の踏切(鶴川5号踏切)について質問しました。

この踏切は交差する道路が直交しておらず、交差点も変則的であり、道路幅員も十分ではないため、踏切を通過する車両は歩行者をよけての通過となり、朝夕の通勤時間には渋滞が発生しており、歩行者の安全対策も不十分なことから、これまでも改良を求め訴えてきました。

 

過去9年間、計5回、この踏切について議会質問で取り上げてきましたが、今回でいよいよ、この踏切を改良すべく、町田市の計画に位置付けられ、2026年度までに改良工事がなされることとなりました。

 

地域の方々や踏切利用者には大変お待たせしてしまいましたが、鶴川5号踏切の改良がやっと実現される運びとなったことをまずは喜びたく思います。

 

ご尽力いただいてきました関係者の皆様、引き続きよろしくお願いいたします。

 

 

以下、議会の内容を投稿します。

 

 

2022.3一般質問(鶴川5号踏切についてパート5)

 

 

壇上質問(厳太郎)

項目番号3鶴川5号踏切について質問いたします。

 

鶴川5号踏切とは玉川学園正門付近の踏切のことです。

 

これまで、議会での質問を通じて、この踏切が起因する渋滞についてや、踏切が接続する道路と幅員が異なることや、車道や歩道の変則性、安全性についてお話しさせていただきました。

 

鶴川5号踏切の改良・拡幅を求めて、平成25年12月議会、平成29年12月議会、令和元年12月議会、令和3年3月議会と、過去4回質問をしてきまして、これで5回目の質問となります。

 

また議会で鶴川5号踏切の拡幅について取り上げるだけではなく、小田急電鉄株式会社には毎年書面にて要望事項として要望書を提出してきました。

 

令和3年には小田急電鉄株式会社の単独工事で、障害物となっていた黄色と黒の踏切注意柵がセットバックされたことによって、歩行可能な空間が実質的に広がり、通行する方々にとって実質的に40センチほど歩道幅が広がりました。

 

 

遡ると、平成25年12月議会で、実際に鶴川5号踏切の道路幅員を自ら測ってみると、町田市が把握しているよりも狭いことをご指摘させていただいたことから始まり、

 

この鶴川5号踏切は「踏切道改良促進法」において2020年までに改良を実施しなければならないと法律で定められたことや、当該法律によって国土交通大臣により改良すべき踏切道として指定された市内の踏切の中で1番施工規則に抵触していることも一般質問を繰り返しながら、ご指摘させていただきました。

 

令和元年12月議会において、この踏切の改良は優先度が高いことを道路部長と確認しましたし、副市長からは「本事業の位置づけを明確にしていくことが市としての事業の優先度を考える上で重要であると考えている」と答弁頂きました。

 

 

また、1年前の令和3年3月議会では、それまで町田市の計画に位置付けが無いので、積極的に踏切道を改善していく事が難しいとのことから、計画に位置付けるべく、

 

「今後は市としても本事業は重要であると認識しているため、次期町田市5ヵ年計画の策定に際しては、重点事業の候補として検討してまいります。」との回答を得ています。

 

玉川学園正門前 踏切 改良工事について | 町田市議会議員 渡辺げんたろう オフィシャルブログ「危機を見過ごさない!」Powered by Ameba (ameblo.jp)

 

さて、最初の質問から約9年間を経て、いよいよ鶴川5号踏切が町田市5カ年計画22-26で位置づけられました。

 

今後の進捗について確認させて下さい。

 

令和3年(2021年)第1回定例会で質問した、その後についてお聞きします。

 

鶴川5号踏切は町田市5カ年計画22-26でどのように位置づけられたのか?

 

 

 

答弁(道路部長)

 

項目3の「鶴川5号踏切について」

(1)「今後の展望について」お答えします。

 

鶴川5号踏切については、道路及び鉄道の安全性の向上、交通の円滑化を図るため、町田市5ヶ年計画22-26において、施策9―2「地域の安全を守る」の新規重点事業の「踏切道の改良」として位置付けております。

 

2022年度の予定といたしましては、測量を実施するとともに、小田急電鉄と具体的な協議に入りたいと考えております。

 

その後のスケジュ-ルといたしましては、2023年度、2024年度に設計を行い、2025年度、2026年度に踏切拡幅工事を予定しております。

 

 

 

再質問①厳太郎

長年この踏切に関して議会で取り上げ続け、この度正式に町田市の5カ年計画22-26の新規重点事業の「踏切道の改良」として位置付けられ、踏切拡幅工事のスケジュールが議会で初めて言及されましたこと、本当にありがたく思います。

 

今回の鶴川5号踏切は、横断する車両や歩行者の交通量が多いことや、交差する道路が変則的であること、また道幅が狭く、歩行者がいるときは車両がなかなか通過できず、朝夕には踏切渋滞も発生していましたので、拡幅されれば地域にとって大変喜ばしい事になります。

 

通常の道路の拡幅事業と異なり、東京都の都市計画道路の実現性の乏しい昔の計画も残ったままであり、鉄道事業者も絡む踏切という事もあり、関係者も複雑でありますので、町田市の計画に位置付け、実現しようと判断する事も大変であったことと思います。

 

ご英断いただき、ありがとうございます。

 

今後、鶴川5号踏切を拡幅工事するとのことでしたが、具体的な工事内容はどうですか?

 

 

 

答弁(道路部長)

鶴川5号踏切の改良については、歩行者と車両の安全を考慮した踏切に改良とすることを目的としております。

 

主な工事内容としましては、踏切を現状の幅員7.0mから9.0mに広げることを想定しており、拡幅に併せて歩行者と車両を塗装等により視覚的に分け、踏切前後の既設道路との接続工事を行います。

 

今後は、工事着手に向け、これらを小田急電鉄と協議することをはじめ、交通管理者とも十分に調整を図って行まいります。

 

 

 

まとめ(厳太郎)

 

歩行者と車両の安全を考慮した踏切に改良とすることを目的に、踏切を現状の幅員7.0mから9.0mに広げることや、塗装によって視覚的に歩車分離をはかること、踏切と変則的に交差する道路の取り付けをより安全にするための接続工事をしていく、とのお答えでした。

 

今後、2026年度の完了を目指して、測量・設計・工事と進んでいくと思いますが、鉄道事業者・地権者・交通管理者と様々な協議や調整がなされると思います。

 

これまでは、鉄道事業者の小田急電鉄株式会社と学校法人玉川学園と町田市の3者協議をお願いしてきましたが、

 

現実味が帯びてきましたので、更にもう一つの地権者である小田急商事株式会社や交通管理者の町田警察や地域住民も加えて6者で協議を進めて行っていただきたく思います。

 

協議にあたっては、道路管理者であります町田市が率先して計画を前に進める事をお願いいたしまして今回の一般質問を終了いたします。

 

引き続き、玉川学園の円滑で安全な交通のため、よろしくお願いいたします。

 

ありがとうございました。