新年を迎えたと思ったら、早くも1月後半になってしまいました。
お節料理で、百合根を召し上がった方もいらっしゃるかもしれませんね。
そこで、今日は、百合根について。
百合根は、とても栄養豊富な食材です。
でんぷんが多いようなイメージがありますが、意外にタンパク質も豊富。
カリウムの含有量も野菜の中では多い方です。
骨の生成に必要なカルシウムとリンも含んでいます。
また、水溶性の食物繊維を多く含むので、胃腸の調子を整えたり、コレステロール値の上昇を抑えたりします。
生活習慣病や骨粗鬆症が気になる方にもオススメです。
一方、百合根は、薬膳でも使われることの多い食材です。
そして、百合根を乾燥したものは、“百合(びゃくごう)”といい、漢方薬にも使われています。
寒熱は、涼性で、心や肺に働きます。
心の熱を鎮める働きがあり、気持ちが高ぶって、不安感が強い、よく眠れない…という時にもオススメの食材です。
また、肺や気管を潤す働きがあり、空咳やのどの渇きが気になる時にもよいでしょう。
お肌に潤いを与える働きもあるので、美肌効果も!
そんな、スグレモノの食材です。家族の健康を願う、お節料理に使われるもの納得ですね。
百合根は、いろいろな調理方法で、手軽に美味しくいただくことができます。
煮ても、焼いても、揚げても、スープにしても…。
ところで、百合根の旬は11月から2月。
手に入らない時は、“百合(びゃくごう)”を水で戻して使うことができますよ。
毎日を穏やかな気持ちで、過ごせるよう、百合根をふだんのメニューに加えてみてはいかがでしょうか。
ただし、お身体の冷えが気になる時は、ほどほどに。
何か気になる症状がある時は漢方薬がオススメです。お気軽にご相談下さい。