ドクター,お嬢,私の3人で剣岳トレッキングに行ってきました。
お嬢は「若葉マークのクライミング日記」に書いた彼女のことです。ドクターは「ニワトリ」と呼んでいますが、いくら何でも独身のお嬢さんに「ニワトリ」はふさわしくありませんので、このブログでは「お嬢」と呼ぶことにします。
お嬢はクライミングジムの常連で、ジムで何度も顔を合わせているうちに友達になり、なんやかやとムーブを教えてもらうようになりました。
フリークライミングの実力は、私やドクターでは彼女の足元にも及びませんが、山に関してはトレッキング程度でアルパインクライミングの経験はないそうです。
そんなお嬢から、ある日「イノタツさん、剣岳行きたいんですけど」と頼まれました。もちろん、若いお嬢さんの頼みとあらば即OK、ドクターと3人でトレッキングに行くことにしました。
予定は、早い時期から9月の第2週と決めていました。予定が近づくにつれ天気予報が怪しくなってきましたが、ドクター,お嬢とも医療関係の仕事をしていますので、急な予定変更は難しく、相談の結果予定通り出かけてみて、後は現地で柔軟に対応しましょうということになりました。
群馬からですと、一般的には扇沢からですが、今回は立山側から入るため前夜に出発。立山まで片道320kmのドライブです。
天気予報では、土曜日は天気が良く、土曜夜から日曜にかけて天気が悪くなるようでしたので、可能であれば、土曜日に雷鳥坂から剣沢に入り、テントを張って背中を軽くして、その日のうちに剣岳の山頂を踏むことも考えたんですが、室堂から山頂までコースタイムで6時間半。
途中でテントを張ったりしていると、山頂は早くて2時。雷にあう可能性も高くなってきますし、やはりオーソドックスに行きましょうと言うことになりました。
ケーブルカー,高原バスと乗り継いで室堂に到着。玉殿の湧水で水を補給して行動開始。一之越で小休止して雄山に向かいます。


雄山では韓国人の団体に遭遇、30人くらいいます。この団体、大汝山でも遭遇しましたが、みんなで円陣を組んで気合いを入れています。


それも、一回ではなく何回も!見た感じ、30代後半から40代くらいに見えますし、メタボな人もいませんしかも歩くのが速いこと。こういった団体は歩くのが遅いというのが相場なんですが、いずこにも例外はあるようです。
うーーーん、いったいどんな人たちの集団なんでしょうか?韓国には徴兵制がありますので、軍隊上がりの人たちでしょうか?
大汝山の山頂に寄り道して記念写真をパチリ。大汝山から先は几帳面にピークを踏んで、別山の祠で昼食タイムにしました。

お嬢は、今日と同じルートでここまで歩いたことがあるそうです。その時は、高山病と思われる体調不良で行動できなくなりここでビバーク、翌日下山したそうです。
今回は体調不良もなく、剱だけを眺めながらノンビリ昼食。30分くらい休んでから先へ進みます。


剱沢のテン場に到着。さすがにこの時期テン場はガラガラです。まして明日の天気が悪いときては、よほどの物好きしか登ってこないでしょう。(我々も物好きの一人ですね)
夕食はドクターがご飯を炊いて、お嬢が用意した3種類のカレーで舌鼓。3人とも意外なほど食欲がなく、かな0りのご飯が残ってしまったので、明日の朝雑炊にして食べることにしました。
夕食が終わる頃からポツポツと雨が落ちてきて、本降りにならないうちにテントに撤収すると、待っていたかのように雨と風が強くなってきて、テントは大揺れ、テントに当たる雨の音も半端じゃなく、早めの就寝で横になっては見たものの、とてもじゃないけど安心して寝ていられる状況ではありません。でもそんな状況もなんのその、ドクターはしっかり爆睡中。仕事の疲れも相当あるみたいです。お医者さんは大変ですね。
かわいそうだったのはお嬢。テントの換気口を風上に向けてしまったため、風が強くなると換気口が内側に飛び出してきて、水滴がボタボタとちょうどお嬢のシュラフにかかります。そのたびにお嬢は換気口を外に押し出して、一晩中換気口と格闘してました。
この時点で翌日の剱岳は諦めました。一般ルートですし、登って登れないことはありませんが、景色も見えないし、何かあったら笑われるのは目に見えてますし、山頂はまた来年、天気のいいときに踏むことにして、明るくなったら下山することにしました。
翌朝、まだ薄暗いうちからお隣さんは撤収開始。あまりの風に、テントのポールを引き抜いたなんて言ってます。
明るくなってから起き出しましたが、もう朝ご飯を食べているような状態ではなく、早々に撤収開始。テント内でカッパを着込んでシューズを履こうとすると、ビニール袋に入れて外に置いたシューズは雨に濡れてビッショリ!
テント内で3人がパッキングするのはスペース的に無理があったため、私は岩陰を利用して外でパッキング。3人とも何とかパッキングが終了し、強風の中テントも無事収納。逃げるように剱沢のテン場を後にしました。
雷鳥坂を下り、地獄谷経由で室堂へ。ターミナルにはこんな日でも観光客が結構います。ツアーだと天候を選んでなんてできないからしょうがないんでしょうけど、高いお金をかけてこの天気はお気の毒です。(人のこと言えませんが)
車に戻ってからは温泉目指してまっしぐら。ゆったりと温泉につかり、やっと生き返った気分になりました。
今回は残念ながら「敗退」ということになってしまいましたが、来年は師匠にお願いして、お嬢にバリエーションルートからの剱岳山頂を目指したいと思います。