まえにこう言うことを書いたのですが、

武術の論争にこれが本物の合気だ、発勁だ。というのが必ずあります。

また、この先生は本物だ!、どうですかね?

と、やたら聞かれたりもした。


実際どうでもいいのだけど、明らかにレベルの低い自称本物の達人の方々のために、真面目に武術に取り組む人達を迷わせる弊害があるのもまた事実です。


僕の知り合いに山本(仮)さんという方で少林寺拳法のM先生というかなり異色の名人(すでに鬼籍に入っておられます)の流れを汲む使い手の方がおられるのですが、

僕が見て、山本(仮)さんは、少林寺拳法のなかでも相当なレベルであろう技を有した方です。

山本(仮)さんとは何度かお会いしていろいろ武道談義で盛り上ったりしたものですが、

例に漏れずM先生の後継者と言わんばかりの人が

動画をだしたり、うんちく語りだしたりしてウンザリしてる

という話になった。


山ちゃん、本物と偽物の違いというのはね、

投げられるときに一番わかるんです。


それはどんな?


投げられるときに頭から飛ぶのは、技が効いてるのではなく、自分から飛んでるのですよ。

頭ではなく、首から飛んでるのは技が効いてるんです。


なかなか面白い見方でした。



長い付き合いの空手家の芸野(仮)君

元々有名な空手家のT先生の内弟子だった経歴で、かなりアグレッシブな空手家です。

ある日道場にこれまた有名な合気道家の先生のセミナーをやったらしい。

その晩僕のところにメールがきて、セミナーの話をしてくれた


あの先生どうやった?

って聞くと


それがねぇ、、僕も直接掛けて貰ったんですが、

技は確かにうまかったんですが、

なんか打撃入るなぁというのが、分かるんで

す。


決して彼は妄言を吐く輩ではない、彼が当たると言えば間違いなく当ててしまう

熟練の空手家の言である。

その合気道の先生が偽物とまでは言わないが、やはり実戦を想定したときにやられてしまうだろうな。と、思う


僕なんかは、武術家という人達の気の流れみたいなものがなんとなくわかってしまう。

そうした流れが相手に伝わって崩れたり投げられたりしたら、


この先生は使えるなぁと思ったりする。

逆にその流れが全くないにも関わらず、派手に投げられてるのを見たら


これは違うよなぁと思う。

最近結構有名な先生がこれをやってたりする。

ところがそこにいる先生方がこれは凄いですねぇと忖度するから、

皆が、あっそうなんやと、なってしまう。

はっきり言って酷い弊害があるとは思う

わからない時は、芸野(仮)君のように攻撃を想定してみる。

あれ、これ当たるんじゃないかな?

と感じたら、それが正解の可能性大だと思う。

また投げられてる人がどんなに派手に飛ぼうと、


頭からか、首からか


これをしっかり検証してみたらより確実になりますね