アドレスV100 クランクシャフト交換 | 原付専門店日野オートバイブログ「日野の本音」

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まいどおおきに。

こちらは先日修理でお預かりしたアドレスV100です。

ベルト切れっぽい症状でのご入庫でしたが・・・

 

ベルト切れよりも厄介な症状でした。

 

走行中にプーリーフェイスを固定するナットが緩んだようです。

 

緩んだだけなら締めれば良いだけですが、クランクシャフトのネジ山がほとんど削れてしまっています。

実はこれ、アドレスV100に多い欠陥の一つで、これまで何度もクランク交換しました。

仕入れた中古車のクランクケースを開けてみたらナットが熔接で止められていた事もありましたし、昔自分が乗っていたV100は通勤途中で緩んでしまって難儀した事があります。

 

毎回ダメ元で修正を試みるのですが、うまくいった試しはほとんどありません。

逆ネジなのでエンジン回転中は緩む方向の力がかかります。

キックスターターの力がナットに直接かかるのも良くありませんね。衝撃を与えているのと同じですから。

 

プーリーフェイスはアルミ製です。鉄よりも熱膨張率が高いので緩みが生じ易いと思います。

ちなみにヤマハ車も大半がアルミ製ですが、ロックナットは正ネジですし、緩み防止の対策もされているのでほとんど心配ありません。

 

色々と書きましたが、まあこういう造りですから仕方ありません。

部品が定休日明けに入庫するので、今夜のうちにエンジンを降ろしておこうと思います。

まずは外装から取り外します。

 

ワイヤーハーネスなどの連結を切り離すのですが、ご覧のとおり車体とエンジンの隙間が狭いので苦労します。機械も入らないので手作業で行なうしかありません。

 

特にきついのはオイルポンプカバーの取外しです。手や腕が太い方だとかなり苦労するでしょう。

 

車体との連結を切り離しました。いよいよエンジンを降ろしますが、スタンドはエンジン側に残るので車体側をジャッキで保持しておきます。

 

エンジンが降ろせました。閉店までまだ少し時間があったので分解に入りました。

 

ピストンとシリンダーです。

もうすぐ3万km走行なのでもっと傷んでると思ったのですがとてもキレイです。

 

右のオイルシールからオイルが滲んでいました。圧縮も漏れているでしょうね。

エンジンをオーバーホールすると時間とお金はそこそこかかりますが、こうしてついでに悪いところも直せてしまいます。

 

今日はここまでです。

外した部品は無くさないよう、検品後にカゴにまとめておきます。

 

この続きは次回にご紹介します。

 

 

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