アルコール依存症の離脱症状の実際はこんなです! | アルコール依存症やアル中かもと不安なあなたへ~カウンセリング、コンサルティング、ご相談承ります

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かつての「のんべえ」が節酒、断酒を楽にする方法をお伝えするためのブログです。重度のアルコール依存症になり、克服するまで10年の年月がかかった私が丁寧にアドバイスいたします。
実際に経験をした者でないと、本当の苦しみは分かりません。
ぜひ、ご期待ください!

ご無沙汰しております。

久しぶりの投稿になってしまいました。

 

万が一離脱症状が出たら医療機関にかかってください

 

 

離脱症状とは一体どいう具合なのか?

さて、今回は離脱症状が一体、どんな具合なのか?というのをお伝えしましょう。これを知らないと、怖くて大声をあげたり、大暴れしてしまうことがあり、無駄に変人扱いされますから。

 

症状は人によっても違いますし、同じ人でも、場合によっては、毎回、どの症状が強いか変化します。主なものをご紹介します。

 

寝汗

まずは寝汗ですね。一晩に何度も着替えをしないといけない状態になります。ここは別に着替えれば済みますし、洗濯物が増えるくらいで、そんなに大きな影響はないでしょう。

手の震え

これはパソコンなどで仕事をしている場合は「あれ?キーボード、打ちにくいな」ですみますが、ボールペンなどで「手書き」を主にお仕事されている方は、非常に困ると思います。これを止めるために(他の症状でも同じです)、仕事前、仕事中に隠れてお酒を飲む方もいます。ガムなどでごまかそうとしても、匂いで周りにすぐにバレてしまいます。

イライラ

これは結構、やっかいです。といいますのも、離脱症状でイライラしているのかどうかよくわからないからです。得に初期の段階では、「なんかイラつくわ!」となり、自分がアルコール依存症かどうかもわからずに家族にあたってみたりして、周りも「何、何?」となります。家庭内でとどまっている場合はまだ良い(良くはないですね)ですが、これが会社で始まると大変です。「なんだか最近、課長、いつもイライラしているね。」などとなり、会社を辞める「最初の第一歩」になったりします。

 

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幻視、幻覚

これはかなり重症になってからなのですが、知らないと夜中などに大騒ぎして、大変なことになります。無いものが見える現象です。内容は人によって様々です。「虫がうじゃうじゃいる」「大きな虫が天井から落ちてきた」など、そりゃ、知らないと大声を出してしまいます。私の場合はなぜか、無声映画のような動画が見えるのです。本当に映画を見ているように。最初は私も「はぁ?」と「まちゃまちゃ」のようになりました。お笑い好きではない人には「え~っ!」とマスオさん状態になりますね。(ここは笑うとこで重要ではないです)調子が悪くベッドに横になっている時にカーテンごしに誰かがこちらを見ているのが幻視とわかった時はさすがに怖くなって、外を見ないようにしました。

嘔吐(おうと)

私の場合はこの嘔吐がこのいちばんつらい症状です。

 

初期段階の場合は数時間に1度くらいでしたが、末期の頃はそれはそれはひどいものです。1時間どころか、数分に1度です。ベットとトイレの往復になってしまいます。もう、ベットに戻らないで、ずっとトイレに座り込むこともあります。

 

食べ物はおろか、水を飲んだだけで、もどします。最後は胃液ですね。吐くものがなくても、嘔吐はあるのですね。

 

顔は圧力で「パンパン」に腫れ、目は真っ赤です。娘に言わせると、「お化け」みたいだそうです。ほんとうに別人の顔になります。外を歩いていると、警官に職務質問を受けそうな風貌です。

 

それでも、お酒を飲まないと、離脱症状は止まらないのですね。いつものコンビニにはこのような顔ではいけないので少し離れているコンビニまで足を運んで、と我ながら、このような痛ましい努力を仕事に向けられたら、といつも関心します(笑)

 

私はアルコール依存症のベテラン(威張るな)なので、最終段階では「来るぞ」「来てます」「来てます」とまるでマリックさん(知らないか?)のように、かなりの予知能力がついてきまして、夜中の3時だろうが何時だろうが、雨でも雪でも、そんなのはおかまいなしに、着替えて、コンビにそそくさとお酒を買いに行きました。「そんなの関係ねぇ!」と懐かしい、ギャグをかましている余裕はなく、本人は必死なのです。

 

「おお間に合った!」一度、離脱症状の嘔吐が始まると、水も受け付けませんから、お酒自体も吐いて、しまうのですね。それでも、何度も何度も、少しずつ、それを繰り返していくと、少しでもアルコールが体内に吸収され、やっと落ち着くのです。「俺は一体何をやっているんだかな?」と泣きたくなってきます。

 

嫌でしょ?こんなのは?

だから、こっち側(アルコール依存症)に来たら、絶対にだめですよ!

 

改めて私がアルコール依存症になった経緯を確認してください!

アルコール依存症は進行性の病気で最後は死にます。平均寿命は52歳です。

 

私は妻が脳卒中で倒れて、介護、仕事、子育てを同時にこなしているうちに睡眠障害で眠れなくなりました。それで、寝酒をすることが習慣になりこれが原因でアルコール依存症になりました。

 

寝酒、やけ酒、晩酌はやめないと遅かれ早かれ、誰もがアルコール依存症になります。若い人は半年から2年で発症すると言われていますし、女性は男性の半分のお酒の量でアルコール依存症になってしまいます。

 

私は病気になる前にこの病気の知識がほしかったのです。アルコール依存症になると、2度と普通の飲み方はできません。一生、お酒が飲めなくなるのです。

 

アルコール依存症の予備軍や初期段階の人は「節酒」が可能な場合があります。是非、正しい知識をつけて、ご自分やご家族の命を守ってください。

 

Masa