アプリオTYPEⅡの再整備 エンジン回り異音 セルモーター不良など | 原付専門店日野オートバイブログ「日野の本音」

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まいどおおきに。

こちらは修理でお預かりしたヤマハ JOGアプリオTYPEⅡです。

最近他店様で購入されたそうですが、あちこち調子がイマイチのようで再整備のご依頼です。

 

走りがあまり良くなくエンジン回りから異音もするという事で、まずは駆動系を調べてみます。

 

カバーを開けると何か変なものが出てきました。

 

折れたクラッチスプリングでした。走行中に巻き込んだのでしょう。変形して線虫のようになっています。

 

もう一本も多分近いうちに折れるので2本セットで交換します。

でも異音の原因はここでは無さそうです。

 

次にトランスミッションを調べてみました。

 

ベアリングにガタが出ています。

ある回転域で発生する歯車のうなり音だったので原因はここのようです。

 

ベアリング交換する前にケース内をきれいに清掃します。

 

新しいベアリングをセットしたらガスケットも新品に交換します。

 

ケース側に入っているベアリングも交換します。

片シールドタイプのベアリングなのでこちら側から見ると分かりませんが・・・

 

外して裏返してみると見事にサビが回っていました。

手で回してみてもまともに回転しません。

 

ウエイトローラーも摩耗したままだったので交換します。

ギアオイルを注入し、その他色々点検して駆動系は完了です。

 

次にセルで始動がしにくいとの事で、ユーザーさんがご自身でバッテリーを新品に交換してみたそうです。

それでもあまり改善していない様子なので色々調べてみた結果セルモーター不良と判断しました。

 

年季の入ったセルモーターです。

 

取り外したセルモーターです。

電気を流すと一応回転はするのですが、負荷をかけるとダメみたいです。

 

セルモーター交換完了しました。

バッテリーも再充電してしっかりセル始動出来るようになりました。

最後にテスト走行して作業完了です。

異音は無くなり、走りも少し改善しました。

 

他にも色々と不具合や整備不良を抱えた車両でしたが、あいにく部品がメーカー廃盤になっていたりして修理不能な箇所もありました。

まあ30年近く経つモデルですからね。

乗って楽しいバイクですが最近はほぼ見かけなくなりました。

 

 

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