子どもの頃の9月は、楽しかった夏休みと別れを告げる月で、
はじめの1週間くらいはなかなかエンジンがかからないものでした。
ジュネーヴの学校はどの国とも同じように、
現地校とインターナショナルスクールがあります。
ジュネーヴに来てからたくさんの知り合いができましたが、
子どもがいるファミリーの方も少なくありません。
もちろん日本人のファミリーもいます。
日本人で国際結婚をしている場合、子どもを現地校に入れ、
スイス人と同じ教育を受けさせることが一般的ですが、
インターナショナルスクールという選択肢もあります。
日本から海外赴任などでやってきたファミリーの場合、
言葉の問題や、滞在期間の問題などからインターナショナルスクールに
なることが多いようです。
こういった学校や制度についてはあまり詳しく知りませんが、
いろいろ話を聞いてみると新鮮なことがたくさんあります。
例えば期間限定で海外赴任しているファミリーの場合、
帰国後、子どもが日本の教育(特に国語)に追いつかなくなる心配がある。
国際結婚の日本人が子どもに日本語を学ばせたい、など。
ジュネーヴには「日本人学校」がないので、基本的には上記2種類の学校に
入学させる必要があります。
(そして、スイスも日本のように満6歳から15歳まで義務教育があります。)
そこで、日本の教育不足を補うため「日本語補習学校」という教育機関があるのです。

(ジュネーヴ日本語補習学校、校章)
基本的に他の学校に通う子ども達が週1~2回勉強をしに行くそうです。
短い時間で日本と同じ授業内容をこなすので、
ジュネーヴ在住の子ども達は大変な量の勉強をトータルでしているわけです。
現地校、インターの休みの日(水曜・土曜)に通うことになるので、
休みも返上しているというのがさらに感心します。
学校教育方針のなかには「道徳」として、
”国際都市ジュネーヴでの生活体験を活かし、
広い視野を持った国際人としての人格形成を図る”、というものがあり、
確かに世界各国の人々が集まる都市ならではと思います。
日本で教育を受ける場合はなかなかそうはいきませんよね(国際都市なのに)。
ちなみに校章を見たときは、スイスと日本の国旗・時計・アルプス・レマン湖・大噴水、
そして、GENEVEの文字に向かって出て行く矢印という盛り沢山の記号に、
なんともいえないアバンギャルドを感じました。
デザイナーは在スイス日本人の子どもなんだそうです。
みんな頑張ってね!
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