上の箱に、ぎっしり詰まっていた
「お世話になっているご近所さんにもおすそ分けするように」 とのお達しなので
これから分けるところ
実家の菜園(庭)は
8年ほど前に、住んでいる家の隣地が売りに出されそれを購入したことで造られた
まだ長女わんこ(シェルティ)も元気だった頃の話
更地の状態の土地を見たときに、私が
「ここにドッグラン作って欲しいな」といったことを覚えていてくれた父が
土地の真ん中だけを枠組みして畑にして
それを囲むように芝を張ってくれた
★ 7年前の写真 ★
連れて行ったときに遊ばせてみたら
畑には入らずにちゃんと走り回れていた
父も嬉しそうだった
庭に出る部分のすのこ状の板の隙間が広すぎて
犬の足がはまってしまいそうだと気づくと
翌日にはもうカバーをつけてくれていた
でもそれからの日々は
長女わんこのてんかん発作のコントロールで四苦八苦したり
夫の不調が続き、そして、夫が長期入院になり、実家に行かれなくなった
次にこの庭にわんこ姉妹を連れて行かれたのは
長女わんこが亡くなる数週間前のこと
大学病院診察のために上京し、泊めてもらっていたときで
その頃はもう走ることなんてできなくなっていた長女わんこは
芝の上でよろよろ歩くのがやっとだった
晩ごはんのときに父が漏らした
「この庭は長女わんこのために造ったのにな」を聞いたときには
泣きそうになった
いや、今でもこの言葉を思い出すと泣ける
★ 3年前の写真 ★
長女わんこが亡くなったあとも
次女わんこがしっかり遊ばせてもらっている庭
そして新型コロナウイルスが蔓延してきたことや摂食のことで
次女わんこすら行きづらくなった今
はからずも
両親、特に父の、息抜きと運動の場になっているらしい
昨年からの自粛生活での
安心して外気に触れて歩ける場所になっている
みんなの庭