タンタルっちは、地球上では一つ上の階に住むニオブーと一緒にいることが多い。
人間が二人を分離した際に、ギリシア神話で親子関係であるニオベとタンタロスという二人の神の名前を付けたそうである。
それにしても、ニオベもニオブーの紹介で書いたとおりの悲劇の神だし、タンタロスもなんやかんや罪に問われて、”目の前の果実を食べられないの刑”に処されるというなんだかかわいそうな神だし、もう少し幸運な神から名前を取れなかったのかとニオブーもタンタルっちも思っている。
ギリシア神話の神々は、日本神話の神々と同様、なんかやたらと人間臭い。
タンタルっちは金属としてはとても優秀であり、非常に高い融点と沸点のほか、酸化皮膜バリアを張って不動態になれるため、あの、ゴールド社長ですら溶かす王水という最強の酸にすら溶けない。
そのうえ、人体に無害。インプラントなどにも使われている。
よって、彼は様々な合金に添加されて活躍している。
また、彼はその姿が示すとおり、電気を蓄えるコンデンサと言う用途が圧倒的に多い。
タンタルっちと言えばコンデンサといわれるくらい代名詞になっている。
彼が作るコンデンサは小型大容量なうえにノイズに強いという性質があるため、あなたの身の回りのほとんどの電子機器に入っている。
あなたが今、画面で見ているパソコンかスマホのおそらく両方にタンタルっちコンデンサは入っているだろう。
現代の科学技術にはなくてはならない存在なのである。
また、全金属中、もっとも反射率が低いという特性から、黒光りする金属として、アクセサリーとしても人気が高い。
※読者様から、トーンが暗くなるだけで、金属光沢が美しく出るというご指摘ありました。
なお、某ロールプレイングゲームに「タンタルの野菜」というアイテムがあるが、現在の地球上でタンタルっちは野菜に添加されていない。
お隣の元素っち
72号室 ハフニウムっち
74号室 タングステンっち
兄弟元素っち
23号室 バナジウムっち
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