健康相談の事例(冷え)です。
30~40代の男性。冷えが気になって来店。
最近、運動をして健康的に体重を大幅に減らした。
手に触れると氷のような冷たさ。
一般的なイメージとしては、
冷えは体質が虚弱になっておこるように思えるかもしれませんが、
この方は逆でした。
内臓に熱がこもっていることで、体表面が異常に冷えてしまっていました。
脈診・舌診にて、検証。
脈:寸小尺大 熱実浮・・・太陽経の病床
舌:静脈怒張(紫)
触:小腸経の張り、後頚部・腰部の張り。
結:太陽経病
太陽経、つまり風熱湿燥寒の無形の邪気の進襲によるものです。
この冷えを取るためには、外邪を取り除く治療が必要になります。
また、おしっこの出が悪かったり、便秘であったり、むくみ症状がみられることが多いのです。
ご本人にお聞きすると、昔からの便秘ということ。
便が正常に排泄されないことから、腑に熱がこもり、
その結果、強烈な冷えが生じてしまっていました。
病院や、薬局や、いろいろな治療院にいっても、
どうにもならなかった冷え症状。
便秘を解消することが先決なのです。
冷えといっても、原因は十人十色なのです。