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『自閉症の僕が跳びはねる理由』の

ブログを書いて



作者の東田直樹さんのことを

考えていると

ある詩が浮かんできました。


谷川俊太郎さんの「生きる」




………

生きているということ

いま生きているということ

泣けるということ

笑えるということ 

怒れるということ

自由ということ

………



そして

不自由ということも

生きているということ


自閉症の僕が

生きているということを


こんなにも瑞々しく

綴ってくれたこと


自閉症者の生きていることが

どういう状態か教えてくれたことに

感謝しています。


この本を読んでいる瞬間

私はこの本の文章にも“詩”を感じました。

だって


お散歩が好きなのはなぜですか?


……

 なぜなら、緑を見ていると障害者の自分も、この地球に生きていて良いのだという気にさせてくれます。緑と一緒にいるだけで、体中から元気がわいて来るのです。

 人にどれだけ否定されても、緑はぎゅっと僕たちの心を抱きしめてくれます。

 目で見る緑は、草や木の命です。命の色が緑なのです。

 だから僕らは、緑の見える散歩が大好きなのです。


この本を書いた時

東田さんは十三歳!

書くことで起きた変化が

あとがきに記されています。

是非読んでいただきたいです。





最後に一つエピソードを

素敵な話じゃない、むしろ逆です


何年も前

図書館に自閉症と思われるお子さんと

親御さんが来られました。


お子さんは大声を出し

いたたまれなくなった親御さんは

お子さんを引きずって帰って行った。


「すみません、もう、来ませんから!」

捨て台詞ではなくお詫びの言葉だったと思う

と言って


あの時

私たちは決して

帰ってほしいなどとは思っていなかった。


だけど

周囲の視線から

守ってあげる言葉が浮かばなくて

茫然としていただけだった。


何人もの司書が

何もできなかったことを

後悔していると言っていた



今なら…

たどたどしいけど

そばに行って言葉をかけられるはず


この本を読んだから。






本のご紹介はこれで終わりです。

ありがとうございました。




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