太極図という図を見た事があるのではないかと思います。

こちらです。

白いところが、「陽」で、黒いが、「陰」になります。

真ん中から白と黒ではっきり分かれていないというとこらが「みそ」ですね。

引用というのは哲学にように思うので、ちょっと人との関係性にも応用すると良いのではないかと思います。

自分が正しくと相手が間違っているというのではなく、相手の方にも白があり、白の中にも黒がある。

男性と女性では、白い所が男性で黒い所が女性になります。

こう見ても男性と女性がはっきり分かれているわけでは、ないのですね。

このように考えると現在の男性と女性の考え方より真実を見ているように感じてしまいます。

数千年前からあった考え方なんですよね。

面白いし、素晴らしいと思いますせんか?

 

 「甘草は血圧を上げるので飲みたくありません」とおっしゃる方がいます。

甘草の中の成分「グリチルリチン」が血圧を上げると言われいている事が一つ。

甘草が入って漢方薬を飲んで血圧が上がったと言われる事がもう一つ。

この二つが考えられます。

 

前者の「グリチルリチン」で血圧が上がるという事は、甘草に入っている他の成分の影響がないという前提だと思われます。

塩の主成分は、塩化ナトリウムです。

しかし、塩にマグネシウムやカルシウム、カリウムなどのミネラル(無機物質)が含まれています。

完全な塩を作るとしたら、成分を完全に把握して再現しないと塩にはなりません。

ミネラルに代表される物質が、甘さなどでも感じられます。

塩と異なる作用があるのは明らかだと思われます。

もう一つの肝臓が入った漢方薬で血圧が上がったという事ですが、私の経験で四逆散という漢方薬があります。

サイコ2.5g(5.0g)、キジツ2.5g(2.0g)、シャクヤク2.5g(4.0g)、カンゾウ2.5g(1.5g)とメーカーでない容量が異なりますが、通常カンゾウが1g程度ろ考えると多く入っているメーカーもあります。

高血圧での相談で四逆散を飲んでいただいて1日目2日目と収縮期の血圧(上)が200あったものが確実に下がってきて1週間ほどで150くらいになりました。

肋骨の下の違和感などを目安にして血液に熱を持っていたものと思われます。

漢方医学は、身体のバランスをとるものなので、ある部分だけ診て判断する事は不可能で甘草が血圧を上げるといった誤用を招きます。

 

マオウ(麻黄)に関しても同じです。

麻黄は血の熱をとり体の表面から汗が出ない時に熱邪を汗として出す作用があると思われます。

たくさん汗が出ている時に汗をかかせるとサウナで運動させるよなうなもので、更に心臓に負担をかけて血圧が上がる事が考えれます。

漢方用語で表虚といい、体の表面つまり汗をかけずに皮膚の所に熱邪が滞って発熱になり、熱が溜まり関節痛や発疹などの症状が出てくる時に使われます。

また、気・血・水は汗として出ていきますが、個人差により気だけ血だけ、水だけあるいは、気血、気水、気血水が滞る場合があり、その時々で考える必要があります。

もちろん、五行の親子の関係である皮膚の親である胃腸を診なければ身体のバランスを欠いてしまます。

ちなみに、マオウは有名な「葛根湯」にも入っています。

これだけでも複雑に絡まっている状態を把握して漢方薬を選ぶ必要があります。

一生勉強です。

 

漢方医学の聖典とされる「傷寒雑論」では、感染症を「傷寒」と書かれています。

感染症の中でも体質や症状ににより別れるのですね。

西洋医学では、現在のCOVID-19について論評されています。

漢方医学でも論評されていますが、其の内の一つとしての考え方です。

傷寒という考え方からすると既に、今から1,800年前に張仲景先生では病気の進行や状態に合わせて論じておられます。

これは私見ですが、漢方医学での「名医」と言われる先生は今までに10名ほどではないかと思われる程難解ですが、しかり勉強すると7割ほどは、治癒出来のではないかと思われます。

ない事も心血を注いで勉強時だと思います。