観たよ♪「沈黙の艦隊」~今だから出来る映像化に期待値が持てる大作~ | 松丸元気のあ~ゆう事やそ~ゆう事

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※それなりにネタバレが含みます。

「沈黙の艦隊」

◆作品データ
製作年:2023年
製作国:日本
配給:東宝
上映時間:113分

◆スタッフ
監督:吉野耕平
原作:かわぐちかいじ
脚本:高井光
プロデューサー:戸石紀子、松橋真三、大沢たかお、千田幸子、浦部宣滋
ラインプロデューサー:濱崎林太郎、眞保利基
撮影:小宮山充
照明:加藤あやこ
録音:林栄良
美術:小澤秀高
装飾:秋田谷宣博
衣装:渡辺文乃
ヘアメイク:本田真理子
VFXスーパーバイザー:西田裕
CGスーパーバイザー:宗片純二
スーパーバイジングサウンドエディター:勝俣まさとし
リレコーディングミキサー:古谷俊幸
編集:今井剛
音楽:池頼広
主題歌:Ado
主題歌楽曲提供:B’z
監督補:中村哲平
助監督:蔵方政俊、岸塚祐季
スクリプター:増子さおり、尾和茜
制作担当:鳥越道昭、阿部史嗣

◆キャスト
大沢たかお:海江田四郎
玉木宏:深町洋
上戸彩:市谷裕美
ユースケ・サンタマリア:南波栄一
中村倫也:入江蒼士
中村蒼:山中栄治
松岡広大:入江覚士
前原滉:溝口拓男
水川あさみ:速水貴子
岡本多緒:舟尾亮子
手塚とおる:赤垣浩次
酒向芳:影山誠司
笹野高史:竹上登志雄
アレクス・ポーノビッチ:ローガン・スタイガー
リック・アムスバリー:ニコラス・ベネット
橋爪功:海原大悟
夏川結衣:曽根崎仁美
江口洋介:海原渉

日本近海で、海上自衛隊の潜水艦「やまなみ」がアメリカの原子力潜水艦に衝突して沈没する事故が発生。
全乗員76名が死亡したとの報道されるがディーゼル艦「たつなみ」の艦長、深町洋は海江田がそんなミスをしないと考え、やまなみの事故を究明する。
実は全員が生存しており、衝突事故は日米が極秘裏に建造した日本初の高性能原子力潜水艦「シーバット」の乗潜員とする為の偽装工作だった。
しかし艦長の海江田四郎はシーバットと共にアメリカの指揮下を離れて深海へと消えてしまう。海江田をテロリストと認定し撃沈を図るアメリカと、アメリカより先に捕獲するべく追う、深町洋の「たつなみ」。
海江田はシーバットを使い、世界に宣戦布告をする…

1988年から「週刊モーニング」にて連載された、かわぐちかいじの「沈黙の艦隊」が実写化されると聞いて楽しみにしていたのを鑑賞しました。

で、感想はと言うと…うん。普通に面白い。
作品の質と大沢たかおさんが出演している点で、ある程度の安心マークはありましたし、監督が「ハケンアニメ!」の吉野耕平さんと言うのも期待が高かったけど、確りと期待値をクリアしてます。

あの長期連載かつ単行本32巻の作品をどうまとめるかが気になってたけど、原作での約3~4巻を中心としたお話で、全体的には序章と言った感じ(そりゃそうかw)で正直良くまとめたなあ~と。
ただ今後原作に沿った形で進めるとパート8ぐらいまでなってしまうので、ここからが非常に長いのでどういう風にまとめるかが気になるところ。

全体的にはビシッと芯が通った感じで横道に逸れることなく、緊張感を保ちつつ進んでいるので約2時間がアッと言う間と言えばアッと言う間だけど、原作を知らないと何処まで付いていけるかな?と言う感じ。
特に海江田役の大沢たかおさんが主役であるが、この時点では深町役の玉木宏さんの方が主役感が強いのである程度原作未読だとちょっとしんどいかも。

役者陣は流石の一言。特に海江田役の大沢たかおさんはドハマリ。個人的には南波役のユースケ・サンタマリアさんと海原渉役の江口洋介さんがいい感じ♪

主題歌がADOが担当しているのはちょっと話題に乗っかった感はあっても、楽曲提供をB'zが担当しているので穴がない。と言うよりか聴くと良い曲なんですよね。
今更ながらにADOのポテンシャルの高さを感じます。

惜しむらくは全体的に緊張感漂うストーリーなのでメリハリが薄いのと深海での潜水艦での戦闘シーンはやはり薄暗いので分かり難いところがあるのと、それぞれの潜水艦の違いは潜水艦マニアで無いと違いが分かんないかなw
それでもシーバット=やまとが最新鋭の原潜でそれを操る海江田の凄さが伝わり、最新鋭・最強の原潜と言うのが伝わってくる。
原作の漫画は当時、オンタイムで読んでいたのである程度は知っているし、一応ラストのオチも知っている。
当時とは世界情勢も多分に違うし、それなりにネタバレがしていても、あの原作をどうまとめてどう現代的に解釈し、アレンジするかが見もの。

今から約35年前の作品の映画化は正直“今更?”感は強い。当時なら映像化不可能であったと思うけど、10年前ならまだしも今この作品やる意義が正直薄く感じる。
でも今だからこそ、隙間の無い作りが出来るとするならば正解かと。

今作は良かったし、この後からが原作でも白熱するので次回作も鑑賞予定。
でも、原作未読の方は軽~くでも予習しておいた方がよいかと思いますが、オチは知らない方がより楽しめますw