
(Vieux port / 旧港)
マルセイユ2日目は、街の顔であるVieux port(旧港)から船でおよそ20分ほどの小島に浮かぶ、
「Chateau d'IF」(イフ城)までの地中海の旅。
マルセイユからイフ城のあるイフ島までの大人往復料金は10ユーロで、
この時期は1時間に1本は船があります。

(地下鉄1号線、Vieux Port駅。 駅から船までは目と鼻の先。)
マルセイユの船着き場では魚介類を並べている市が出ていました。
この街は南仏とはいってもリゾート地というより、港町そのもの。
人々はざっくばらんで明るく、元気。


(ケースにぎっちり乗った魚介類は新鮮そのもの。 買っていく人もたくさん見かけました。)


(威勢のいいマダム。 魚の頭がスゴイ。) (貝殻などを売っているムッシューは半分寝てました。)
ちなみに、右写真の巻貝の後ろに少しならんでいるのは、タツノオトシゴでした(!)。
飾りにするのか、食べるのか・・・
さて、あっという間に船はマルセイユからイフ島に到着。

(イフ島からマルセイユを眺める。)
たった20分程度の船旅でしたが、
離れてゆくマルセイユの情緒ある街並や、
グリーンやブルーが複雑に溶け合ったような地中海の色、
そしてイフ島のたたずまいに、
ただただ感動するのみです。

(イフ城)
そもそも、16世紀に軍事目的として作られたイフ城ですが、
その砦の堅牢さと、脱出不可能とも言える地形から、
政治犯や異教徒たちを幽閉する牢獄として使われてきました。

(投獄された人たちは、最後まで綺麗な海と、本土マルセイユを眺めていたんでしょうね・・・)
イフ島が世界的に有名になったのは、
アレクサンドル・デュマの小説「岩窟王」の舞台であることに尽きます。
イフ島からの脱獄を成功させたモンテ・クリスト伯でしたが、
実際にこの地を訪れてみると、それがいかに凄いことなのかがわかります。
中世ヨーロッパを恐怖に陥れたペストをマルセイユに持ち込んだとされる
ジャン・バプティスト・シャトや、
フランス革命時の政治家で、スキャンダルを起こしたミラボー伯といった貴族が
幽閉されたり、あるいは、当時珍獣であったサイが貢物として航海中に
滞在したりと様々なエピソードがあります。
もちろん、牢獄内も見学できますが、暗くひんやりしていて、
その厳しい幽閉の状況を想像せずにはいられません。
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