ニオブーはいつも一緒に見つかるタンタルっちと初めて分離されたとき、タンタルっちの名前の由来であるギリシャ神話のタンタロス(ニオベの父)から生まれたということで名づけられた。
ニオベはゼウスの血を引いた多くの子供を生んだと自慢したばっかりに、アポロンだのアルテミスだのに子供全員殺されてうえに自身も石に変えられて、なおも泣き続けるという(諸説あり)なんとも悲劇な女性であるのだが・・・。
ニオブーはなんでタンタロスの妻のディオーネではなく、そんな悲劇の娘から名前を取ったのかを、名づけ親のハインリヒ(サイボーグ004)を問い詰めたいと思っている。
とはいっても、せっかくなので、ニオベの胸像を持ち歩いている。
ニオブーは様々な合金の中に少量添加され、耐蝕性や耐衝撃性を上げることに貢献する。
ニオブーの含有量を増やしていくと、熱にも強い超合金と呼ばれるものに変化し、ロケットの噴射口に使われるほどの耐熱性を誇る。
また、彼は表面に薄い酸化皮膜バリアを発生させ、そこに入る光の入射角によって様々な色に見える。なので、彼を使った貨幣は色鮮やかに光る。
まあ、彼の最大の用途といえば、やっぱり、超伝導磁石であろう。
超伝導と言うのは、すべての物質に存在する電気抵抗が0となる性質である。
電気抵抗が0ということは、エネルギーのロス無く、電子を輸送することができるが、そうするには-270℃付近のものすごく低い温度まで冷やさなければならない。
ニオブーは比較的高い温度で超伝導体になれるのだ。
実際、ニオブーを使った超伝導コイルを用いて、JR東海が開発しているリニアモーターカーが動く予定である。
そういう経緯から、JR東海のリニアモーターカーの模型に常に乗っている。
お隣の元素っち
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