2008年調達のシャマル・ウルトラ・ゴールド塗装=通称『金シャマ』 絶滅種です。
10年以上乗っていますが、他のホイールを多用している関係で、走行距離は10,000Kmに達していないと思います。
でも、10年以上経過したのと、先日シマノ用フリーを10s仕様から11s仕様に交換したこともあり、
ここで、部品交換とグリスアップを行おうと思います。
Shamal Ultraの取説では、
専門の整備士のチェックを受けよとなっており、
2000Kmごとに ハブの潤滑・ローリング・クリアランスの確認
10,000kmごとに 上記の確認に加え、ハブとフリーの摩耗した部品の交換
とあります。
その他、特定のオイル、グリースとの指摘もあります。
この整備を整備士にお願いすると、グリスアップ6000円+部品代+洗浄費別途だそうで、
マニュアルに反しますが、自分で整備します。
10,000Kmで摩耗した部品の交換となっていますので、
部品構成表をもとに、
この際、4枚のHB-RE021のシールと4-HB-RE023のベアリングキットを調達しました。
前後のハブとも同じシールとベアリングを使用しており、パーツ販売も4つで1箱となっています。
シール、ベアリングとも摩耗していないと思いますが、12年経過していますので交換します。
で、調達価格ですが、Amazonで両方で5,326円。 グリスアップ代にも達しません。
パーツの箱には、注意書きが。
『専門の整備士が扱うものじゃぁ。素人が扱って死んでも知らんがなぁ』
でも、これも無視して、パーツ交換を続行します。
それと、グリースも指定のカンパのものは高額なので、AZのセラミックグリースを使用します。
『ハブ、ベアリングの潤滑』とあるので、これでよいでしょう。
当初は、シマノのプレミアムグリース(リチウム石鹸系)にしようと思いましたが、道具箱を覗いたら、AZのグリースが出てきたので、「白色」にひかれ、これに決定しました。
自転車いじりの中には、グリースに異常にこだわりを持ち、テフロンなどの個体潤滑剤入りのグリース(その分高価になる)を薦めているおっさんがいますが、そもそもハブの潤滑には機能的に個体潤滑剤は必要ありません。
リチウムグリース(最も用途が広い。万能形の転がり軸受用グリース)のシマノのプレミアムグリースで十分です。でも、今回は浮気して手持ちのAZのグリースを採用。
ということで、交換パーツ、グリースが整いましたので、作業を開始します。
まずは、フロントハブから。
こちらは、玉当たり調節ネジがある側です。
左右共に 5mm のアーレンキーを使いHB-BO027を緩めます。
ワッシャーがついています。
つぎは、玉当りを調整する部品HB-EU019を緩めます。
2.5mmアーレンキーで緩めます。
緩めたら、反対側の5mmアーレンキーはそのままで、手で、緩めていきます。
ネジを緩めたら 部品本体を緩め ハブシャフトから外します。
さほど汚れていませんね。
シールを外します。
シールを取ってみると、ベアリング部分のグリースは真っ黒に汚れています。
前回は、シマノのプレミアムグリースを入れていましたので、蛍光グリーンのグリースですが、その面影もなく、真っ黒です。
カラーと玉押しを外します。
リテーナー付きベアリング です。
多くのホイールが、カセットベアリングを使っていますが、カンパとシマノのホイールの上位機種(その他のホイールもあるかもしれませんが、小生は使っていないので不知)は、このリテーナー付きベアリングを使用しています。
小生は、このベアリングの方が、玉当たり調整をしているぞぉ感が強く、好きですね。
今回シールとベアリングが劣化しているとの予測の元、新しいものを調達しましたが、
ほとんど劣化しておらず、無駄な調達でした。
でも、新品に交換します。
考えてみたら、これほどグリースが汚れているのは、外のゴミが入ったというよりも、ベアリング及びボールレースの摩耗によるものと推察できるので、『ベアリングは劣化している』といえますね。
反対側からシャフトを抜きます。
シャフトもグリースの汚れはあるものの、傷等は皆無。 きれいなものです。
シャフト側のシールとベアリングを外します。
中のゴムパッキングはきれいなままです。
シャフトが入っていた方は、若干劣化しています。
今回シールでなく、このパッキングを調達すればよかったですが、後の祭り。
継続使用には十分耐えますから、次回交換します。
外したパーツを順番に並べておきます。
なお、シールとベアリングは交換しますので、差し替えます。
いよいよグリースアップです。
シャフトにも防錆目的で、しっかりグリースを塗ります。
肝のベアリングとシールにも適量(適当?)グリースを塗ります。
反対側も同様に、グリースアップし、順番にパーツを戻して組み直し、玉当たり調整をして
フロントのパーツ交換とグリースアップを完了。
細かい玉当たり調整は、走行しながら最終調整を行います。
続いて、リアホイールのパーツ交換とグリースアップを行います。
リアは、まずスプロケットとフリーの取り外しを行います。
専用工具でスプロケを外します。
先日11S仕様に交換したフリーを外します。
先端のナットは逆ネジです。
フリーを外しました。
反対側のボルトを外します。
フリーの反対側に玉当たり調整パーツがあります。
シールを外すと、当然ですが、グリースが汚れています。
シャフトを抜きます。 グリースの汚れをぬぐうとキズ一つなくきれいなものです。
ベアリング自体は劣化していません。
ゴムパッキングもきれいなものです。
フリー側のシールを外すと、当然グリースは汚れています。
フロントと同じく、順番に洗浄したパーツを並べていきます。
シールとベアリングは新しいものに交換です。
フロントと同じく、ベアリングとシールそしてボルトにもしっかりグリースを塗り、
後は組み立てて、フリーとスプロケを装着し、リアのパーツ交換とグリースアップが終了です。
これで、シャマル・ウルトラの10,000Km時メンテナンスメニューによる パーツ交換とグリースアップの完了です。
次回は、2000Km走行後、グリースアップを行う予定です。