観たよ♪「イントゥ・ザ・ストーム」 ~地震・雷・火事・親父の中で竜巻はどこに入りますかね?~ | 松丸元気のあ~ゆう事やそ~ゆう事

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※多少ネタバレが含みます




「イントゥ・ザ・ストーム」

2014年公開のパニック映画


監督:スティーヴン・クォーレ
脚本:ジョン・スウェットナン
製作:トッド・ガーナー
出演者:リチャード・アーミティッジ、サラ・ウェイン・キャリーズ、マット・ウォルシュ、アリシア・デブナム=カーレイ、アーレン・エスカーペタ


アメリカ中西部シルバートンに住むゲイリーは高校の教頭職を仕事にしている。妻を亡くし、息子二人と生活する毎日。思春期の長男とはすれ違いの日々が続き、なかなかコミュニケーションを作る事が出来ない。
巨大な竜巻を近距離で撮影する竜巻ハンターのピートは自慢の愛車タイタスと機材で巨大な竜巻を追う日々を続けている。
そんなある日、シルバートンに観測史上最大規模の超巨大竜巻が発生。ピートは撮影チームと共にシルバートンに向かう。そんな時、ゲイリーが務める高校に竜巻が襲来。だが長男のドニーはガールフレンドの卒業制作の撮影で卒業式を抜け出してしまう。
シルバートンを襲う竜巻は次々を街を破壊していく。
そんな最悪の事態が続く中、自然の驚異は奇跡的かつ驚異的な発達を遂げていく。F5級の幾つもの竜巻が同時発生し、合体して、類を見ない超大型竜巻が誕生する。
文明を一瞬にして破壊する竜巻に人々はどう立ち向かうのか…



自然災害を描いた作品は沢山あるけど、その中で竜巻被害を描いて作品は極めて少ない(と思う)


B級映画やインディーズ系の単館物を除けば、1996年に公開された「ツイスター」以来ではないかな?





ツイスターはF5と呼ばれる最大サイズの竜巻とその竜巻を追うストームチェイサーなる竜巻観測班チームの物語で、竜巻を描いた作品としてはかなり面白い作品(他に竜巻を描いた作品は殆ど無いけど)で、それ以来


ツイスターがかなり面白かったので、どんなもんかな?と思って観てみましたが…





面白い♪


変に都合よくまとめていないのが良く、自然の脅威になす術もない無力さが描かれている


とにかく、竜巻が凄くて、凄い竜巻が幾つも合体して、物凄い竜巻に変化する


それも半端な竜巻ではなく、飛行機すら巻き込んでしまうぐらいの竜巻なので、半端ない


多分、F5どころの騒ぎではなく、ド~ンとF10ぐらいの威力ではないだろうか?


本当にそれぐらいの規模の竜巻が実際にあったのか分からないが、仮にあったとしたら…もうどうしょうもない


それぐらい凄い竜巻が全ての物を巻き込んで破壊する



そんな竜巻を追うストームチェイサーなる竜巻観測や竜巻を映像に収める仕事は実際にあるらしくて、竜巻が頻繁に起こるアメリカではトレジャーハンターなんかとおんなじ様なもんらしい


被害にあって、巻き込まれてしまうかも知れない危険性が多分にあると思うけど、アメリカでは毎年1000件ぐらいの竜巻が発生して、被害もかなり起こっている


また竜巻のメカニズムはまだ解明されていないらしいので、単に金儲けの為だけと言う訳ではなく、災害対策の研究としても立派に成立しているらしい


それでも、何時何処から発生するのかは完全には分からないらしいので、かなりの費用が発生しても、ちゃんと竜巻に巡り会えるのかは運次第な所も多分にあるとか


もう、そうなると宝物発見のトレジャーハンターと殆ど変わらないけど、竜巻にかなりの距離まで近づかないといけないのでかなり危険が伴う


ちなみに日本でも毎年20件近くの竜巻が発生してるらしいけど、アメリカはその50倍の発生率なので、やっぱりアメリカでは竜巻被害は深刻な問題みたい



ストーリーは竜巻を追うストームチェイサーと竜巻の被害にあってしまう家族の話しと自分達の秘蔵の撮影動画をYouTubeにアップして一儲け企む、おバカな二人組がちょっとだけ絡み合う感じ


ストーリーはそんなに難しくもなく、どちらかと結構シンプル


雨降って地固まるではないけど、災害がある事でギクシャクしていた家族の絆が強まると言うのは、ベタだけど、良いんではないかな


人間側があ~だこ~だした所で竜巻の前では、無駄な抵抗だし、この映画は竜巻が主役なので、無駄な事をせずにすんごい竜巻の威力と恐怖を描くのが一番


なので、コレぐらいが良いかなと(それでもやり過ぎと言うか、これいるか?と言うのもあるのでコレがギリギリ)



竜巻の被害にあっても、ストームチェイサーチーム御自慢の車で対抗するぐらいで、それ以外は特になし


まぁそんな凄い竜巻なら、どうにもならないわな



F5級の竜巻が幾つも発生して、超巨大な竜巻が起こる訳なんだけど、その中で竜巻に火災事故で起こった火が竜巻に巻き込まれて、火炎竜巻に変わるのがあったけど、これは物凄く怖い((((;゜Д゜)))



英語で訳すとファイヤーストームになるのかな?


ロボットアニメの必殺技とするなら、かなりカッコいいけど、こんなのに巻き込まれたら、悲惨としか言いようがない


竜巻に巻き込まれても殆ど助からないと思うけど、まだ何となく助かりそうな気がする(あくまでも希望的観測)


でも、このファイヤーストームは無理


火の竜巻に巻き込まれている間は火災にも巻き込まれているんだから、最悪の死に方だし、こんな被害にだけは合いたくないな…


もちろん、普通の竜巻でも甚大な被害が出て、人も街も大災害が出るんだけど、もし何処かに救いの光が有るのなら、台風の目ならぬ竜巻の目に入った時


地上から見た天候は曇り空で荒れ模様なんだけど、巻き込まれて、天空高くに放り出された瞬間に見えた空の景色の美しさは死に間際の一瞬の静寂みたいで、この後の展開分かるんだけど、なんか美しく見えてしまった


このコントラストがこの映画の妙な良さを醸し出している様に感じた



竜巻映画ではないけど、物凄くご都合主義で最後だけまとめた映画がたまにあるけど、もうゲンナリしてしまう(´д`|||)


そう考えたら、この映画は竜巻の被害に逢う事が少ない日本に居ても“竜巻怖え~”と言うのが、充分に分かった


自然災害も弩級の物になったら、怪物と言っても過言ではない


なので、キャッチフレーズに偽りなし



ツイスターも面白かったけど、竜巻映画では、これもなかなか


物凄い竜巻に変貌して、怪物化する竜巻と考えたら、単純にこちらの方が…上かな?


難点とするなら、竜巻以上に役者にインパクトがない様に感じたので、竜巻による竜巻の為の映画になってます



日本には「地震・雷・火事・親父」なる言葉があるけど、この映画を観ると竜巻は地震とタメを張るぐらいの怖さ


個人的には親父はもっと怖いですけどね(笑)