観たよ♪「STAND BY ME ドラえもん」 ~ドラ泣きはしないけど、ドラ幸せになれますよ~ | 松丸元気のあ~ゆう事やそ~ゆう事

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※多少のネタバレが含みます




「STAND BY ME ドラえもん」

2014年公開の日本のCGアニメ映画


原作:藤子・F・不二雄
監督:八木竜一、山崎貴
脚本:山崎貴
キャスト:水田わさび、大原めぐみ、かかずゆみ、木村昴、関智一、妻夫木聡


運動も勉強も何をやらせても冴えない少年、のび太の前にある日、22世紀から来たのび太の孫の孫を名乗るセワシと、ネコ型ロボット・ドラえもんが現れた。
のび太のせいで子孫のセワシも貧乏な生活をしており、なんとかのび太の未来を変えるため、お世話係として連れて来られたドラえもんだったが、乗り気じゃない。そこでセワシはドラえもんに成し遂げプログラムをセットして、のび太を幸せにしない限り、22世紀に帰れない様にセットしてしまう。
そこからドラえもんの不思議な未来の道具を借りて、のび太はいろんな問題や事件を解決していく。
果たして、のび太は幸せになり、ドラえもんは22世紀に戻れるのだろうか…



多分、日本で知らない人は居ないのであろうか?と言うぐらいに有名で国民的漫画のドラえもんが初のCGアニメ化


ストーリーは単行本の1巻から6巻の「さようならドラえもん」の回までを中心に構成されている


今のテレビシリーズや映画作品とは全く別物なので、今までのドラえもんを知らない人でも(そんな人は殆どいないと思うけど)、楽しめるストーリーになっている


で、感想はと言うと…




良いです♪ よくまとまっているし、普通に面白いし、普通に泣かせます子供が観ても大人が観ても、良質の映画


「三丁目の夕日」シリーズを手掛けた山崎貴さんが監督・脚本を担当している事もあって、三丁目の夕日を彷彿とさせる所があったりするけど、作中の時代設定が1970年代だったと言うのは後になってから気が付いた


確かにドラえもんの時代設定がもともと1970~80年なので、特に変わっている訳ではないんだけど、CGアニメとなると世界観がより一層立体的になるので、言われてみたらそうだよな~と思える所が多数ある


特にドラえもんの世界ではマストアイテムの空き地に土管なんて、今のご時世なら探す方が難しい


空き地が無い世界のドラえもんでは、のび太達の起こす問題や騒動は起こんない。今の子供達と比べたら、のび太達はアクティブに外で遊んでるよな~と思います


まあ、遊ぶ所が少なくなった今の子達がインドアになるのは仕方ないんだけど、今となっては少なくなった物をCGとして立体的に訴えかけてくるから、この作品はいろんな事を感じさせてくれるんでしょうね



原作第1話の「未来の国からはるばると」から「雪山のロマンス」「のび太の結婚前夜」と言った名作エピソードを無理なく、構成していて、「さようならドラえもん」「帰ってきたドラえもん」に繋げている


子供の頃から見慣れているドラえもんのエピソードを変に改悪していないのも良いです


変えている所があるとすれば、「のび太が幸せにならないと未来に帰ってこれない」と言う命令設定が鼻にあったと言う事ぐらいかな


まあ、これぐらいの改定は全然ありでしょう



とにかく、CGが良すぎて良いです♪ ドラえもんが物凄く可愛くて、立体的になったドラえもんってこんなんなんだ~と思えた


う~ ウチにも来ないかな~ドラえもん(笑)


またしずかちゃんが物凄く可愛らしい女の子に描かれている


元々可愛らしいのに、更に可愛いさ大盛りマシマシ


こんな女の子なら男の子ならメロメロになる。もっとクラスの人気者に描かれても良いのになあ~


更によく描かれているのが出木杉君


作中でドラえもんの初めて見た人を好きになってしまう道具でしずかちゃんが出木杉君を初めて見てしまい、メロメロになるんだけど、出木杉君は“こんな道具に頼らずに普通に好きになってほしいんだ”としずかちゃんを諭すシーンがあって、しずかちゃんは更に出木杉君を好きになるんだけど…


もう、出木杉君、ホント出来過ぎ(笑)


しずかちゃんは出木杉君ではなく、何故のび太を選んだのかが実はドラえもんの最大の謎


しずかちゃんのお父さんがのび太君を“彼は他人の悲しみを一緒に悲しみ、他人の幸せを一緒に喜ぶ事が出来る人”と称賛しているが、多分出木杉君だって出来ると思うぞ


そう考えたら、しずかちゃんは…ドМなのか?もしくはダメな人に尽くす不幸な女の子?


そういえば、作中で出木杉君がしずかちゃんに振られた理由が“貴方は私がいなくても大丈夫”と言われて、振られたんだとか


ああ~ダメだ~ しずかちゃん、尽くすタイプはいいけど、何故そんな不幸な道に踏み出そうとするのか…


なんか「自虐の唄」を思い出した





パパもその事実を知ったら“それだったら、のび太君も良いけど、出木杉君にしなさい”と言うと思うぞ


どっちにしても、出木杉君の方がより一層幸せになれると思うので、出木杉君と一緒になるエピソードも観たいなあ~と思います



また作中で描かれている未来も、絵に描いた様な未来で、ジャイアンはその中には「TOYOTA」や「Panasonic」と同じ様なデカい建物を有する「スーパー・ジャイアン」まで経営している


ジャイ子は漫画家として活躍している


ジャイアンもジャイ子も普通に凄い


罰ゲームの様に描かれるジャイ子の存在だけど、のび太と結婚しない事で漫画家として成功しているのなら、やっぱり原因はのび太にあるのでは?と思います



ノスタルジックに訴えかける作品で、キャッチフレーズの「ドラ泣き」する程ではないけど、普通にホロっと泣ける良い映画です


主題歌も良いしね


大作ではないけど、間違いなく良作なので、観ても損は無いです。と言うかもう一回観たいと思う



あと、観た人や観る前の人が“俺、今のドラえもんの声って合わないんだよね~ やっぱりドラえもんは大山のぶ代でしょ~”と言ってるのをよく聞くけど…キャストが変わりしてから何年経ってるの?思ってしまう


10年近く経っていて、こういった事を未だに言うのはナンセンスだと思う


もちろん、自分も大山のぶ代さんの直撃世代であるんだけど、この映画の声は逆に大山のぶ代さんでは違和感が感じそうな気がする


長い間に親しまれている作品なので、いろんな思い入れがあると思うけど、この映画はどんな人も普通に感動する作品になっていると思います


だからこそ、思い入れを置いといて観た方が素直に幸せになれます



普通に第2弾でドラえもんのCGアニメをやってもいいと思いますがその時は名エピソードの「台風フー子」と「ゾウとおじさん」を是非やってほしいと思います


その時は必ずドラ泣きします!



まだの人は是非!お勧め♪