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もう、かき氷の季節ですね



昨日のブログの続きです。



自閉症のことを
ほとんど知らなかった私

何かに強いこだわりがあったり
他人とのコミュニケーションが
難しいのだろう くらいの想像の域でした。

大声をあげている様子を見ることもあります。
その大声は
嬉しさからではなく
不満と不安の声に聞こえます。

だから
自閉症の人は
自分の不満やもどかしさを訴えるために
声を発し
体を動かし
まさに跳びはねるのだと思っていた

この本を読むまでは。


大きな声はなぜ出るのですか?

コントロールできない声というのは、
自分が話したくて喋っているのではなくて、
反射のように出てしまうのです。

何に反射するのかというと、
その時見た物や思い出したことに対する反射です。それが刺激になって、言葉が出てしまうのです。
止めることは難しく、無理に止めようとすると、自分で自分の首を絞めるくらい苦しくなります。

昨日のブログでも抜粋しましたが

僕たちには、いつも目や耳からの刺激が多すぎて、1秒がどれだけで、1時間がどれだけなのか見当もつきません。

自閉症の人には自由がないのです。


様々な刺激に支配されて

自分の体のどこにも

自由がない


そんな苦しみを負っているとは

全く知りませんでした。


本の解説者で

この本の英語版翻訳者の

デイヴィッド・ミッチェル氏は

かなり具体的な例を挙げて自閉症者の

思考、心情、感覚を表現しています。


抜粋しようかと思ったけど

かなり長文なので止めました。

ひと言で言うと

頭の中の編集者、心の編集者、五感の編集者が

いなくなって

情報、観念、思い出、感情、思考、感覚…

何もかもが洪水のように押し寄せてくる状態が常にある


想像しただけで恐怖です。






私と同じように

この本を読んで初めて

自閉症の人の苦しさを知った人が

どれだけいるでしょう。


この本は2016年の時点で30言語に翻訳されたという

著書の東田直樹氏は現代日本では村上春樹の次に

広く翻訳されている作家だそう


それにしても

想像が出来ない

私みたいに無知な人間に

分かりやすく伝えるこの

文章の上手さは何だろう


かといって

抜粋箇所から分かるように

自閉症者の取り扱い説明書的なものでなく

これは

文学だ



明日に続きます。





















どうして水の中が好きなのですか?


僕らは帰りたいのです。

ずっと

僕たちには、いつも目や耳からの刺激が多すぎて、1秒がどれだけで、1時間がどれだけなのか見当もつきません。

自閉症の人には自由がないのです。








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