舟足(ふなあし) | カフリンクスの日々~実践!カフスのつけ方・使い方

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カフリンクス(カフスボタン)の付け方・つかい方。スーツだけじゃない実践コーディネイトを写真画像で解説。タテオシアン、トンプソン、ダルビー、モンアート、ルイ・ファグラン、エリザベス・パーカー、KJDなどインポート・ブランド好き。シャツのアイロン、たたみ方も。

カフリンクスの日々~実践!カフスのつけ方・使い方-舟足ウェイル・テイル・バック
舟足(ふなあし)のカフリンクス。英語では、ウェイル・テイル・バック(whale-tail back)と呼ばれる。「クジラの尻尾」の意味です。「ホエール・テール」と書いたほうがわかりやすい?

クラジのしっぽに似ていますかね。
カフリンクスの日々~実践!カフスのつけ方・使い方-舟足の仕組み
舟足の仕組み。舟のようなカタチのパーツに、甲板さながらに板バネがはめ込んである。その上に帆柱のように底面が角ばった「ポスト」が立っている。板バネのテンションでポストは直立しているが、ポストが傾くと角が板バネを押して圧力が高まるので、角を逃がそうとするチカラになる。さらに傾いて、90度倒れたところで安定する。これが舟足が、パチンと90度角に心地よく動くヒミツ。ポストの角がすり減ってくると動作があまくなる。板バネが外れたり、折れたりすると足がぐらぐらになる(滅多にないけど)。

舟足は高級品に多く見られるが、高級品=舟足というわけではない。舟足は、回転足に比較すると製造コストがかかるため、低コストの製品には採用されにくいというだけ。

舟足は、回転足に比べて装飾性が高い。しかし、ボタンホールを通すときに少し引っかかる(特に外すとき)など、少し使いにくいという意見もある。

GenRock店長でした。

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舟足(ふなあし) (現在の記事)
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