Ph1:イントラリポスが血栓症で査定されてしまいました。どうすれば良いのでしょうか?
Ph2:脂肪乳剤は耐糖能に問題がある患者やエネルギー効率が高く、イン制限(水分コントロール)のある患者では良い栄養剤ですね。日本では20-25%程度が推奨されていますが、ヨーロッパなどでは総カロリーの40%位まで使用していることがあります耳。日本人は欧米人に比べて脂肪代謝能が低いとされていますので、投与速度やTG上昇等に気を付けなければなりませんね。

まず臨床的な問題ですが、血栓症の根拠になったデータはかなり古くその後も明確なエビデンスは出ていないと思いますが、臨床的に使用されている報告も結構多いと思います。海外では凝固異常ではPrecautionで日本でもDIC患者への使用は査定されていることが多いかな耳
リスクが分からないので必要な時に使用するということでしょうか。必須脂肪酸の補給ということであれば、早急に投与する必要性もないし、BSはインスリンでコントロールをするとかして凝固能のリスク回避をして脂肪乳剤を入れるタイミングを検討することとでしょうか耳

保険については、同月内に請求すると査定されてしまうので、入れたタイミングなどの症状詳記が必要と思います。
日本の添付文書には記載されていませんが、海外では高脂血症を伴う急性膵炎には禁忌ですグッド!

Ph1:ディプリバンのルート交換は病棟できちんとできていますか?
Ph2:?・・・・目
Ph1:血液製剤や血液、脂肪乳剤のルートについて、CDCでは感染対策上96時間、最低でも7日毎に交換が必要とされていますが、ディプリバンは12時間でルート交換が必要です耳耳。ディプリバンでは菌が増殖しやすい環境にあることが報告され、感染リスクが高いので調製などの取扱いにも十分注意が必要とされています。

(^^)/コメント;ディプリバン使用時のシリンジポンプのタイプも知っておくと良いです。ディプリバンシリンジは術中の体内濃度コントロールのためにTCIポンプという専用のポンプが用意されています。このシリンジは通常のシリンジポンプにもセット出来てしまうのですが、内径が異なり、流速調整ができないので、一般のシリンジポンプを使用したい場合は、バイアル製剤からシリンジに移し変えないといけませんグッド!

Dr. イメンドはHD患者に投与する際に用量調製がいりますか?
Ph1:HD前後でのAUC変わらないためそのままで大丈夫です。
Ph2:PKデータは分かる?妥当性を別な視点で確認しないとね。
Ph1:?・・・ガーン
(^^)/コメント;尿中への排泄率は4.7%で、糞中が85.6%です。でもVdが小さかったら腎排泄型でもHD中に抜けるからVdとPBの確認が必要ですね。Vd72.1L、PB99.6%以上なので大丈夫ということになります。ちなみに健常人と重度腎機能低下患者では重度腎機能低下患者のAUCが低くなっています。わかりますか?・・・遊離型AUCは同等なので、血漿タンパク結合率の低下による総AUCの低下が観察されていますグッド!

Ph1:HDとCHFとCHDFの違いについて教えて下さい。
Ph2:
HDはHemodialysisで血液透析
HFはHemofiltrationで血液濾過
CHFはContenious Hemofiltrationで持続血液濾過
CHDFはContinuous Hemodiafiltrationで持続的血液濾過透析です。

血液を抜き出して体外循環をする場合には、速い血流を確保するために、静脈と動脈を吻合して静脈の血流を増加させるシャントを作ります。シャント増設が出来ない場合はバスキャスを挿入したりします。
間歇的なHDは200mL/minの血液を4時間位、抜き出して心臓に負担がかかることがあるので、救命やICUにいる循環動態の悪い患者では、心負荷をなくすために持続でHDやHFをする訳です。それがCHFやCHDFですねグッド!
HFでは分子量40,000程度以上を濾過するので、薬物は除去できません耳
HDだと低分子が半透膜を介して除去できるので、最近はCHDFが良く用いられますね。
CHFは高分子、CHDFは低分子から高分子の除去ということになります耳耳
方法によって薬物の除去率が異なるので、良く覚えておきましょう。
薬物が除去できるかどうか、Vdの影響が一番大きいですね目。体外循環では血液を抜き出す訳で、血液よりも更に組織への分布が大きいということは体外循環で抜き難いということになります。

Ph1:救命のDr.からフェニトインの有効血中濃度の問い合わせがありました。1020mg/Lになります。

Ph2:救命だから低アルブミン値もあるから濃度の補正についてもアドバイスしてあげると良かったね。

 

(^^)/コメント;救命のアルブミンと言えば、栄養管理の指標になるのかな?以前は栄養指標として用いられてきたけれど、急性期では感染やストレスなどによって、サイトカインによる蛋白分解が起きて低アルブミン状態に見えるので、必ずしも低栄養による低アルブミンとは言えないとされているね。目

再分布もあったりするので、長期スパンで動きを見ていった方が良いね。異化亢進が起こっている時には、栄養を与えても中々同化に傾かないけど、蛋白補給は必要だね。


通常はカロリーN比が150200位で、敗血症などのストレス亢進時は90位迄下げて、腎不全の場合には300~の設定になるから、通常は問題ないけど、問題のある人をスクリーニング出来ることが大切だね耳耳

ちなみに高カルシム血症で通常にビタミンDが入っているケースもあるからトータルマネジメントが出来るようにね!