子持山 獅子岩 | 山歩きとバイク旅

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師匠と子持山獅子岩に行ってきました。カメラを忘れたので写真はありません。写真は師匠のブログで見てください。

子持山の獅子岩は、前から師匠が目を付けていたそうです。私は、関越自動車道を走る車から眺めたことはありますが、子持山そのものに登ったことがなく、獅子岩に関しても師匠からざっと話を聞いた程度でした。
 
「日本100岩場」には子持山が載っていて、獅子岩にも数本のルートがあるようですが、本を見る限りでは11~12ととても私が登れるレベルではありませんし、子持山の他のゲレンデも同様で、あまりにも高グレードのルートばかりでほとんど関心を持っていませんでした。
 
そんなとき、師匠から「6ピッチくらいで山頂に抜けられるルートがあるみたいだよ。一回行ってみない?」という話がありました。
 
ネットにも詳しい情報はないみたいで、ルートのグレード等まったくわかりませんが、とにかく行くだけ行ってみましょうということになりました。
 
子持山は、このエリアの山と高原地図が発行されていないため(*1)、登山口までの道すらわからず、師匠のナビで登山口の駐車場に到着。ここまで、道は細いですがちゃんと舗装されていますし、駐車場には簡易トイレもあり、村発行の子持山ガイドなども登山届けのポストに置いてあったりして、整備にはそれなりに力を入れているようです。
 
*1
魚七さんに情報を頂きました。ちゃんと「山と高原地図」の「赤城・皇海・筑波」に載ってました。自分で持っているくせにしっかり見落としてました。(9/27 追記)
 
駐車場からしばらくは登山道を歩きます。歩き始めて3分で屏風岩基部に到着。ここにもルートはあるようですが、見た感じではほとんど登っている人はいないようです。
 
ここから小一時間登山道を歩くと「この先危険」と赤い文字で書かれた道標があります。かなり立派な道標なので見落とすことはまずないと思います。
 
この道標の「この先危険」方向に進み、明瞭な踏み跡をたどると獅子岩の基部に到達します。「この先危険」の道標から7~10分くらいでしょうか。
 
基部に到達したら、獅子岩を正面に見て右手方向に基部を巻くこと約3分で、ハンガーボルトと終了点が見えるフェースになりますが、このフェースのボルトと終了点が今回登ったルートです。
 
「この先危険」を歩いて到達した基部を左に巻いてもルートがあるようで、古いトラロープがフィックスされていましたが、基部からではルートが見えず、かといってこのトラロープに頼って様子を見に登ってみる気にもなれずで、未確認のまま引き返しました。
 
さて、本日登ったルートですが、全5ピッチで1ピッチあたり15~20mくらい。5ピッチ目終了点から灌木ターザンで獅子岩山頂の登山道に出ます。
 
以下は、
 
1,このルートが、師匠がネットで見つけた山頂に至るルートなのか全くわからなかったこと。
 
2,取り付きからは2ピッチ目の終了点までしか見えなかったこと。
 
3,ルートグレード等の情報は全くなかったこと。
4,支点はハンガーボルトでしっかりしていたが、岩にコケが付いていたり、落ち葉がたまっているところがあったりと、あまり人が登っていないことが明瞭だったことと、チョークの跡なども全くなく、ホールド,スタンスも登ってみるまでわからなかったこと。
 
5,各ピッチの終了点から次のピッチの終了点は目視できたが、常に「途中で行き詰まったら」という不安感があったこと。
 
をご承知の上で読んでください。ピッチグレードは私の体感です。上記のことがあるため、実際以上に難しく感じている可能性が大ですが、あえて感じたままを書きます。実際は、ワンランク下と考えてちょうどいいかもしれません。

1ピッチ目 5.9   15m
2ピッチ目 5.10a  15m
3ピッチ目 5.9   20m
4ピッチ目 5.10a  20m
5ピッチ目 5.10a/b 10m
 
最初は、頂上まで抜けられるか?だったのと、足慣らしという意味もあって1ピッチだけ登ってテンションでダウン。クイックドローは残してロープを抜き師匠と交代。
 
師匠がダウンして、トップロープのまま再び私。1ピッチ目終了点まではトップロープで登り、そのまま2ピッチ目に。
 
 
2ピッチ目
 
ほとんどは1ピッチ目と同じ程度でしたが、2カ所、ホールドが外傾していて甘いのに安心できるスタンスがなく、やむなく高い位置まで無理矢理足を上げ、マントリング気味に何とかクリア、リードだとけっこう緊張しました。
 
2ピッチ目終了点から再びテンションでダウン。ロープが60mなので、ギリギリで取り付きまで戻れました。
取り付きで師匠と相談。支点はしっかりしているので、最悪行き詰まってもランニングの支点で下降可能ということでいけるとこまで登ってみることにしました。
 
トップロープのまま2ピッチ目終了点まで師匠に登ってもらい、上でビレーしてもらって私がセカンド。そのまま「つるべ」で私が3ピッチ目をリード。
 

3ピッチ目
 
1,2ピッチよりも角度は急になったものの、ホールド、スタンスがわかりやすくて助かりました。
 
3ピン目がかなり遠くて「嘘だろ!」って思いましたが、1ピン見落としてました。あーーーよかった。終了点は灌木の根でできたらしい土のテラス。でもちゃんと岩のテラスの上に灌木が生えて土が溜まっているみたいで、崩れる心配はなさそうです。
 

4ピッチ目
 
下2/3は9程度でしたが、上1/3はホールド、スタンスともに細かく、カチを拾って手に足で登るような所もあって難しかったです。確かこのピッチだと思うんですが、師匠に「落ちるかもしれません。」って叫んじゃいました。
 

5ピッチ目
 
途中からルートが二手に分かれていて、左側のハンガーボルトを追うのが自然だったんですが、どうも上の方で支点がなくなっている感じです。終了点も確認できません。
 
右のハンガーボルトをたどると、分岐のところでロープが不自然に屈折しますが、終了点が確認できましたので、確実なところで右のルートを取りましたが、終了点まであと3mが非常にきつかったです。
 
壁の角度は若干緩くなってきたんですが、ホールドはないし、コケだらけだし、もうたいへん。
 
終了点の所はスタンスもなく、とてもここでビレーすることはできないので,終了点を通り過ぎ、すぐ上の灌木帯まで登ってビレー。

さて、ここから懸垂で取り付きまで降りるか山頂へ抜けるか師匠と相談。師匠が右手の灌木帯にかすかな踏み跡を確認し、灌木ターザンで山頂へ抜けることにしました。
 
クライミングシューズからアプローチシューズに履き替え、ロープは付けたまま灌木帯を登ります。灌木帯は、飴の袋やガラス瓶の欠片などがあり、師匠に伝えると山頂の登山道から落ちてきた物だろうとのこと。
 
20mほど登ると山頂の登山道に合流しました。せっかくですので鉄ハシゴと鎖を登って獅子岩のてっぺんまで行ってみましたが、景色がいいのには驚きました。
 
獅子岩のてっぺんでしばしマッタリしたあと、登山道から取り付きに戻って基部にデポしたザックを回収。

しかし今日の収穫は大きかったです。二子山中央稜などよりも手応えがあり、かといってフリーでは手も足も出ないというほどではありませんし、気色もいいし、近いし、なによりも人が少ないです。
 
ルートのコケの状況からして、年間に数パーティしか登っていないんじゃないかと思います。ルートを開いたのは地元の山岳会(沼田山岳会?)かと想像してますが、あまり公表せずに仲間内で楽しんでいるんでしょうね。
 
師匠と、次はドクターやお嬢にも都合をつけてもらって、紅葉真っ盛りの時期に、コケ掃除用のブラシを持って登りに行こうという話をしています。