自由とは | 一毛録 - Genkairo Official Weblog -

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古美術 玄海樓店主のきまぐれブログ

また書込みにブランクができています。
それもそのはず、先ほど東京より戻ったばかりです。

おととい、28日に朝1番の飛行機で羽田へ。
晩に伊丹へ日帰りして翌29日再び朝一番で羽田へ。
一泊し、そして先ほど戻った訳です。

で、なんと
明後日1日に再度飛行機で上京します。

一体何をしてるんだか。

いくら飛行機が好きだといっても航空会社に売上貢献?

いやいや
いろいろと用事があるもので多忙を極めております。

ところで、
上空から眺めているといつも眼につくのが「ゴルフ場」。

千葉や奈良の上空から景色を眺めていると
「ゾウリムシ」が実にたくさん見受けられます。

美しいはずの森林や山々がそれらのせいで
痛々しく見えるのは私だけでしょうか。


最近よく周りの方から
「野元さんはゴルフしないんですか?」とか
「何故ゴルフしないんですか?」と
問われます。

私はきまって
「まだゴルフをやれる身分ではないので」とか
「余裕が無い」とか
いうことで何とかかわしています。

本当はやる気も無ければやりたいとも思わないのです。
事実、そんな時間もありませんし、金銭的にも優先順位があります。

それはさておき、
そもそも「ゴルフ」というものがあまり好きではありません。

無論、趣味には「自由」があります。

ですからゴルフ好きの方々には誠に、誠に申し訳ありませんが、
個人的偏見を申し上げます。

元々、欧州の貴族達の娯楽であった「ゴルフ」は
土地や山など自由にできるような、
富豪とかそういう身分の人達だけのものであった筈だ、と私は思うのです。

故に
現在の日本のように
猫も杓子も「ゴルフ」、といった状況は私はおかしいと思っているのです。

ましてや
ゴルフ場の建設でどれだけの木々が切り倒され、
農薬をまかれ、生物を滅ぼし、自然が破壊されているかを考えてみてください。

これでもまだ新しいゴルフ場が必要なのでしょうか?
そんなに生活に必要な事なのでしょうか?

昔に比べゴルフのプレイ料金は安くなり、人口は確実に増えました。

バブル時には会員権が流行し、また崩壊時には閉鎖されたゴルフ場も多数ありました。
あの跡地には芋畑くらいしか使い道はありません。
それでもどんどんゴルフ場の建設は後を絶ちません。

世界の国々の中で生活必需品と贅沢品との価格バランスがとれていない国は
おそらく日本だけであろうと思います。

他のどの国をみても
なるべく庶民の為に生活必需品を安く提供できるようにするのが国家の役割です。
贅沢品は高いのが当たり前なのです。

ところが今の日本は
国民総中流の意識からか

普通の会社員でもローンを組ませて持ち家。
各家庭には綺麗な自家用車。
電化製品もほとんど揃っています。

身に着けるものはブランド品
子供は小さいうちから英才教育。
塾に行かせて、国公立が駄目ならすぐに私立。

旦那の趣味はゴルフ。
奥様は友人達と有名料理店で外食。
長期休暇には家族揃って海外旅行。

それでいて
やれ給料が安いとか
食品が高いとか
一喜一憂する有様。

何かおかしくないでしょうか。

現在、不況続きでこの状況は変わりつつあるようです。
が、相変わらず簡単に贅沢できる
今の日本は少しおかしいと私は思っています。

産業の為、経済流通の為、皆が職につき、食べてゆく為、
理由は色々あります。

しかし、
マスメディアにあまりにも影響され、
一般の人々が普通に贅沢する事が慣習化されているこの現状に
私は納得いかないのです。

上空から見て決して美しいとはいえませんよね、

「ゾウリムシ」。