ホープ君の温めてあげないとっていう言葉と同時に、ホープ君と空君と愛ちゃんは、赤ちゃんニャンコたちを、それぞれがそおっと母猫さんのおっぱいから離して、抱き上げて手の中に包まれている。

『可哀そうに』って言いながら、三人は、手の中のニャンコたちを洋服の中に

母猫さんは、エンジェルさんが抱いている。

『死んじゃ、駄目よ。頑張らなきゃね、お母さん』って、母猫さんに声を掛けている。

隊長さんとストーンさんが

『どこか、雨に当たらないところを捜してくる、何か食べ物も』って言って、走り出そうとしたので、僕らはって、アッちゃんとリッちゃんは、慌てて思わず二人に噛み付いてしまった、軽く、多分、軽く。

『隊長さんもストーンさんも、慌てないで。母猫さんの食べ物と赤ちゃんニャンコのミルクは、僕らのペンダントの涙で。それで少し落ち着いたら、母猫さんと赤ちゃんたちを、猫さんと犬さんにフューチャーちゃんちに、連れて行ってもらいます』って、僕が言うと、隊長さんが、

『ああ、そうか、分かった、分かった。任せて』って言いながら、僕らや手のふさがっている空君と愛ちゃんのペンダントから、涙を集めて母猫さん、赤ちゃんニャンコたちの唇に。唇に付いた僕らの涙を、みんなが舐めている、母猫さんも、ちっちゃな舌で赤ちゃんニャンコたちも、一生懸命に舐めている。

みんなの体が少しづつ、動き出してきた。空君が抱いている赤ちゃんニャンコが、最初に元気な声で鳴いた、次にホープ君が抱いている子、愛ちゃんが抱いている赤ちゃんニャ子が鳴かない、唇の涙を舐めているには舐めているんだけれど、舐めかたに力がないというか、なんか下手くそで

『どうしよう、この赤ちゃん、上手く舐められないから、元気になれない』って、愛ちゃんが泣きべそをかきながら言うと

『愛ちゃん、その赤ちゃんをお母さんに』って、エンジェルさんが

『お母さん猫さんは、元気になったの』って、愛ちゃんやみんなが覗くと、お母さん猫さんは、エンジェルさんの腕の中で、どうなっているの私は、私の子供たちはどこって、捜しているように首を回すことが出来るようになっていた。


       つづく





フューチャーちゃんのお父さんが、赤い毛の猫さんと犬さんに

『もう、毛を染めて、変装をしなくていいだろう。さあ、二人とも、皆さんをこの国の真ん中に案内して、お城にいる猫さんたちに』って、言うと、猫さんと犬さんは

『ニャオー』『ワン』って、返事をして

『行きましょ』って、

僕らは、お城の近くまでテレポーテーションで行き、そこから先は、周りの様子を見ながら、お城に行くことにした。かど、街の中は、静まり返っていて、人っ子一人、猫の子一匹も居ない、ただ、大雨の音だけが街の中に響いている。

『なんだか、怖いよ』って、愛ちゃんが

『この町って、生気が感じないんだけれど、人は居るんだよね』って、空君

確かに、人間からすると生気が、感じられないかもしれない、なにしろ、僕やアッちゃん、リッちゃんの猫や犬でも、微かにしか生気が感じられないんだから。

『微かにだけど、僕らには、生気は感じるよ』って、リッちゃん

『なんか、故意に生気を隠しているっていうか、息を潜めているみたいだよ』って、僕

『自分たちが、家の中に居ることを、知られたくない見たいだね』って、アッちゃん

よーく耳を澄ませていると、微かになんだけれど、子猫の泣き声が聞こえてきた。それも、一匹ではなく二、三匹の泣き声みたいなんだけれど、親猫の気配が全くしない。ああ、するかな、親猫の、でも・・・生きているのかな。

『ねぇ、子猫の泣き声が聞こえるんだけれど』って、僕が言うと

『聞こえる、二、三匹の泣き声、悲しそうに泣いている。かぼそい声で、こっちまで、悲しくなった来そうだ』って、赤い毛の犬さん

僕ら、猫や犬だけが聞こえる泣き声、隊長さんたちは、一生懸命に泣き声を聞こうとしているけれど、無理みたい。それでも、ストーンさんとエンジェルさん、ホープ君には、辛うじて聞こえるらしく、

『早く見つけないと、今にも死にそうに泣いている』って、ホープ君

『どこだろう、なんか警戒して、人目につかないところに、隠れている感じだね』って、アッちゃんが言う。

きっと、親猫が危険から守ろうとしたんだろう、それが、何かのアクシデントで、止めよう、そんな最悪のことを考えるのは、とにかく捜さなくちゃ。

みんなで、あっちこっちを捜して、やっと見つけた。何故かこういう時、一番最初に見つけるのは、愛ちゃんだ。

『見つけたよ、元ちゃん。ねぇ、助けてあげて、この子たちのお母さん、まだ、頑張っているよ。子供たちに、おっぱいあげている』って、

本当に微かな息しかしていない母猫さんの、おっぱいに三匹の赤ちゃんニャンコたちが、母猫さんの目からは、涙が溢れている。赤ちゃんニャンコたちは、まだ目が明いていないから、母猫さんの涙は見えない。母猫さんも赤ちゃんニャンコたちも、雨でぐしょぐしょに濡れて、ガリガリに痩せこけている。

『何か食べるものは、温めてあげないと』って、ホープ君


        つづく




『何から、始めるか』

僕は、少しの間、目を閉じて考えていた、その僕のことを、みんなが熱い視線で見ていることが、目を閉じている僕に、痛いくらいに伝わってきた。こんな時の僕は、いつもそうなんだけれど、考えれば考えるほど、何も浮かんでこない。そんな僕のことを、よく知っている質問してきたリッちゃんが、今度は、テレパシーを送ってきて

『元ちゃん、僕、知っているよ。何も、いい案が浮かばないんでしょ。考えたりしないで、いつものように行き当たりばったりでいいんじゃないの。その方が、元ちゃんらしくていいよ。僕が、聞いておいてなんなんだけれどさ』って、ったく、リッちゃんたらって、そう言われてみると、そうかもしれないって思ったら、気が楽になって

『真ん中に行こう。この国の真ん中』って、僕は、思わず言った。

そうしたら、赤い地球の赤い毛の猫さんと犬さんが、

『この国の真ん中に行くのなら、任せてください。お城の中には、仲良くなった猫さんや犬さんたちがいますから、彼らに案内を頼みましょう』って、

『私たちは、何もお手伝いできません。でも、みなさんが、お城の中で悪魔と戦い始めたら、ここのバリアを解いて、傷ついた人たちの手当てを』って、赤い地球人のお母さんが、言うと

『でも、危なくないの、悪い人が入ってきたりしないの』って、愛ちゃん

『そうだよ、もし悪魔が入ってきても、赤い地球人は戦えないんでしょ』って、空君も言うと、フューチャーちゃんが

『心があるから、それに悪魔の心を持った人たちは、ここには、きっと近づけない。ほら、見て、気が付かなかったかもしれないけれど、あっちこっちに星の十字架が、それに、にんにくも、すごいでしょ』って言ってから、お父さんとお母さんに、これでいいのよねって確認するように見てから、僕ら方を見た。

そうか、赤い地球人の人たちは、もしかしたら心で戦っているのかもしれないって、それって、僕らも最後は、心の戦うって言うか、気持ちで戦うところが、あるような気がした。

『そうだよね、心だよね。僕らも、正義の心で、戦うんだ。地上に人たちが、安心して笑えるよう』って、僕が言うと、アッちゃんとリッちゃんは、ちゃんとお座りをして胸を張り、空君、愛ちゃん、隊長さん、ホープ君にストーンさん、エンジェルさんは、胸に拳を当てて、

『正義の心で』って、


       つづく