Ph1:ノルバテックスの代替品を選択する患者背景と経過はどうなりましたか?
Ph2:?・・・・
(^^)/コメント;乳がん患者の薬物療法は2011年のSt. Gallen(ザンクト・ガレンと呼びます)の乳がんカンファレンスで薬物治療の大きな方向性が出されているので、きちんと確認できるようにしておけると良いですね

。
分類は
○乳がん細胞のホルモン感受性(エストロゲンとプロゲステロンのどちらか陽性)
○HER2感受性
○Ki-67値
で分けられます

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1.ホルモン陽性であれば、LuminalAとLuminalBに分類され内分泌療法を行います。
LuminalAは内分泌療法単独の場合です。
LuminalB
さらにKi-67と言う腫瘍マーカーが高ければ +化学療法
HER2か過剰発現か増幅していれば +抗Her2療法(ハーセプチン) を行います。
2.HER2陽性(ホルモン陰性)→ 抗Her2療法 + 化学療法
3.Triple Negative→ 化学療法
になります


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Ph2:ホルモン陽性でも閉経前は卵巣でエストロゲンが作成されているので、タモキシフェン(ノルバッテクス)やトレミフェン(フェアストン)などの抗エストレゲン薬が選択になり、閉経後は副腎のアンドロゲンがエストロジェンに変換されるので、アロマターゼ阻害剤(アリミデックス、アロマシン、フェマーラ)が使用されます。
ノルバッテクスはCYP2D6活性が低い患者では効果が落ちるので、遺伝子多型の確認をした方がよいですね

。日本人では2割弱に相当すると思います

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Ph3:だとするとノルバテックスはもう要らないクスリなのかな?
Ph2:ノルバテックスは古いクスリで、10年再発率の低下や15年の乳がん死亡率低下のエビデンスがありますが、フェアストンはそこまで無いので難しいところでしょうか。