巻機山 バックカントリースキー | 山歩きとバイク旅

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2024/4/6

(師匠),ドクターと巻機山へバックカントリースキーに行ってきました。

 

今回、出発前に実に不思議なことがありました。山に行くときは毎度のことなんですが、6日の午前3時30に起きることを家内とお袋に伝えていました。

 

寝不足だと体力的にきついので、前日は早めの22時に就寝。ところが23時頃にお袋が「3時半じゃなかったのか?」と騒いでいます。こちらは「うるせーな、なにボケてんだよ」って感じで「3時半だよ」と言ってそのまま布団を被りなおしました。

 

翌朝、予定通り3時半に起きるとお袋も起きてきました。お袋に「なに騒いでんだよ」と文句を言うと、お袋が言うには

「ジーンズを履いて会社に行く格好でお前が部屋の入り口に立っていた。時間を見たら11時(23時)だった」だそうです。偽物(?)の私は、そのまま無言で部屋を出て行ったので、起きだして私に声をかけたらしいです。

 

もちろんその時間私は自分の部屋で布団に入ってますし、そもそもパジャマでジーンズなんて履いていません。てっきり寝ぼけたんだと思って「夢でも見たんだろう」と言ったんですが「絶対に違う」と言い張りますし、消し忘れたテレビで明るかったので他人の見間違えじゃないとも言っています。

 

もしかして不審者が家に入り込んだのかとも考えたんですが、居間に出しっぱなしになっていた私の財布もそのままですし、そのような形跡は全くありませんでした。

 

私は幽霊とか、超能力とか、オカルト全般全く信じていないんですが、さすがに気味悪くなり「もしかして何かトラブルの予兆か?」なんて思っちゃいました。

 

そんなことがあったので、車の運転も含め、いつもよりより慎重な行動を心がけました。(おかげさまで、トラブルは一切なく、楽しい一日を過ごすことができました。)

 

登山口に午前6時半頃に到着しました。巻機山の登山口は「桜坂駐車場」ですが、この時期は除雪されていない(と思い込んでいました)ため、R291沿いの(おそらく)登山者用駐車場に車を止めました。この時点で駐車場には5台くらい先行車が止められていました。

 

雪が切れていることを心配していましたが、道路脇からまだ十分な雪が残っていました。

 

調子よく歩いていたら、なんと桜坂駐車場までの道はしっかり除雪されていました。ここまで50分のタイムロスです。

 

桜坂駐車場はほぼ満車。なんだよーーーーーって感じです。いきなりテンション下がっちゃいました。

 

気を取り直して登山開始です。幸い、雪はまだ滑るには支障ない程度に残っているようです。この時期の巻機山は私もドクターも初めてなので、雪の量が心配の種だったんですが、杞憂に終わって良かったです。

 

とにかく天気が良くて、気温が高くて、ドクターは途中まで半袖シャツ一枚で登っていました。

 

今回一番斜度のある「井戸尾根」です。とにかくブッシュが多いのと、急斜面なのとでシール登高はほぼ無理。皆さん板を担いで登っていました。

 

さすがにこの急傾斜だとシール登高は無理です。先行者がステップを切ってくれていたので助かりました。

 

中央の尖ったピークが「上越のマッターホルン」大源太山です。

 

樹林帯を過ぎたところで本日何度目かの休憩を取ります。正面がニセ巻機山のピークです。

 

ニセ巻機山の稜線から。写真はともかく、景色は最高です。

 

なんとかニセ巻機山に到着しました。ここまで5時間かかっています。皆さん巻機山本峰に行きますが、還暦親父2人はあまりの疲労に「今日はここまででいいよね」で意見が一致しました。

 

本峰まで行くと、鞍部からニセ巻機まで登り返しがあるんです。これが精神的にきついんですよね。

 

こちらが巻機山の本峰です。ニセ巻機山から我々の足だと1時間くらいでしょうか。

2008年に師匠と来たときは、今回と同じ国道脇に車を止め、本峰まで4時間半で登れたんですけど、15年もたっちゃうと体力はかなり落ちますね。でも当時師匠は今の私と同じ年齢だったんです。やっぱ師匠は常人じゃありません。

 

ニセ巻機山頂直下の開けた斜面を気持ちよく滑ったら、それでなくても疲労困憊だった足が完全に終わっちゃいました。

 

樹林帯は滑るというよりも「移動」です。歩くより滑ったほうが若干早いという程度。あっちで休み、こっちで休みしながらノンビリ降りました。

 

 

ドクターの後ろを登ているパーティは、台湾もしくは中国から来た方たちです。「こんにちは」とあいさつすると、気持ちよく挨拶を返してくれました。今日は稜線の避難小屋泊りだそうです。明日も天気は良さそうですので、日本の雪山を楽しんでいただけたらと思います。

ドクターは台湾語(???)が若干わかるそうで、発音などから「多分台湾人だね」と言ってました。

 

井戸尾根はブッシュが多すぎて滑れませんので板を担いでおります。桜坂駐車場に到着し、駐車場に止まっている車を羨ましそうに眺めつつ、国道脇駐車場までなんとか頑張りました。

 

とにかく疲れましたが、天気に恵まれて楽しい一日でした。