第1793話 「 金シャマ グリスアップ 」 | チョイ速ポタリング

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雨・夜は走行禁止。当然、レースなんかに出ない(出れない)ポタリング派

2008年調達のシャマル・ウルトラ・ゴールド塗装=通称『金シャマ』 絶滅種です。

 

10年以上乗っていますが、他のホイールを多用している関係で、走行距離は10,000Kmに達していないと思います。

 

でも、10年以上経過したのと、先日シマノ用フリーを10s仕様から11s仕様に交換したこともあり、

ここで、部品交換とグリスアップを行おうと思います。

 

Shamal Ultraの取説では、

 

専門の整備士のチェックを受けよとなっており、

2000Kmごとに  ハブの潤滑・ローリング・クリアランスの確認

10,000kmごとに 上記の確認に加え、ハブとフリーの摩耗した部品の交換

とあります。

その他、特定のオイル、グリースとの指摘もあります。

 

この整備を整備士にお願いすると、グリスアップ6000円+部品代+洗浄費別途だそうで、

マニュアルに反しますが、自分で整備します。

 

10,000Kmで摩耗した部品の交換となっていますので、

部品構成表をもとに、

 

この際、4枚のHB-RE021のシールと4-HB-RE023のベアリングキットを調達しました。

前後のハブとも同じシールとベアリングを使用しており、パーツ販売も4つで1箱となっています。

 

 

シール、ベアリングとも摩耗していないと思いますが、12年経過していますので交換します。

 

で、調達価格ですが、Amazonで両方で5,326円。 グリスアップ代にも達しません。

 

 

パーツの箱には、注意書きが。

『専門の整備士が扱うものじゃぁ。素人が扱って死んでも知らんがなぁ』

 

 

でも、これも無視して、パーツ交換を続行します。

それと、グリースも指定のカンパのものは高額なので、AZセラミックグリースを使用します。

 

『ハブ、ベアリングの潤滑』とあるので、これでよいでしょう。

当初は、シマノのプレミアムグリース(リチウム石鹸系)にしようと思いましたが、道具箱を覗いたら、AZのグリースが出てきたので、「白色」にひかれ、これに決定しました。

 

 

自転車いじりの中には、グリースに異常にこだわりを持ち、テフロンなどの個体潤滑剤入りのグリース(その分高価になる)を薦めているおっさんがいますが、そもそもハブの潤滑には機能的に個体潤滑剤は必要ありません。

リチウムグリース(最も用途が広い。万能形の転がり軸受用グリース)のシマノのプレミアムグリースで十分です。でも、今回は浮気して手持ちのAZのグリースを採用。

 

 

ということで、交換パーツ、グリースが整いましたので、作業を開始します。

 

 

まずは、フロントハブから。

 

こちらは、玉当たり調節ネジがある側です。

 

 

 

左右共に 5mm のアーレンキーを使いHB-BO027を緩めます。

ワッシャーがついています。

 

 

つぎは、玉当りを調整する部品HB-EU019を緩めます。

2.5mmアーレンキーで緩めます。

 

 

緩めたら、反対側の5mmアーレンキーはそのままで、手で、緩めていきます。

ネジを緩めたら 部品本体を緩め ハブシャフトから外します。

 

さほど汚れていませんね。

 

 

シールを外します。

 

 

シールを取ってみると、ベアリング部分のグリースは真っ黒に汚れています。

前回は、シマノのプレミアムグリースを入れていましたので、蛍光グリーンのグリースですが、その面影もなく、真っ黒です。

 

カラーと玉押しを外します。

 

 

 

 

リテーナー付きベアリング です。

 

 

多くのホイールが、カセットベアリングを使っていますが、カンパとシマノのホイールの上位機種(その他のホイールもあるかもしれませんが、小生は使っていないので不知)は、このリテーナー付きベアリングを使用しています。

 

小生は、このベアリングの方が、玉当たり調整をしているぞぉ感が強く、好きですね。

 

 

今回シールとベアリングが劣化しているとの予測の元、新しいものを調達しましたが、

ほとんど劣化しておらず、無駄な調達でした。

でも、新品に交換します。

 

 

考えてみたら、これほどグリースが汚れているのは、外のゴミが入ったというよりも、ベアリング及びボールレースの摩耗によるものと推察できるので、『ベアリングは劣化している』といえますね。

 

 

 

反対側からシャフトを抜きます。

 

 

シャフトもグリースの汚れはあるものの、傷等は皆無。 きれいなものです。

 

 

シャフト側のシールとベアリングを外します。

 

 

 

中のゴムパッキングはきれいなままです。

 

 

シャフトが入っていた方は、若干劣化しています。

今回シールでなく、このパッキングを調達すればよかったですが、後の祭り。

継続使用には十分耐えますから、次回交換します。

 

 

外したパーツを順番に並べておきます。

 

 

なお、シールとベアリングは交換しますので、差し替えます。

 

 

いよいよグリースアップです。

 

 

シャフトにも防錆目的で、しっかりグリースを塗ります。

肝のベアリングとシールにも適量(適当?)グリースを塗ります。

 

 

反対側も同様に、グリースアップし、順番にパーツを戻して組み直し、玉当たり調整をして

フロントのパーツ交換とグリースアップを完了。

 

 

細かい玉当たり調整は、走行しながら最終調整を行います。

 

 

 

 

続いて、リアホイールのパーツ交換とグリースアップを行います。

 

 

 

リアは、まずスプロケットとフリーの取り外しを行います。

 

専用工具でスプロケを外します。

 

 

先日11S仕様に交換したフリーを外します。

 

 

先端のナットは逆ネジです。

 

 

フリーを外しました。

 

 

反対側のボルトを外します。

 

 

フリーの反対側に玉当たり調整パーツがあります。

 

 

シールを外すと、当然ですが、グリースが汚れています。

 

 

シャフトを抜きます。 グリースの汚れをぬぐうとキズ一つなくきれいなものです。

 

 

 

ベアリング自体は劣化していません。

 

 

ゴムパッキングもきれいなものです。

 

 

フリー側のシールを外すと、当然グリースは汚れています。

 

 

フロントと同じく、順番に洗浄したパーツを並べていきます。

 

 

シールとベアリングは新しいものに交換です。

 

 

フロントと同じく、ベアリングとシールそしてボルトにもしっかりグリースを塗り、

後は組み立てて、フリーとスプロケを装着し、リアのパーツ交換とグリースアップが終了です。

 

 

 

これで、シャマル・ウルトラの10,000Km時メンテナンスメニューによる パーツ交換とグリースアップの完了です。

 

 

次回は、2000Km走行後、グリースアップを行う予定です。